2020年1月8日(水)、東京プリンスホテル 本館2階「マグノリアホール」において、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)新年賀詞交歓会が開催されました。
梶山経済産業大臣、長谷川総務副大臣をはじめ、約1,000名の来賓ならびに会員の方々にご出席いただき、遠藤CIAJ会長の挨拶の後、梶山経済産業大臣ならびに木村総務大臣政務官より新年のご挨拶を賜り、田中CIAJ常任運営幹事による乾杯の発声後、懇談に入りました。
遠藤会長の挨拶を下記に掲載いたします。
[一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会 遠藤会長挨拶内容]
新年あけましておめでとうございます。
CIAJ会長の遠藤でございます。
2020年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、地球規模での異常気象の中、日本国内でも各所で、大きな自然災害の被害を受けました。改めて被災をされた方々に心よりお見舞い申し上げると共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
一方、昨年は、令和と言う新たな時代の幕開けとなり、ラグビーワールドカップでは日本チームが史上初めてベスト8入りを果たしましたし、ICTのKeyエネルギーといっても過言ではないリチウムイオン電池において日本の技術が認められ、吉野さんが受賞されるなど、明日への期待の持てる明るいニュースもありました。
そして今年は、いよいよ東京2020オリンピック・パラリンピック大会が開催されます。日本のICT技術力を大いに活用した超スマート社会の姿を、世界の人々に見ていただく最良の機会にしていきたいと思います。
さて、わが国では、生産年齢人口の減少、高齢世帯の増加など、人口構成の急速な変化、また異常気象による災害の急増、社会インフラ・公共施設の老朽化など、世界の中でも先行して社会課題を体験することになり、これらの課題解決のリーダーシップをとる事が望まれています。
ICT分野においては、ディジタル・トランスフォーメーションをはじめ、5G、AI、ビッグデータなどに代表される新たな価値創造を可能とする技術が急速に進歩しています。特に、価値創造の基盤として大きく期待をされている5Gについては、昨年4月、通信事業者に免許が交付され、9月にはプレサービスが開始されました。
5Gはこれまでの移動通信システムと異なり、高速大容量、低遅延、多数同時接続などの有用な機能を有するほか、ネットワークスライシングやエッジコンピューティングの活用などにより、ネットワークの柔軟性や価値創造能力が飛躍的に高まり、AIを利用したリアルタイムでの価値創出も期待されています。また、閉空間、限定地域で使用されるローカル5Gが許可され、自治体や企業などでの新たな活用が期待されています。
産業界では、これらの基盤と、お互いのデータや知見などを共有して産業間での価値共創を目指す動きが加速しておりますが、これらを支える情報通信ネットワークプラットフォームは、医療をはじめ、キャッシュレスサービス、防災、交通、自動運転、農業などの幅広い産業分野で、重要なインフラとして期待されています。
価値の源泉がデータであるデータ社会では、Society5.0時代に期待される多くのソリューションは情報通信ネットワーク抜きには構成しえないと言っても過言ではなく、情報通信ネットワークに関わる企業の集団であるCIAJの活動は益々重要になってまいります。
このような状況下におきまして、CIAJは、異なる産業間の融合が加速し、大きな価値を創出して頂くために、他団体とも連携し、産業間をつなぐ機能を強化して、各企業がより活発に活躍できる環境を整備する努力を続けてまいります。我が国の基幹産業であるICT産業が、日本経済の牽引役になり、ICT産業の成長と、人間社会の生活向上、持続性に、しっかりと貢献できるよう皆さまと共に活動してまいりたいと思います。
皆様の益々のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
新しい年が皆様にとりまして、明るく実り多いものでありますよう、心から祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。