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お知らせ

CIAJ 2018新年賀詞交歓会開催される

2018年1月17日

2018年1月10日(水)、東京プリンスホテル 本館2階「プロビデンスホール」において、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)新年賀詞交歓会が開催されました。

約1,200名の来賓ならびに会員の方々にご出席いただき、川崎CIAJ会長の挨拶の後、奥野総務副大臣ならびに世耕経済産業大臣より新年のご挨拶を賜り、東原CIAJ常任運営幹事による乾杯の発声後、懇談に入りました。

川崎会長の挨拶を下記に掲載いたします。

[一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会 川崎会長の挨拶]

新年あけましておめでとうございます。
CIAJ会長の沖電気工業 川崎でございます。
2018年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

さて今年に入りまして、これまで幾つかの年賀の交歓会に出席をさせて頂きましたが総じて元気の良い明るい雰囲気の年賀交歓会であると感じております。大変良い事だと思います。
しかし、一方で世界では保護主義の台頭や北朝鮮問題を始めとする地政学的リスクの増大など懸念事項が増えていることは昨年来変わりはありません。世界では色々な課題が山積しております。

このような世界的な問題を打破していくために、2015年9月に国連サミットにおいて国連の全加盟国(193国)により「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs(エスディージーズ))」が採択されました。SDGsは2016年~2030年に国際社会が協働して取り組むべき地球規模の開発課題であり、企業にとっては大きなビジネスチャンスにもつながるものです。
SDGsの目標にも通じていますが、日本は現に抱えている課題、少子高齢化や自然災害、医療費高騰などの諸課題を世界に先駆けて経験する立場にあります。正にこれらを解決していく事は喫緊の課題でもあります。
そのためにはこれまで培ってきたICT技術の経験や知見と共に、国内外の様々な業界を超えた共創イノベーションが必要になってきます。共創イノベーションに取り組み、Society5.0「超スマート社会」 を構築していく事が非常に重要であります。Society5.0を実現する上で、ICT産業は情報通信に関する技術や製品を通じて、多くの産業の横串となるインフラを提供します。それが正に経済産業省様が昨年の10月に東京宣言として提唱されたコネクテッド・インダストリーズと言う考え方です。このコンセプトをより具体化していくことが重要です。

もちろん、社会課題の全てをICTで解決できる訳ではありません。例えば、IoTや人工知能AIの応用として自動運転などが期待されていますが、自動運転を実用化するためには、技術の信頼性を高めるだけではなく、法的整備なども並行に進めることで社会的受容性を醸成することが重要です。そのためには、自動車や流通、医療など様々な業界の連携が必要になります。
其の為に、CIAJは、ICT業界の代表として、様々な業界の「繋ぎ役」になっていきたいと思います。
業界の連携のためには、具体的な実証を重ねていくことが必要です。Society5.0の実証として期待されているのが2020年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピック競技大会です。本大会の開催まで、900日余りになりました。
都市サービスの高度化、5Gショーケース、セキュリティをはじめとする安全・安心な社会インフラによる大会運営など、世界最先端のICTを活用したSociety5.0 「超スマート社会」の姿を世界の人々に見ていただく最良の機会として行きたいと思います。

さて話が変わりますが、CIAJは1948年(昭和23年)に有線機械工業会として発足以来、ICT産業の発展に向けた政策要望・意見発信、業界共通課題の解決などに取り組んでまいりました。昨年は、大きく変化する業界を鑑み、CIAJの在り方を今一度見直す検討を行いました。その結果を踏まえて2018年度は、さらにはその先に向けて、ICT産業はもとより、他の産業分野や、関係省庁様、通信事業者様等のステークホルダーの方々との共創によるイノベーションに取組み、ICT産業の成長と国民の生活向上に、しっかりと貢献できるよう活動していく決意を新たにしているところでございます。

最後になりますが、皆様にとりましても本年が明るく実り多い年となりますことを心から祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。