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━ CIAJ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」 QMS委員会
    「変化の多い時代,より柔軟に対応できるQMSにしてみませんか!」
                           2020年1月24日発行 第92号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ CIAJ ━
≪ 第92号 目次 ≫
・はじめに
・会員企業への訪問・懇談の状況について
・知識活用型企業への道
   『QMSにおける知的資産運用への取り組み』
・QMSサロン(第28回)の予告
 『QMSの機動性を考える』
   〜アジャイル開発と基盤性のスクラム化はできるのか〜
・異業種見学会『ANA機体工場』の予告
・QKMアクティブラーニング(第16回)『内部監査のプロセスを改善する』の報告
・ISO 9001関連の最新動向
 『標準化と品質管理全国大会2019〜未来を拓く価値創造と標準化−新時代の品質を考える〜』
・TL 9000コーナー TL 9000説明会の報告
・編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●はじめに ─────────────────────────────────────────────── 新しい年となってから早くも1か月が過ぎようとしておりますが,遅まきながら今年もよろしく お願いいたします。 ついに今年は東京オリンピックが7月に開催されます。前回の1964年から56年を経て,また東京 でオリンピックが行われるということで,ワクワクとした気持ちと,海外からも多くの方々が来ること による交通渋滞など不安な気持ちと半々な感じとなっています。しかし,世界から注目されているイベ ントでもあるので,是非成功することを祈っております。 QMS委員会の今年度のイベント・企画も,「QMSサロン」「異業種見学会」の2つを残すこととなり ました。会員企業の皆さまから好評な「異業種見学会」ですが,いろいろな製造業を中心に多くの見学 先の要望をいただいており,異業種の現場見学を通して自社のQMSプロセスの改善の気づきとなれば と考えております。 今号にて,「QMSサロン」「異業種見学会」のご案内を載せていますので,是非ご参加いただき視野 を広げてワクワクしながら充実した活動に繋がることを期待しております。 それでは,メルマガ92号をお届けいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●会員企業への訪問・懇談の状況について ─────────────────────────────────────────────── 前号の第91号のメールマガジンにおける『●会員企業への訪問・懇談による説明会の実施について』の 中で『10月より順次,訪問・懇談を始めさせていただきますので,その際はご理解・ご協力の程, よろしくお願いいたします。』と書かせていただきました。 10月から12月一杯までにおいて,会員企業13社の皆様への訪問・懇談をさせていただきました。 (メールにてアンケートいただいた2社を含む) ご協力いただき,誠にありがとうございました。 会員企業の皆様より,イベント・企画に関するご意見(参加スタンスやご要望・ご期待など)やお悩み事 ・関心事,メールマガジンに関するご意見をいただきました。 2019/12/18のQKMアクティブラーニング(第16回)は会員企業の皆様のご要望を実現するべく実施させて いただきました。会員企業の多くの皆様にご参加いただけたことで実践的な研修を望まれていることを あらためて感じました。 訪問・懇談時にいただきましたご意見は今年度や次年度におけるQMS委員会の活動に引き続き,活かし ていきたいと考えております。 次に,お待たせをいたしましたが,QMS委員会のHPをリニューアルいたしました。(2020/1/6) URLは下記の通りです。 https://www.ciaj.or.jp/qms/ 特に,会員企業の皆様との訪問・懇談時にQKMe-ラーニングサービスをご存じではないとの会員企業も ございましたので,あわせてご案内させて頂きます。 https://www.ciaj.or.jp/qms/elearning/ 今後のイベント・企画等のご案内やメールマガジンの内容も掲載していきますので,ご活用よろしく お願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●【連載】知識活用型企業への道    『QMSにおける知的資産運用への取り組み』 ─────────────────────────────────────────────── 令和の時代が始まり,早くも2年目を迎えました。昨年は台風だけでなく猛暑日や大雨など極端現象 (気象庁)が大幅に増え,異常気象を直接ハダで感じる年でした。それゆえ,今年開催される東京 オリンピックが少し心配になります。 さて,そのような天候でしたので趣味のテニスを楽しむ機会も減りましたが,年末のクラブ参加日数 発表では,意外ですがベスト10となり体力維持に結構頑張った年でした。 また,介護予防も兼ね音楽会や観劇に積極的に出かけるように心がけたところ,月に一回ほどのペース で楽しんだ結果となりました。特にオーケストラの生の音に惹かれ,クラッシックコンサートに出向く 機会が最近は増えました。その中で偶然ですが短い間隔で同じホールで同じ曲を聴く機会にめぐまれ ました。 音楽鑑賞に深い経験があるわけではないのですが,奏者の技量や質の違いだけでなく,指揮者の違いで 音楽の印象もずいぶん変わるものだと驚きました。指揮者の楽譜(コンテキスト)理解の違いで音楽の 雰囲気が変わるのと同様に,企業でもリーダーシップの在り方で,ずいぶんと違う結果になるのではと 思えます。 さて,この話題に関連し思い出すのが,今回のラクビ—ワールドカップでの日本チームの活躍と その合言葉である“ワンチーム”です。 ラクビ—のルールもよくわからないまま,一流プレーヤーの卓越した身体能力の凄さと流れるような チームプレーを見せつけられると,“ニワカでゴメンネ!”と言いながらも,のめり込んだのは私だけ では無いようです。 実際,日本チームが勝ち進む中,南アフリカ戦では視聴率が41.6%に達し,20%を超えれば視聴率トップ になる時代に誠に驚異的な数字だといえます。また,“ワンチーム”が昨年の流行語年間大賞に選出さ れたことからも,多くの人々がワクワク・ドキドキしたことが想像できます。 そのような関心の高まりの中,選手インタビューでは,“私たちが犠牲にしてきたことをだれも知らな い。・・・準備を怠らない。・・・油断しない緊張感の中で戦っている。”などの言葉があり,生半可 でない努力があったことがわかります。 この言葉でも感じることは,リーダーシップのあり方の違いです。一般的には指示命令から生まれる 外圧的なリーダーシップをイメージします。しかし選手の言葉からは,チームのために各自が役割と 責任を全うすることで,自然に生まれる共助的なリーダーシップの姿がみえてきます。 その厳しさを考えると,自分の覚悟なくして他人に何かを要求するだけの方便に“ワンチーム”という 言葉を使う軽率さは避けたいものです。そこで,個人としては“ニワカ”という言葉が現実的になじみ やすく親近感を感じてしまいました。 実際のところ,近所にテニスクラブができニワカに始めたテニスも気付くと40年,“ニワカ”も軽視 できないものです。 さて辞書では,“ニワカ”は「一時的であるさま」と「物事が急に起こるさま」という二つの側面で説明 されています。“一時的なもの”と捉えれば,軽々しくどちらかといえばネガティブな印象を受けますが ,“急に起きるさま”と捉えれば,変化するキッカケを得ることにつながります。要は,その後の行動で 意味が変わります。 昨今のように組織内部・外部の状況がニワカに変化する場合,外部からの圧力で他律的に変化させられ る組織は,ニワカ対応であたふたします。むしろ,何らかのキッカケで自発的に変化しようとニワカに 行動する姿があれば,苦労する部分も多いかと思いますが,結果として適切に対応できる機会を多く 得られるのでしょう。 最近は,“もう,ニワカとは言わせない”という表現をよく目にしますが,ニワカに学ぶことから生じた 主体的な気持ちが満ち溢れ,魅力的であり,素晴らしい成長力を感じます。 もちろん軽々に動くと危うい場合も多いにありますので,何も行動しないという選択肢もあります。 しかし,これを繰り返すと責任回避の癖や指示がなければ動けないといった他律的な性格が定着して いきます。 また,行動せず何らかの機会を逃した時には,その場では実感できないのですが実際には“機会損失” というものが隠れています。“あの時〜すればよかった”,“もう少し〜を勉強しておけばよかった” などの言葉を時々耳にしますが,手遅れになった状況で機会損失が表面化した時に無意識に出てくる 言葉だと思います。 それゆえ,考えすぎて(または,考えることを放棄して)行動しないよりは,ニワカでも良いから一歩 踏み出す勇気をもつことが,変化の激しいご時世では意味あることだと思えるのです。なぜなら, ニワカでも行動を起こすことは,結果が一時的な失敗であったとしても学ぶことが多くあり,その結果 から認知限界が広がり未知の世界に踏み出す勇気を与えてくれるからです。 一方,品質マネジメントシステム(QMS)など企業活動の基盤要素は,ニワカ作りでは困ります。QMSは 業務の型を整え連結することにより企業活動を堅牢にし,新たなアプリケーションを組み込むための 基盤となります。しかし,十分に型ができない状態を放置し形骸化させると,本当に“型無し”のQMS となり,場合によっては迷惑なお荷物となります。 また,型を整えたからパフォーマンスが上がるといった単純なものでもありません。型が出来たら変化 対応やパフォーマンスを向上させる工夫を注入し,場合によっては既存のQMSを超える“型破り”な ことも必要になることもあります。 型が適切に出来上がったマネジメントシステムでは,個別処理ではなくシステム的な改善サイクル (PDCAサイクル)を起動させることができますから,調和のとれた堅牢な全体最適化を狙えます。 しかし,ビジネスサイクルが1年間など長期間になる場合,改善サイクル期間も長くなり学習の機会が 減り学習効果が薄れます。 それゆえ,ニワカに次々と状況が変化する場合,タイムリーにQMSが対応できない場合があります。 特に開発・設計など知識を活用した分野はさまざまなことが生じるため,無用に型にはめると無駄な 混乱を起こすので注意しなければなりません。 そこで当委員会で時々話題になる,ソフトウェアの“アジャイル開発”が気になり始めました。 ご存知のようにアジャイルは“機敏な”,機動的な“とか,“頭の回転が速い”という意味で柔軟性をも 含む概念なので,“迅速な”(例えば,speedy,swift,rapidなど)とは少し意味合いが違うようです。 この話を聞いたとき,まず脳裏に浮かんだのが10年以上前のISO TC176国内委員会でISO 9001規格 改訂検討中,アジリティ(Agility;機敏さ)を規格原則に組み込むかを検討したことを思い出しました。 振り返れば,その当時は今ほどビジネス環境の変化もなく,むしろ持続的成長を目指していましたので 採用されませんでした。 そのような経緯もあり何かうまい新たな提案があるのかも知れないと思い,ニワカに興味がわき調べて みました。 エクストリームプログラミング(XP)とかスクラム開発とかカッコよい言葉が使われていますが,仕様を 厳密に定めずスタートさせ,素早くトライ&エラーを反復させ機敏に収れんさせる手法のようです。 これは昔から話題となっている反復サイクルと自己組織化の話題に類似していました。 仕様を予めガッチリ決めるウォーターフォール型は,新たなことに取り組む場合,認知限界により確定 できないことが多くあるため初期では仕様を適切に決めることができませんから,仕様決定に時間 だけが無駄に過ぎ去っていきます。 その観点からみれば,過去の経験を基盤としているQMSは,まさにウォーターフォール型のアプローチ とみえます。その中には反復サイクルとして継続的改善でなじみ深いPDCAサイクルがあります。まず 仕様を計画(P)として演繹的に導いたのち,実際に行ってみて(D),結果を帰納的に理解し学習し(C), 修正・処置(A)する反復サイクルです。 一方,仕様が明確に確定できない場合,あまり細かいことは気にせず,まずは実行し,その結果から 修正する,どちらかといえばDCAPサイクルで進め,仕様を走りながら確定していくほうが現実的です。 いわば,“ニワカ型アプローチ”であり,やってみて気が付くことにより認知限界を次第に広げ収れん させる反復サイクルです。 しかし,規模が大きく,さまざまなソフトが関連する場合,またアウトソーシングと協働する場合, それぞれの状況や難易度が異なるので,共通基盤となる要素を確定しないまま走らせると混乱が拡散 するだけになる気がします。 一方,マニュアルワーキングを軸としたQMSでは,業務の安定性と質の均一化を求めてきたため,その 要素は帰納的に確定された要素で主に構成されるため,変化対応という点では苦手なことになります。 素人ながら,このように観ていくとアジャイル開発といえども基盤要素はPDCAサイクルで起動させ, それに加え開発要素はDCAPサイクルで回す方が合理的です。両者をきっちり識別し歩調を合わせ融合 さることで,現実的なアジャイル開発が出来るのではと思えてきます。 次に,アジャイル開発には“スクラム開発”といわれるものもあるそうです。ここでラクビ—の言葉 に出会うとは思いませんでした。 調べてみますとその内容は,これまた懐かしい自己組織化の話題になっています。バイオの世界では 何十年前から研究対象になっているテーマです。細胞学の自己組織化のさわりを述べれば,簡単な ルールを使い各細胞が相互作用することにより複雑なことを成し遂げることです。 細胞学の自己組織化は,目的の機能を作り上げるために細胞が寄り集まるだけでなく,不要な細胞が 自ら死んでいくことにより成し遂げます。これはアポトーシス(プログラミングされた細胞死)と 呼ばれています。全体機能を確保するためにアポトーシスする細胞に感謝したくなりますね。一方で 寿命に関しアポトーシスを免れた細胞はガンとなります。 スクラム開発とは仲良く肩を組み相互に協力し合い成果を出すイメージと思いがちですが,細胞学の 自己組織化から見れば,目的に則さない組織や人々をアポトーシスさせることによりスクラムを強化 していくことなので緊張感があります。それゆえ,スクラムを組むにはコミュニケーションを図れば よくなるという単純さはなく,残酷ですが必要な要素だけを残す緊張感により自己組織化していくと みるべきです。 冒頭のラクビ—選手の話の中にも,“私たちが犠牲にしてきたことをだれも知らない”という言葉が ありましたが,スクラムを組むためにアポトーシスも覚悟し努力してきた人々の言葉だと思います。 一方,スクラム開発は町の小企業では一般的に行われているとみえます。自分たちで処理できない ことは,得意としている近所の企業に相談しスクラム組んで成し遂げ生き残ってきました。スクラムを うまく組めない企業は消えていく運命です。必要に応じその都度,お互いを信頼し,結合を変えていく 姿が興味深いです。 さて,QMSの世界に少し話を戻しますが,だれも見ない文書類はガン化し,何が正しいか分からなく なるだけでなく,形骸化を促進させ,無駄な仕事を増やしQMSの質をさらに悪くします。結果的に 全体の改善スピードをも遅くする可能性があります。 特に,ガン化した文書類はアポトーシスしないだけでなく,その場しのぎで次第に増殖しますので, 賞味期限などを定め自動的に除去し,必要であれば新たに再生させる工夫をすると良いでしょう。 さて紙面にも限りがありますので,この辺で話を閉じたいと思いますが,書き始めの当初は,今年の 東京2020 オリンピック・パラリンピックの話題を書くつもりでした。 オリンピックイベントを契機に,AI(人工知能)と次世代移動通信5Gの高速通信が結びつき,また各種 センサー,車,電子機器などあらゆるものがIoT(Internet of Things)技術と結びつく時代が,具体 的に見えてきましたので,どのような世界を見せてくれるのか楽しみです。 一方,今回のラクビ—ワールドカップ開催中に運営側のコンピュータにサイバー攻撃が繰り返し行われ ましたが防衛に成功したと報道されていました。オリンピック開催中は新たな試みが多く行われるので, さらに多様で猛烈なサイバー攻撃が行われると思います。 このような時代では,ちょっとしたことが社会全体の脅威になることが想定されますのでオリンピック 競技の裏で行われるサイバー上の攻防戦にも関心を向けたいと思っています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●QMSサロン(第28回)の予告  『QMSの機動性を考える』    〜アジャイル開発と基盤性のスクラム化はできるのか〜 ─────────────────────────────────────────────── 既に,組織の窓口の皆様には案内をお送りしておりますQMSサロンは下記の通り実施いたします。 皆様の積極的なご参加をお待ちしております。 日時:2020年2月7日(金) 14:00 〜 17:00 会場:情報通信ネットワーク産業協会 会議室(会議室D) 今回は,QMSの機動性について,アジャイル開発と基盤性のスクラム化はできるのかという観点から 考えてみます。開発など新たな要素が多く初期に仕様を完全に確定ができないものが多くある場合, 機敏に反復サイクルを回し学習していくプロセスが必要になります。一方でマニュアルワーキングを 主体とした業務もあり,両者を連携させることにより,全体の俊敏さが失われることが考えられます。 そこで,各プロセスがスクラムを組んで全体的に生産性を高める工夫として,QMSの機動性向上に着目 して,QMSの改善ポイントを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。 皆様の積極的な参加をお待ちしております。 1月31日までのお申し込みです。是非ご参加ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●異業種見学会『ANA機体工場』見学の予告 ─────────────────────────────────────────────── 毎回好評を戴いております異業種見学会は『ANA機体工場』を見学いたします。 航空機は顧客に快適な移動を提供するのは勿論のこと,「安全」を一番に提供するものであり,何万とい う部品からできている航空機は,たった一つの部品の不具合や欠落でも安全に影響を及ぼす可能性があり ます。 機体整備では,ヒューマンエラーを発生させない,流出させない仕組みや工夫が重要であり, アサーションマネジメントを始めとする,言える組織作りを通して,不具合事象を未然に防ぐよう努めて います。 人命を預かるからこその厳しい品質と,安全性が求められる機体工場の見学を通じて,自社のQMSのプロ セス改善に活かすべく気付きとなれば幸いです。  <異業種見学会の概要>  ・日時  :2020年3月5日(木)13:30〜15:00  ・見学先 :ANA機体工場  ・住所  :東京都大田区羽田空港3−5−4  ・最寄駅 :東京モノレール「新整備場駅」(浜松町駅から約20分)下車,徒歩約15分          ・募集定員:40名  ・申込期限:2月13日(木) 募集案内は準備が整い次第ご連絡いたします。参加を希望される方は,各社の窓口委員より,期限までの お申込みをお願いいたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●QKMアクティブラーニング(第16回)『内部監査のプロセスを改善する』の報告 ─────────────────────────────────────────────── 12/18に実施しました,第16回『内部監査のプロセスを改善する』には,遠くは愛知や長野から来られた 方もおり,多くの企業様に参加頂きました。 今回の企画は,過去のアンケートのコメントやQMS事務局としての古くて新しい悩みごとである内部監査 を有効なものに改善したいという要望に応えて,そのヒント/きっかけを掴むよう,前半は講義,後半 をグループワークという構成で実施しました。 前半の講義では当QMS委員会のメンバである沖電気工業(株)の青柳礼子氏により,内部監査の形骸化の 正体,監査の動機づけ,ISO19011,品質マネジメント7原則についてや,監査の有効性を2軸で見るな ど改善に向けたヒントについて講義いただきました。内部監査は規格の要求事項だけ見て計画するので はなく,ISO19011や品質マネジメント7原則などに立ち返り,その組織の課題を取り込んで計画するこ とが重要とのお話でした。また監査を実施した後に監査そのものを評価する事の重要性も言われており, 私自身も気付かされた点も多々ありました。 後半のグループワークでは,前半の講義の内容を踏まえて,参加者の皆さんが抱える内部監査の形骸化 の悩みを,相互に経験や事例を紹介/議論する形で進めました。 QMS事務局は自組織の中で一番QMSに精通している部門であり,あまり他部門からの助言などを受け ることが少ないと思いますが,今回の企画のように他の部門では当たり前のことでも自部門では足らない 事を知る良い企画であると私自身も感じました。 終了後のアンケートを拝見すると,「ISO19011を参考にしたい」,「他の組織の取組みが参考になった」 ,「皆さんの悩みを聞けてよかった」など肯定的な回答が多くみられました。 今後も,皆さんのリクエストに応えられるような企画を検討していきたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ISO 9001関連の最新動向  『標準化と品質管理全国大会2019〜未来を拓く価値創造と標準化−新時代の品質を考える〜』 ─────────────────────────────────────────────── QMSを運用する組織を取り巻く環境変化の動向把握を軸に,2019年10月9(水)に開催された『標準化と品質 管理全国大会2019』を聴講しましたので,その中から以下をご紹介いたします。 ◆ヒューマンエラー対策の理論と実践(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター  中央大学大学院理工学研究科 客員教授 中田 亨氏) 〇ヒューマンエラーの原因は主に4つ(1.マニュアルが不適切 2.チームワークが不十分 3.時と場 所が不定 4.チェックのやり方が下手) 1.マニュアルが不適切 良いマニュアルとは  ・書き手が責任を持つ:   〇「カーブに手を出すな」→指示になっている   ×「カーブに注意せよ」 →指示になっていない  ・レシピをかけ。ルールブックを書くな:    〇「まず,こうする。次に,こうなる」 →レシピは,順番を付けて行動を言っている。    ×「第1条,部長は○○することができる」→ルールブックは,許可と権限ばかり書く。  ・読める量に書く:    〇「余計な参考情報は略す」→作業中でも集中して観れる量に留める。 ×「分厚いマニュアル」=誰も読んでいない。  ・大和言葉で簡単に書く:   〇「見る」   ×「視認する,視認を行う」  ・目立ち効果「ポップアウト」   人間はビジュアルに影響を受ける。目の点検が命綱=ポップアウトが命。ヒューマンエラーは,   経験・人数・精神状態とは関係ない。マニュアルはビジュアルがないと,ベテランでも見逃す。  2.チームワークが不十分  和気あいあいではない。全員が全体を同じ状況で見えているかが大切である(仲間同士,見せ合い,  話し合うべし)。 3.時と場所が不定  ゾーニング(場所の意味と,流れの向きを統制):ゾーニングをすると,一つ欠けたら,一つ紛れ込ん  でもすぐわかる。整理整頓だけではダメ。やり忘れのヒューマンエラーはゾーニングが大きく関係。  (仕事の作法を固めよ:場所を決め,タイミングを決める) 4.チェックのやり方が下手  点検が完璧ならヒューマンエラーは起きないはず。チェックが本当のやり方になっていない。  本当のチェックとは:①別観点,情報の裏を取れ。 ②型から型へ,節目から節目へ  (理屈のチェックとは違う。チェックは型から型へ,止まって止まって,仕事を進める) 手順に直すのを読み手に任せている曖昧なマニュアルは,むしろ有害と説明がありました。書き手の責任 としてこうとしか読めないマニュアル(規程やルール)を書くことの大切さを再認識しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●TL 9000コーナー TL 9000説明会の報告 ─────────────────────────────────────────────── 恒例になりました「TL 9000 説明会」を, 11月25日にTIA日本ハブ様とCIAJ QMS委員会で共同開催 致しました。 当日は,9団体25名の参加があり,QMS委員会内部に留まらず,CIAJ会員とTIA日本ハブ会員から幅広く 参加がありました。初参加の方が8名で,ICT業界関係各位に,QMS委員会の活動及び電気通信の品質規格 :TL 9000をご理解戴く機会となりました。 セミナー内容     1.TIA日本ハブの紹介     2.TL 9000要求事項の基礎(R6.0/R6.1) 3.TL 9000測定法の基礎(R5.6) 4.TL 9000に関するWEB等の情報の見方,TL 9000認証取得プロセス 5.質疑応答 講師:小林 真一氏,吉崎 久博 氏:    TIA公認研修機関(株)テクノファ講師    川津一郎氏:TIA承認TL 9000トレーニングコース修了     今回のアンケートの結果抜粋: 「持続可能性評価の説明が参考になった。」 「要求事項が1つ1つ詳細になっており,理解しやすかった。」 「ISO 9001との相違点など要求事項のオーバビューがわかり参考になった。」 「R6.2など次期情報などを加えてあり,有難かった。」 次回開催は, 2020年夏を予定しています。 TIA:Telecommunications Industry Association:米国電気通信工業会   米国を本拠とする通信業界のグローバルな団体で,TL 9000品質規格や   通信分野の技術基準の制定,技術研究, 米国政府対応を行なっています。   CIAJとグローバルパートナーシップを結んでいます。 TL 9000: TL 9000はISO 9001をベースとした電気通信業界向けのセクタ規格です。米国発祥の規格ですが      現在は日本を含め世界47ケ国,1396の事業所で認証取得され,グローバルに活用されています。 その最大の特徴は製品出荷後の品質(例えば顧客からの問題報告数)を毎月測定する測定法を      義務付けていることです。この毎月の測定結果を提出した各社のデータを集計し,業界水準: 最高/最低/平均が算出されます。これと提出した自社のデータを比較することで,業界におけ      る自社の品質レベルの位置づけを知ることができます。毎月の測定データの推移, 他社との 比較を傾向分析することで自社の製品品質の改善に結びつけることができるのがTL 9000の利点 です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記 ─────────────────────────────────────────────── 2020年の干支は庚子です。干支は,10種類の十干と12種類の十二支の組み合わせで表されます。 十干の庚は,植物の成長が止まり新たな形に変化しようとする状態を言い,十二支の子は本来種子の中 に新しい生命がきざし始める状態を言います。 十干と十二支を合わせた庚子は,変化が生まれる状態,新しい生命がきざし始める状態なので全く新し いことにチャレンジするのに適した年となります。 今月号では知識活用型企業への道,QMSサロンの予告,異業種見学会の予告が有りました。 QMS委員会では,メールマガジンや各種イベント・企画を通じてQMSを学ぶ場を提供させていただいて おります。 知識活用型企業への道については,QMSに関する様々な見方・考え方を知り,学ぶことで,新たな 気付きのヒントとしてご活用いただきたいと思っています。 イベント・企画については新たな気付きの機会として前向きに捉え,参加を検討されてはいかがでしょう か。あなたの中に新しい変化が生まれるかもしれません。 最後までお読みいただきありがとうございました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ──「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」── * 配信追加は下記にお知らせください。  mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp * 発行:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会     QMS委員会メルマガ編集部  https://www.ciaj.or.jp/qms/(QMS委員会ホームページ) * 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(勝田 秀樹) * 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください!  qmsmelg@ciaj.or.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(C)2004-2020 CIAJ QMS committee All rights reserved. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━