イメージ

> > > > プレスリリース 2022 > 「IP-PBX/ビジネスホン – sXGP端末間接続試験」実施結果について(第4回)

お知らせ

「IP-PBX/ビジネスホン – sXGP端末間接続試験」実施結果について(第4回)

2022年1月26日

概要

HATSフォーラム(議長:齊藤 忠夫 東京大学名誉教授)「PBXテレコムサーバ相互接続試験実施連絡会」(主査:酒井 剛 株式会社 日立情報通信エンジニアリング、事務局:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ))では、近年PBXに収容する事業所用コードレスの分野で期待が高まっているsXGP端末について、異なるメーカー間のPBX/sXGP方式機器の相互接続性を確保する目的で各製品間での相互接続試験を実施しました。実運用で想定されるPHSシステムとの共用による試験をXGPフォーラム(事務局:東京都千代田区、議長:岩田秀行)と共催し行い、良好な結果が得られましたのでお知らせ致します。

1.試験実施月日

第4回試験

(1) sXGP対応機器マルチベンダー試験
2021年11月9日(火)、2021年11月11日(木)
(2) 拡張5MHz周波数帯利用のsXGPシステムとPHSシステムの共用試験
2021年11月1日(月)~ 11月12日(金)

2.参加企業(順不同)

  • 岩崎通信機株式会社
  • NECプラットフォームズ株式会社
  • 沖電気工業株式会社
  • 株式会社ナカヨ
  • 株式会社日立情報通信エンジニアリング
  • 富士通株式会社

3.試験実施場所

一般社団法人 電波産業会 第1A会議室

4.実施体制

XGPフォーラム内TWG-AdHoc 22 SWG for sXGP-TG for interconnectivityにおいて、参加企業を募り試験を実施致しました。

5.試験方法

今回の接続試験は、「sXGPプロトコル仕様端末接続のためのPBXテレコムサーバ相互接続試験実施要領(HATS-P-104-V4.0)」、および、同要領が参照する「IP-PBX – sXGP端末間接続試験実施要領 第4版(XGPフォーラムにて制定)」に従い、PBXとsXGP方式システム間での接続試験を実施致しました。

<拡張5MHz周波数帯利用のsXGPシステムとPHSシステムの共用試験システム構成概要>

※1 PBX : Private Branch eXchange 構内交換機
※2 EPC : Evolved Packet Core 高速通信規格「LTE」のアクセス網を収容するコアネットワーク
※3 AP : Access Point ネットワークに接続する無線機(sXGP親機)

6.試験結果

(1) sXGP対応機器マルチベンダー試験結果

以下の通り、IP-PBX 2社2機種と、今回新たなsXGP機器(EPC、AP)ベンダー1社の組み合わせで、昨年度まで実施した試験項目のうち10項目(一部オプション項目含む)と拡張5MHz周波数帯利用のsXGPシステムとPHSシステムの共用試験2項目を行い、合格致しました。

<参加機器>
IP-PBXメーカ 製品名
株式会社日立情報通信エンジニアリング NETTOWER MX-01
富士通株式会社 LEGEND-V S100
sXGP機器ベンダー 製品名
NECプラットフォームズ株式会社 sXGPシステム
<試験結果>
IP-PBXメーカ 内線発着 転送 端末移動 疑似故障時の準正常処理 ※2
ハンドオーバ ※1 圏外移動 圏内復帰 AP EPC IP-PBX
日立情報通信エンジニアリング
富士通
IP-PBXメーカ sXGP端末通話中
PHSシステム電波干渉
sXGP機器キャリアセンスによる
PHSシステム内線発着信
日立情報通信エンジニアリング
富士通
IP-PBXメーカ sXGP端末通話中
PHSシステム起動
(拡張周波数帯利用による試験)※3
sXGP機器キャリアセンスによる
PHSシステム内線発着信
(拡張周波数帯利用による試験)※3
日立情報通信エンジニアリング
富士通

※1:sXGP端末が異なるAP間を移動する際のハンドオーバ通話継続可否
※2:準正常:AP障害、EPC/PBXリセットによる端末開放等の確認
※3:拡張周波数帯はF1又はF2を使用

(2) 拡張5MHz周波数帯利用のsXGPシステムとPHSシステムの共用試験結果

以下の通り、6社6機種のIP-PBX/ビジネスホンとsXGP対応機器の組合せで拡張5MHz周波数帯利用のsXGPシステムとPHSシステムの共用試験2項目を行い、全社合格した。 HATSフォーラムは合格した社のうち、HATSフォーラムに参加している社に対して「合格証」を発行致します。

<参加機器>
IP-PBX/ビジネスホンメーカ 製品名
岩崎通信機株式会社 Frespec
NECプラットフォームズ株式会社 UNIVERGE SV9500CT
沖電気工業株式会社(OKI) DISCOVERY neo
株式会社ナカヨ NYC-Si
株式会社日立情報通信エンジニアリング NETTOWER MX-01
富士通株式会社 LEGEND-V S100
sXGP機器ベンダー 製品名
ビー・ビー・バックボーン株式会社(提供) EPC: Q-Core
Accuver株式会社 AP : SC-120J2
<試験結果>
IP-PBX/ビジネスホンメーカ sXGP端末通話中
PHSシステム起動
(拡張周波数帯利用による試験)※1
sXGP機器キャリアセンスによる
PHSシステム内線発着信
(拡張周波数帯による試験)※1
岩崎通信機
NECプラットフォームズ
OKI
ナカヨ
株式会社日立情報通信エンジニアリング
富士通

※1:拡張周波数帯はF1又はF2を使用

7.今後の予定

本接続試験を来年度も継続して実施する予定であり、今後とも利用者にとって利便性の高い製品の供給に向けた支援/サポートを進めて参ります。

8.各団体について

XGPフォーラムについて

XGP(eXtended Global Platform)フォーラムは、PHSの発展、普及を目的とした組織であったPHSMoUグループを2009年に発展的に改組した業界団体で、PHSの持つセル設計フリーの仕組みや高い周波数利用効率などの長所を取り入れると共に TD-LTEとも互換性のあるブロードバンド・ワイヤレスシステムの標準化及び普及などを推進してきました。また、近年は1.9GHz帯の「デジタルコードレス電話の無線局」にLTE方式を利用した新たな無線システム(sXGP方式)を導入する活動に積極的に取り組んでいます。

参考:
2021年度IP-PBX/ビジネスホン- sXGP端末間接続試験の実施結果について

本リリース内容に関する問い合わせ先

ICT機器部
E-mail: j-sasano[at]ciaj.or.jp Tel: 03-5962-3452 Fax: 03-5962-3455

広報に関する問い合わせ先

広報部
E-mail: n-ebara[at]ciaj.or.jp Tel:03-5962-3450 Fax:03-5962-3455