地球環境問題への意識の高まりを背景として、環境物品に対する関税自由化交渉(EGA交渉)が、7月9日ジュネーブにて日米EU中国等14ケ国のWTOプルリ交渉の形で立ち上がりました。
CIAJは世界の40以上の業界団体と供に、前日8日にジュネーブで開催された環境物品交渉開始のキックオフイベントに向け、交渉の締結を促進するグローバル業界団体意見書を発信いたしました。
【意見書概要】
『グローバル実業界は、WTO EGAの野心的で迅速な妥結を支持する』
環境物品は既に世界で年1兆ドルの取引があり、急激に伸びている。貿易量は、2001年から2007年で倍となり、新興国による輸出も先進国と同様 に急速に増加している。野心的なEGAはグローバル貿易を増加させ、環境や気候変動に対応するコストを関税排除により35%も低減する。 またEGAその もののビジネス上の重要性や望ましさに加え、上手く設計されたEGAは、関連するセクターやバリューチェーンの関税や貿易障壁を下げる足掛かりとなる。
我々グローバル業界は、EGAが以下のようになることを支持する。
- 通商上意味があるほどの規模を持つこと
- タイムリーに交渉すること
- 実行可能なものにすること
- できるだけ多くのエコノミーを包含すること
- イノベーションを柔軟に取り入れ、調整できるものにすること
EGAが世界の経済成長を促し、環境への影響を改善し、イノベーションを進めるような、通商上意味のあるものとなるよう、我々は世界の政府と努力していくことを約束します。
意見書(英文原文)[PDF:368KB]
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