サービス課題検討WG

活動内容

携帯電話(スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレットなど)・PHSビジネスの健全な発展を図るために、電気通信事業者および関連団体と連携を取りながら、携帯電話・PHSの電磁環境課題(EMC,SARなど)に ついて取り組んでいます。

電磁環境課題

EMC

EMC(Electromagnetic Compatibility)とは、電気機器などが備える電磁的な不干渉性 および耐性であり、電磁両立性とも言われています。電磁的な不干渉性とは、ある機器が動作することによって、他の機器の動作や、人体に影響を与えるような一定レベル以上の干渉源となる電磁妨害 (EMI:Electromagnetic Interference)を生じないことです。また、電磁的な耐性とは、付近にある電気機器などから発生する電磁波などによって、自身の動作が阻害されない電磁感受性 (EMS:Electromagnetic Susceptibility)を持つことです。電気機器は、何の対策も施さなければ、近くにある他の機器の放射電磁波や、雷、太陽活動などの影響で、機能低下や誤作動、停止、記録の消失 などの影響を受けることがあります。また、自身の発する電磁波によって、他機器の動作や近くにいる 人間の健康に悪影響を与えてしまうこともあります。
近年では、日常生活にますます多くの電子機器が入り込み、電波(による無線通信)の利用機会も拡大 しています。それに伴い、電磁環境が人体へ与える影響などの解明や新しい無線システム実現の取り組みが盛んに行われています。

SAR

比吸収率(SAR:Specific Absorption Rate)とは、人体が電波にさらされることによって単位質量の組織に単位時間に吸収されるエネルギー量のことです。携帯電話機など人体頭部のそばで使用する無線機器から送出される電波の影響を評価するためには、人体局所の任意の組織10gにわたり 平均した局所SARが用いられ、平成9年に局所SARが2W/kgの許容値を超えないことという指針が設けられました。この許容値は、使用者の年齢や身体の大きさに関係なく十分な安全率を含んでいるので、この値を超えたからといって、それだけで人体に影響を及ぼすものではありません。
平成11年には、電波産業会が局所SARに関する民間規格を定めています。また、平成14年6月からは 総務省令によって、携帯電話端末等の無線設備は、上記局所SARの許容値を満たすことが法的に義務づけられています。

関連規格等

総務省

◎電波防護のための基準(電波防護指針)

◎植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針

一般社団法人 電波産業会

◎ARIB標準規格(通信分野)

総務省

一般社団法人 電波産業会

国立研究開発法人 情報通信研究機構 電磁波計測研究所

国立研究開発法人 国立環境研究所

WHO(世界保健機関)

一般財団法人 電気安全環境研究所 電磁界情報センター

EMCC(電波環境協議会)

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