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   「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」 QMS委員会

 「皆さんの学びの場としてQMS委員会のイベントを活用ください」

                       2018年9月28日発行 第87号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ CIAJ ━
≪ 第87号 目次 ≫

 ・はじめに

 ・QKMアクティブラーニング(第12回)報告
   『あなたの組織のMSマニュアルを大きく変える』

  ・QKMアクティブラーニング/BSC(第14回)予告
   〜バランススコアカードの基礎から構築まで〜 

 ・ISO 9001関連の最新動向 〜ISO 19011:2018発行〜

  ・TL 9000コーナー
      『TL 9000セミナーの予告』

 ・【連載】知識活用型企業への道
   『QMSにおける知的資産運用への取り組み』

 ・編集後記


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●はじめに
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8月の酷暑が過ぎ9月に入ってからは猛暑日になることもほとんどなく,ようや
く過ごしやすい秋の季節の始まりとなりました。
これからの季節,皆さん一緒にQMSスキルアップに取り組んでみませんか。

QMS委員会では,これから年末年始にかけて開催する各種イベント(QKM
アクティブラーニング,TL9000セミナ,QMSサロン,異業種見学会)を企画
していきます。

イベントの1つ,会員企業の皆さまから好評な「異業種見学会」の企画検討を
始めました。これまで参加者された方からも,製造業を中心に多くの見学先の
要望をいただいております。異業種の現場の見学と従業員の方との質疑などを
通してQMSの理解を深める場となるよう検討を進めます。

なお、現在計画中のイベントは検討内容が整い次第、別途「参加募集のご案内」
の形で参加者募集をさせていただきますので是非ともご活用ください。

それでは,メルマガ87号をお届けいたします。


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●QKMアクティブラーニング(第12回)報告
  『あなたの組織のMSマニュアルを大きく変える』 
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8月31日にQKMアクティブラーニング第12回として,株式会社イノベイション
代表取締役 山上裕司 様を講師に「あなたの組織のMSマニュアルを大きく変
える」というテーマでワークショップを開催いたしました。

タイトルは期待通り,山上講師ならではのユニークなもので,テーマへの興味
と共に,組織のMSの改善のヒントに活用したい,そして「また,山上講師の
話を聞きたい!」という方々15名にお集まりいただきました。

講義では「組織MSのマニュアルを組織で活かすスキル」を学習目標とし,
「言葉は,そのヒトの世界を決める」を切り口に「システムを理解する(描写
する)」を探っていくことから始まりました。

山上講師は要所要所で,このような「はっと」する気付きに繋がるワードを心
地良いけれども,凛とした声で参加者に語りかけられ,最後に「組織のMSマ
ニュアルを大きく変えるためには,“使う言葉,問う言葉,その種類,人に与
える情景,人の行動”を常に考えることで,「マニュアルの使い方が大きく変
わり,結果的にマニュアルが変わる」という言葉をいただきました。

日々の仕事で課題と向き合う時や,難しい回答を求められたとき,経験からま
ず期待される回答を先にイメージしがちですが,「仮説(前提条件)を持たず
相手の言葉を引き出す重要性」「相手の言葉からそのイメージ(描写)をする
重要性」を問いかけています。
そのためには,矢継ぎ早な質問で,相手に即答を求めるのではなく,相手がな
ぜそのような言葉を選び回答をしたのか,回答者自身がその意図を考えられる
ように,回答者が自身に問いかけるように相手に「その言葉はどんな○〇なん
でしょう?」とゆっくり問いかけて,相手が自身の言葉を通じ,本当に問題と
思っていることは何なのか気付き,有意義な解が見出せるような試みを始めま
した。

受講者アンケートでは,「MSのみでなく全ての業務に活かせる考え方」「仮
説(前提条件)をなるべく持たず相手の言葉を引き出すことが目指すべき自己
のシステムに近づくことと感じた」「内部監査時に質問方法が変わる」等の評
価をいただきました。
また,学びの場として,「視野の拡大,他の講義にはない着眼型の講義があり
がたい」という意見もありました。

これらの貴重なご意見は,次回以降の企画に反映させていただきます。
また,QKMアクティブラーニングとしては,12月に山上講師による第13回の開催
も計画中です。

また,QKMアクティブラーニングへのご意見,ご要望がありましたらQMS
委員会宛にお知らせください。


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●QKMアクティブラーニング/BSC(第14回)予告
  〜バランススコアカードの基礎から構築まで〜
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今年度も,QKMアクティブラーニングとして,2003年より開催している
バランススコアカード(BSC)講座を,国内第一人者の横浜国立大学大学院
吉川武男名誉教授の直接指導が受けられる恵まれた環境の学びの場として,定
員制の2日間コースとして開催いたします。

日本的経営にも通じるBSCの基礎の講義と,グループ学習形式のケーススタ
ディで構成され,全体の7割を占めるケーススタディでは,様々な業種におけ
る業績向上課題への組織の分析から戦略的に再生のシナリオを描き,チームで
ディスカッションを重ねてBSCの基礎から構築までの7ステップをバランス
よく学ぶことができるよい機会です。

AIの導入をはじめ組織を取り巻く外部環境が加速度的に変化し,目的志向で
様々な階層でのマネジメントがさらに重要となる時代において,組織理解の分
析と意図した結果に向けたシナリオ実現のマネジメント思考を体得することが
できます。

セミナー参加者が自分の思考(創造力・問題解決力・意思決定力・コミュニケ
ーション力など)がどこまで出来ているかを体感,また社外の人の考えに触れ
ることで新たな気づきを得ることもできます。

BSCの考え方は,目標を立てるための思考の繋がりや検討手順の大切さ,問
題に対してどの様にアプローチしていくかということを学べ,QMSのみなら
ず,日常業務の遂行・改善すべてに役立つビジネスリテラシーの向上も図れる
ことから,業種や年齢を問わず参加いただけます。

会員企業のなかでは,十数年にわたり人財育成のカリキュラムとして導入して
いただいている会社もあります。私企業ではないQMS委員会ならではの企画
による人材育成プログラムとしての活用を是非ご検討下さい。

<次回の開催>
・2019年1月17日(木)〜18日(金) (2日間)
・講師: 横浜国立大学大学院 名誉教授 吉川武男様
・テーマ:『バランススコアカードの基礎から構築まで』

少し先の開催ではありますが,年1回の2日間コースでの開催のため,受講予定
者の日程確保のため早めのご案内をしています。業務都合の事前調整等をよろ
しくお願い致します。
正式な募集案内は,12月上旬頃に整い次第,ご案内の予定です。


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●ISO 9001関連の最新動向 〜ISO 19011:2018発行〜
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このところ,ISO TC176に対応した品質マネジメントシステム規格国内委員会
の全体会議もなく皆さまへの情報発信が滞っている状況にあります。
そんな中で,ISO 19011の発行の情報をキャッチいたしました。

かつては,TC176/SC3の担当規格でありましたが,2015年にISO 9001:2015の改
訂にあたり,ANSI(米国)より定期見直しを待たずISO 19011を改訂する旨の提
案があり,PC302(PCはプロジェクト委員会)の担当となり,取り纏めは提案
元のANSIが担当することになりました。その後,2018年の4月にFDISとなり,
7月にISO 19011:2018として発行されました。

以下は,TC176経由でなく,各種情報を総合してお伝えするすることを予め
ご承知おきください。

ISO 19011は,2002年に初版が発行され,当時のマネジメントシステム規格で
あった品質(ISO 9001)と環境(ISO 14001)の監査の手引きでした。
2011年の第2版ではその間に開発されたマネジメントシステム規格を鑑み,規
格を審議する団体や機関を拡大して包括的な指針として発行され,第3版とな
る今回は,7年ぶりの改訂でISO 9001:2015に対応した見直しであることから,
附属書SLを考慮した内容になっているとのことです。

この規格では,以下の2011年版の6つの監査の原則から1つの原則が追加されて
います。

 <監査の原則>    [※:(7)が今回追加の原則]
 (1)高潔さ:専門家であることの基礎
 (2)公正な報告: ありのままに,かつ,正確に報告する義務
 (3)専門家としての正当な注意:監査の際の広範な注意及び判断
 (4)機密保持:情報のセキュリティ
 (5)独立性:監査の公平性及び監査結論の客観性の基礎
 (6)証拠に基づくアプローチ:体系的な監査プロセスにおいて,信頼性
              及び再現性のある監査結論に到達するための
              合理的な方法
※(7)リスクに基づくアプローチ:リスク及び機会を考慮する監査アプローチ
                          
(7)の「リスクに基づくアプローチ」の追加は,ISO 9001:2015を受けたもので
監査対象の業務のリスク及び機会に着目することで効率的に監査を行うことを
意図しており,監査プログラムの目的に沿った監査活動を行うことが重要と
なります。

また,内部監査は,マネジメントシステムの活動の状況を監視,検証するこ
とができるマネジメントツールとして位置付けています。
これは,ISO 9001:2015により組織における事業とQMSの統合により,その
組織レベルに応じた監査プログラムを策定し,内部監査を実施することで,
パフォーマンスの向上の検証に役立つことが期待されます。

JIS化の時期等の情報は不明であるが,おそらく来年の発行と思われます。
なお.日本規格協会から,英語冊子,英語PDF,邦訳冊子の購入が可能です。

 <日本規格協会の関連情報>
 ・規格名 ISO 19011:2018 Guidelines for auditing management systems
         (マネジメントシステム監査のための指針)

 ・URL:   https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/
         ?bunsyo_id=ISO+19011:2018

ISO 9001:2015の移行はお済みのことと思いますが,内部監査には「リスクに
基づくアプローチ」は考慮されていますか?
今後,ISO 19011:2018に関連する情報が多くなると思いますが,お済みでない
組織は,2015年対応の仕上げとして組織に合った内部監査を考えてみては如何
でしょうか。


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●TL 9000コーナー
   『TL 9000セミナーの予告』
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来る11月下旬頃に恒例の「TL 9000 セミナー」をTIA(前クエストフォーラム)
日本ハブ様とQMS委員会で共同開催いたします。

今回は,「TL 9000要求事項(R6.0),TL 9000測定法ハンドブック(R5.5)の内容」
及び,「TL 9000に関するWEB等の情報の見方,TL 9000認証取得プロセス」の
説明を行う予定です。

ISO 9001:2015年版をベースとした情報通信分野のセクタ規格であるTL 9000の
最新の内容を知る絶好の機会です。
奮ってご参加いただければと思います。

10月中旬に,CIAJ「えくすぱーと・のれっじ・セミナー」のHPに正式案内を掲
載予定です。
 

応募締め切りは,11月上旬を予定しています。


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●【連載】知識活用型企業への道
   『QMSにおける知的資産運用への取り組み』
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この夏は(2018),35度を超える猛暑日が続き,また国内最高温度も更新される
など異常な気候でした。

そのため気づかないうちに熱中症になる方も少なくなく,命の危険を避ける
ために「ためらわずエアコンをかける」など,異例の呼びかけがテレビでも
おこなわれていました。

個人的には,気温が35度を超えたら趣味のテニスはしないという目安を決めて
おりましたので,今年の夏はテニスを控える日が多くありました。

そのような中,旧知のテニス仲間がプレー中に気分が悪くなり亡くなられた
ことを後日知りました。その日は猛暑日だったと記憶していますが,人並み
以上に体力があり注意深い人でしたので,とても信じられない思いでした。

このようなことが現実に身近で起きますと,今まで他人事のように聞いていた
報道が突如としてリアリティをもって現実性をおびてきました。

さらに今年は,海面温度上昇の影響と報じられていますが集中豪雨と強烈な
台風が多く発生しました。中には観測史上初めて逆のコースをたどる台風も
現れ,確かに異常気象であることを,リアリティをもって実感します。

その中でも特に,台風21号は記録に残る強風が吹き関西地方に大きな被害を
与えつつ,北海道沖へと抜けていきました。

不幸なことは重なるものなのでしょうか,翌日未明に北海道では震度7の地震
が発生しました。

近年災害が多発し,災害の同時性による被害の拡大が懸念されていましたが,
本当に起きてしまいました。災害の同時性にもリアリティを感じます。

その上,地震の影響を深刻化させたのは,北海道全体の電力供給が停止する
日本で初めてのブラックアウトが発生したことです。

その原因は,震源地に近い道内最大の発電所が緊急停止したことをキッカケに,
道内の電力状況が不安定となり,破損を避けるため道内の発電所が連鎖的に
停止してしまったことによります。

本来このシステムは,電力を融通し安定的に電力を供給する目的で構築された
と思いますが,各発電所は耐え切れず故障を防御するために停止し,負の連鎖
を引き起こしました。

現在ブラックアウトの検証が始まっていますが,道内最大の発電所の3台の
発電設備が同時に故障し停止するようなことは想定していなかったと見えます。

しかし,マサカということも実際に起きてしまえば,マサカではなく事実と
なります。どこまで想定するか際限がありませんが,システム設計の問題で
あり,結果として行政の問題だといえるでしょう。ここで,マサカということ
も現実に起きるというリアリティをあらためて感じます。

また,台風21号の高波の影響により関西国際空港が冠水し,運航を停止しまし
たが,同時期に地震によるブラックアウトで新千歳空港までも運航できなく
なりました。

経済を担う物流システムが,いとも簡単に機能マヒすることを目の当たりに
しますと,現代社会を支えるさまざまな社会インフラシステムの脆弱性を,
リアリティを持って実感しました。

さて,熱中症の話題から,台風,地震災害など最近の話題からシステムの脆弱
性への話となりました。

今回お話しておきたかったことは,“リアリティ” (reality;現実,真実,
事実,実態)ということであります。

このことを考え始めたキッカケは,前述したテニス仲間の突然の訃報でした。
真夏でもテニスを長年続けてきましたので,報道で熱中症といわれても実際
には,他人事のように思っていました。

しかし,テニス仲間の突然の訃報に接しますと,自分自身も熱中症なるかも
しれないというリアリティが急激に増しました。その結果,日ごろは目安温度
を無視しプレーすることがありましたが,その後は無意識ですが厳密に守る
ようになりました。

これによりあらためて認識したのですが,リアリティとして出来事を認識する
ことは,その人のマインドセット(思い込み,パラダイム,価値観,信念など
経験,教育,先入観などから形成されるもの)に強く影響を与え,実際に行動
を変える力があるという考えです。

逆に言えば,マインドセットが変わらなければ,一時的に行動は変えたとして
も,時間経過とともにもとに戻り,同じような過ちを繰り返すことになるのだ
と考え始めました。

今回のさまざまな事例から,「他人事のように思っていたことも自分の身に
起きる」,「想定外のことが,複合して起きる」などのリアリティを持ちました。
それに合わせ,自分の持っているマインドセットを見直す必要があると思って
います。

ここで,私たちの関心事であるマネジメントシステムにあるマインドセットも
推測してみたくなりました。

企業内にも,情報・通信システム,セキュリティシステム,発注システム,
人事システム,設計開発システム,製造システム,営業システムなどなど
数えきれないほどのシステムが動いています。

しかし,これらのシステムを実際に意識することはなく,大きな不具合が起き
たり,停止した時にリアリティをもって意識することになります。

同様に品質マネジメントシステム(QMS)を,監査以外のリアリティをもって
実感する人は少ないのではないでしょうか。

仮に,QMSに参画する人々のリアリティとマインドセットが,QMSの認証取得
だけだとすれば,人々の行動は必然的に認証取得に向かうことは否めません。

監査により能力証明することは重要なステップですが,それだけに目を向けて
いるとプロセスをシステム的に活用する効用をリアリティとして実感すること
ができなくなります。

その結果,審査に合格すればOKだとするマインドセットが定着し,形骸化して
いくことは必然的なことだと思えます。

しかし,今回の北海道のブラックアウトの例を見るまでもなく,システム上の
不具合の連鎖的は,個々のプロセスでは対処できない問題を発生させますので,
システム的なアプローチを軽視してはいけないと感じます

それゆえ,例えばISO 9001などマネジメントシステムの要求事項に準じ仕事
内容とプロセス間の関連性を明示化していくことは,個々のプロセスがシステ
ムとして体系的に機能していることを,リアリティをもって気が付く機会を与
えてくれます。

すなわち,QMSの構築と改善は,漠然としがちなマネジメントシステムについ
て具体的なリアリティを与えてくれるものであり,参画する人々がそれぞれの
重要性を実感していく過程だと考えています。

仕事の流れのリアリティを認識することにより,プロセスに参画する人々の
マインドセットが少しでも業務システムへの理解につながれば,改善の機会も
増えますのでQMSを構築した価値があるものです。

その結果,問題のモグラたたき的な処置だけでなく,不具合の再発防止や予防
的処置をシステム的にアプローチできるようになればさらに効果が出始めます。

人が介在するプロセスはバラツキが大きいため,定型的でシステム化できる
ところはコンピュータ化することにより,システムの一部として定着させる
ことが現実的です。

一方で,知識創造や,状況に応じた対応など,人間が中心的な働きをしている
部分は,定型化やコンピュータ化は容易にできません。ゆえに,これらの活動
は,システム要素としては複雑かつ不安定なものとなります。

しかし昨今は,人工知能(AI)の手法(例えば機械的学習)が大幅に進歩し,
直接的にシステム化できない要素も,システム内に取り込める可能性を実感と
してリアリティを強く感じる時代となりました。

マネジメントシステムとは,ある種の体系的な方程式です。安定したビジネス
環境であれば,実績あるシステムは効果的に安定したビジネスを行うために,
貢献してくれるでしょう。

しかし,変化が激しいビジネスや,競争環境が変化していく中では,昨日まで
のリアリティが場合によってはもろくも崩れ去り,予想もしていないことが
次々と起きる可能性があります。

このような場合,過去の蓄積した経験やデータから成功の方程式を導き出す
システムでは,うまく条件を満たせない部分が出てくかと思います。

過去の方程式が使えない部分は,人工知能を柔軟に活用し,既存のシステムに
組み込まれる可能性が,リアリティから確信に変わりつつあります。

さてまとめですが,今回お話ししたかったポイントは,何をリアリティとして
感じるかでマインドセットが変わり,行動も変わるものだという当たり前の
話です。

特に,従来のマネジメントシステムの中で形成されてきたマインドセットが
気になるのですが,そのような議論を重ねている間に人工知能が実際に組み
込まれるまでになり,リアリティが大きく変わりつつあることを実感します。

皆さんは,どのようなリアリティを感じられているのでしょうか。

最後に,大坂なおみ選手がテニスのグランドスラムを日本人として初めて制覇
し大きな話題になりました。この偉業達成に対し,その背景にコーチの影響が
あると毎日のように報道されていました。

実力があるのに試合には勝てなかった大坂選手のマインドセットを変化させ,
結果を残したコーチの存在は大きいかと思います。これほどまで短期間で成長
させられるものかと驚かされます。

私も,マインドセットを変えてテニスが強くなりたいのですが,ラケットを
すぐに変えたくなるマインドセットを,まず直さなければと反省しています。


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●編集後記 
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今年のプロ野球シーズンも終盤となりました。セリーグは広島カープが3連覇
を達成し,カープファンには夢にまで見た瞬間でしょう。
一方パリーグは西武ライオンズが有力ですが,まだまだどこのチームが日本シ
リーズへ進むか分かりません。

今年は日米野球もあり,侍ジャパンとMLBオールスターやチャイニーズ・タイ
ペイとの試合もあります。

冒頭(はじめに)では秋の始まりに触れ、街並みや周囲の人も少し静かな雰囲
気になったようにも感じますが、野球好きにとっては毎日気になる熱戦が続き
まだまだ落ち着かない日が続くことでしょう。

最後までお読みいただき,ありがとうございました。


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──「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」──

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* 発行:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会
    QMS委員会メルマガ編集部
 http://www.ciaj.or.jp/top.html
 http://www.ciaj.or.jp/qms/(QMS委員会ホームページ)
* 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(勝田 秀樹)
* 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください!
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