第7回定時社員総会終結後における 遠藤前会長退任挨拶
前会長の遠藤でございます。
先程の定時社員総会で、2015年度事業報告、2016年度事業計画を承認いただきました。また、その後の理事会において、新会長の選任も終わり、CIAJは新しい体制のもとで活動が始まることになります。
この1年間、会長としてCIAJを無事運営できましたことは、ひとえに会員の皆様のご支援、ご協力の賜物と感謝申し上げます。
さて、改めて2015年度を振り返りますと、政府の産業政策や日銀の金融政策により、企業業績の向上、雇用の拡大、経常収支の改善などが進展いたしまし た。しかし、年度後半、特に年明け以降は、中国経済の成長率鈍化、新興国経済の停滞など、世界経済の見通しは不透明さを増しています。
こうした中、CIAJは、先程の事業報告の中でもお示ししましたように、この1年間、「新市場開拓に向けた取組みとグローバルビジネスの推進」、 「ICT産業の活性化を促進する政策提言の強化」、「ICT産業を取巻く諸課題への取組みの強化」の3つを重点事業として活動してまいりました。
我が国が、外部環境に大きく翻弄されることなく、継続的な成長を実現するためには、クラウドやビッグデータ、IoT、AIなど、最先端のICTを用い て、収益を高める新たなビジネスモデルの構築を、産業全体で興していくことが不可欠です。また、その中でICT産業そのものも進化していくことが求められ ています。
CIAJは、重点事業への取組みを通じて、IoTを中心とする技術課題の明確化や、「IoT推進コンソーシアム」等の官民連携プロジェクトへの参画な ど、積極的な活動を行ってまいりました。こうした活動が2016年度以降も引き続き積み重ねられていくことで、ICT産業、会員各社、CIAJは益々発展 していくものと確信しております。
2015年度の活動にあたりましては、それぞれの社を代表して活動いただきました委員の皆様に多大なご協力、ご尽力をいただきました。厚くお礼申し上げます。
また、最後になりますが、本日をもって退任される理事の方をはじめ、会員の皆様方、事務局の皆様方に、この1年間大きなご支援、ご協力をいただきましたことに、厚くお礼申し上げ、簡単ではございますが、退任の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
第7回定時社員会総会終結後における 山本新会長就任挨拶
先程開催されました第46回理事会におきまして、会長に選任されました富士通の山本でございます。
微力ではございますが、会長としての責務を果たして参りますので、皆様のご支援と協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
会長就任にあたり、一言ご挨拶させていただきます。
2015年度は、先程の前会長のお話にもありましたように、中国や新興国の経済の停滞により、世界経済の見通しは不透明となっていますが、日本経済は、 政府、日銀の政策と合わせ、各企業・産業が成長力を高め、収益を拡大していくことで雇用を拡大、消費や投資拡大の好循環に結び付けていくことが求められて います。
こうした企業や産業の成長力を高め、新しいビジネスモデルを切り拓いていくためには、最先端のICTの活用が不可欠であり、ICT産業を代表する団体であるCIAJの果たすべき役割は非常に大きなものがあります。
先程の総会において、2016年度の3つの重点事業が承認されましたが、2015年度の成果を引継ぎ、今年度はより具体的な「IoT社会を見据え た新市場開拓」「グローバルな事業視点による市場拡大」を中心に取組み、企業、産業における新たなビジネスモデルの創造に資する活動を行って参りたいと存 じます。
各施策に着実に取組むべく、政府や国内外の関係団体との連携を強化し、ICT産業の発展と、我が国の経済・社会の発展に貢献するために、会員の皆様の知 恵と力を結集して取組んで参る所存です。これからの1年、会長として精一杯務めて参りますので、皆様方の一層のご指導・ご鞭撻、並びにご協力を心よりお願 い申し上げます。
遠藤前会長におかれましては、大変ご多忙の中、この1年間、業界の抱える諸課題の解決に対し、多大なご尽力を賜りました。CIAJ会員を代表し、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
東京2020オリンピック・パラリンピックも4年後に迫って参りました。皆様とともに、元気な日本を世界に発信していく決意を申し上げ、CIAJ会長就任にあたっての挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。