2015年1月7日(水)、東京プリンスホテル「プロビデンスホール」において、一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)新年賀詞交歓会が開催されました。
約1,200名の来賓ならびに会員の方々にご出席いただき、佐々木CIAJ会長の挨拶の後、宮沢経済産業大臣ならびに西銘総務副大臣より新年のご挨拶を賜り、NEC遠藤社長による乾杯の発声後、懇談に入りました。
一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会佐々木会長の挨拶を下記に掲載いたします。
[一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会 佐々木会長挨拶]
新年あけましておめでとうございます。2015年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、政府の経済政策により、企業業績の向上・失業率の改善など明るい兆しがみえた一方、景気回復の遅延により消費税再増税が先送りされましたが、それをかけた総選挙で与党が大勝し、長期安定政権が実現しました。
国民が期待するデフレからの完全脱却、成長戦略による持続的成長に向け、本年は政・官・産業界一体で取り組む正念場の年であり、おりしも、ご出席の 宮沢大臣のご尽力により、法人税減税で事業環境も改善される中、2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致を契機に、元気な日本を世界に発信して いく事が重要であると考えます。
2015年度の国内通信機器市場は、LTE- Advancedなどモバイルブロードバンドの高速化や、IoT、クラウド、ビッグデータ解析等の進展により、新たなネットワーク網の進化と業種を越えた サービスの創生が期待されます。また、東京オリンピック・パラリンピックに向けた社会インフラ投資により、需要は確実に増加すると考えられます。
通信機器産業に加え通信ネットワーク・サービス・放送なども含めたICT関連の産業全体では、今や売上高90兆円を超える我が国の基幹産業に成長しており、引き続き日本経済の牽引役にならなければならないと、心を新たにしているところです。
こうした中、2015年度に向け、CIAJとしましては、次の2つの視点が最重要であると考えております。
一点目はグローバルです。若干減速したとはいえ、新興国を中心としたグローバル市場の成長は目覚ましいものがあり、この成長するグローバル市場で、 いかに競争力を高めることができるかであります。製品単体のみならず、サービス、オペレーション等を一体とした総合的システムとして、グローバル展開して いくことがビジネスの上で大変重要となっています。また展開にあたっては、海外諸国の実情に合わせた対応が求められる一方、国際標準化等においてイニシア ティブを発揮していくことも重要であります。
二点目は、あらためて国内に目を向けてみますと、地域の活性化をはじめ、農業、教育、医療、防災等、社会的課題解決には、今やICTの利活用は欠か すことのできないものとなっていることです。他産業分野とのコラボレーションを積極的に進めることで、社会的課題の解決に貢献していくと同時に、新産業の 創出、さらなるICT産業の成長につなげて参りたいと考えております。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、こうした動きを加速し、日本がICT・情報通信ネットワーク及びサービスにおいて世界最先端であることを示せるよう、頑張って参りたいと存じます。
CIAJではこれまで、ICT産業の発展に向け、政策提言・意見発信、業界共通課題の解決などに取り組んできておりますが、只今申し上げた2015 年度、更にはその先に向けて、ICT産業はもとより、他産業分野、関係省庁様ほかステークホルダーとの密接な連携を図り、その活動を高度化させて参りたい と存じます。
ICT産業を代表する業界団体として、ICT産業の成長と国民の生活向上に、しっかりと貢献できるよう活動していく決意を新たにしておるところでございます。
新しい年が皆様にとりまして、明るく実り多いものでありますよう、心から祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。