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   「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」 QMS委員会

       小冊子『知識活用型企業への道』が完成しました!


                      2013年 5月30日発行 第55号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ CIAJ ━
≪ 第55号 目次 ≫

 ・はじめに
 ・QMS 委員会総会 特別講演会のお知らせ
 ・QMS戦略セミナー予告
   「リスクマネジメントの本質とQMSにおけるリスクマネジメント」
 ・ISO 9000の改訂動向「ISO規格類の妥当性確認情報と今後の動きについて」
 ・TL 9000コーナー「クエストフォーラム関連情報 」
 ・知識活用型企業への道「QMSにおける知的資産運用への取り組み」
 ・トピックス 小冊子『知識活用型企業への道』への想い
 ・編集後記

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●はじめに
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 5月23日,冒険家の三浦雄一郎さんが,80歳でエベレスト山頂に登頂されまし
た。大変喜ばしいことであるとともに,元気がもらえます。 2年前,三浦さん
の講演を聴く機会があり,その折,もう一回エベレストに登頂したいとおっし
ゃられておりましたが,それを実現したのは,まさに有言実行です。世界に誇
れる冒険家と思います。

 6月 6日のQMS委員会総会後に, 世界に誇れる技術の一つのスーパーコンピュー
タに関する特別講演会を予定しています。是非, 会場に足をお運びいただいて,
「何故, 一番を目指すのか」などの話題を実際にお聴き戴ければと思います。

それでは,メルマガ55号をお届けいたします。


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●QMS委員会総会 特別講演会のお知らせ
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「2012年度 QMS委員会総会」を,6月 6日(木)に開催致します。
 (皆様には各社委員を通じて既にご案内を差し上げております。)

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 開催日:2013年 6月 6日(木)
 場 所:情報通信ネットワーク産業協会 会議室B〜E(懇親会:会議室I)
     東京都港区浜松町2丁目2番12号 JEI浜松町ビル3階
 総 会    13:30 〜 14:30
 特別講演会  14:50 〜 17:30
 懇親会    17:40 〜
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 恒例の総会特別講演会は,
「QMSによる価値創造に向けて −知識活用型企業への道−」
「スーパーコンピュータが拓く未来」
 の2テーマを予定しております。


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● QMS戦略セミナー予告
  「リスクマネジメントの本質とQMSにおけるリスクマネジメント」
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QMS委員会では,会員の皆様の業務のおける大きな関心事であるリスクマネジ
メントにスポットを当てて,新興プランテック株式会社の榎本徹様をお招きし,
QMS戦略セミナーを開催することになりました。

2015年に予定される次期ISO 9001の改正では,マネジメントシステム規格(MSS)
の整合性を確保するために上位構造である「附属書SL(Annex SL)」が適用さ
れる予定です。
この「付属書SL」の適用により,ISO 9001改正のポイントとして「リスクマネ
ジメント」の概念が導入されます。現在はCD(委員会原案)作成段階にあり,
流動的な要素もありますが,規格改正の動向を踏まえ「リスクマネジメント」
への正しい理解と対応は避けて通れません。

そこで,今回は,リスクマネジメントに関する書籍や雑誌投稿の執筆に加え,
多数の協会,学会,業界団体での講演や委員会活動に携わっている榎本様に,
リスクマネジメントの本質と共に, QMSとリスクマネジメントとの関係につい
てわかりやすく解説していただく予定です。

 1.日 時: 2013年 7月 4日(木) 15:00〜17:10(予定)
 2.場 所: 情報通信ネットワーク産業協会(JEI浜松町 ビル3階)
 3.テーマ: 『リスクマネジメントの本質と
              QMSにおけるリスクマネジメント』(仮題)
 4.講 師: 新興プランテック株式会社         榎本 徹 様

講師の榎本様とは開催に向けてお打合せを行い準備を進めております。
募集案内は 6月 3日に配信の予定です。
是非この機会にご参加いただきたく予めご予定戴ければと存じます。


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●ISO 9000の改訂動向「ISO規格類の妥当性確認情報と今後の動きについて」
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現在審議されております QMS関連要求事項および指針類に関する状況は, 以下
の通りです。

・電子取引にかかわる指針 ISO 10008の最終ドラフト(FDIS)が承認されました。

・ISO 10019(QMSコンサルタントの選定及びそのサービスの利用のための指針)
 の定期見直しの投票が行われる予定です。

・ISO17582(選挙管理の要求事項)のドラフト(DIS)投票が行われて否決されま
 した。

  DIS: Draft International Standard(国際規格原案)
  FDIS: Final Draft International Standard(最終国際規格原案)


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●TL 9000コーナー「クエストフォーラム関連情報」
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1.要求事項ハンドブックの改訂について
  要求事項ハンドブック(現R5.0)が 6月にR5.5として発行されます。
  2014年 1月から適用予定。

2.クエストフォーラムのAPACについて
  今回は,クエストフォーラムのAPAC(Asia Pacific)地域の活動と現状につ
  いてご紹介します。

  1)ベストプラクティス会議(BPC)
    3月26日〜28日,中国・シンセンでベストプラクティス会議が開催され
   ました。約 200名が参加(中国人が8割),スポンサーとしては,Huawei,
   ZTE, China Telecom,AT&T,Ericsson が参加し,インドのTataグルー
   プがマネージドサービス,中国のHuaweiがセキュリティについて講演し
   ました。

  2)APAC地域では,中国,韓国,インド,日本の4つのハブが活動しています。

  3)APAC地域では,17ヵ国がTL 9000を認証取得しており,認証取得数ベスト
    5は以下の通りです(2013年5月現在)。
   ( http://questforum.org/regions/apac/overview.html 参照)

   1. 中国 (506)
   2. 韓国 (241)
   3. インド(201)
   4. 台湾  (88)
   5. 日本  (29)

  4)世界の地域別TL 9000認証取得数
   総取得数「1920」のうち「1154」をAPACで取得。(2013年5月現在)
   (http://tl9000.org/registration/certifications.html 参照)

   1. APAC(Asia Pacific): 1154
   2. Americas: 624
   3. EMEA(Europe/Middle East/Africa): 142

  5)クエストフォーラムから日本への期待
   ・日本の通信業界の技術レベル,品質レベルが世界最高峰であることは,
    欧米も認識している。最先端にある日本は,もっと積極的に参加・貢
    献し,欧米の通信プロバイダとともに牽引する側に入ってほしいと期
    待されている。

   ・規格の改善・改訂への協力,最適事例紹介のみならず,ともに通信業
    界の先進的な品質システムを構築していく同志として,運営・提案・
    実活動への協力期待が非常に大きい。

   ・最近はインド,中国のプロバイダ,大手サプライヤがTL 9000認証取得
    を開始し,かつクエストフォーラムの活動にも積極参加している。
    (クエストフォーラム日本ハブHPより抜粋:
     http://questforum.org/japanhub/introduction_QuEST_Forum.html )


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●知識活用型企業への道「QMSにおける知的資産運用への取り組み」
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 5月に入り大手企業の決算が続々と発表されており, 昨今の円安傾向から自動
車業界では特に良好な決算内容になっております。自動車業界はそのすそ野が
広く, 品質を確保するには“すり合わせ技術”が不可欠であり新興国が容易に
参加できないため日本企業の強みがでているようです。

一方で, 電機業界は残念ながら相変わらず苦戦を強いられております。特に家
電類はデジタル化や標準化が進んだがゆえに機能や品質による差別化はむずか
しいようです。現状では海外依存の生産性と為替レートが業績のカギであり,
なかなか主体的な抜け道が見つからないといった状況です。ゆえに, 今後は企
業の固有知識を活用した新たな価値創造へのビジネスモデルの再構築が急務だ
と見えます。

さて, QMSの規格類も見直しが進んでおります。そもそも QMSはインプットを
アウトプットに変換する活動をプロセスとし, その一連のプロセスを相互に依
存または関連させシステムとして機能させることにより効果的に企業目的を達
成するモデルです。しかし,近年 QMSの形骸化と有効性への疑問が投げかけら
れており, QMSの成果(アウトカム)に関心が向いていることはご案内の通り
です。

話は少し変わりますが, QMSとは無関係ですがイギリスを中心としたある規格
案について, 最近そのパブリックコメントの検討を依頼されました。その中で
面白いことにインプット—アウトプットモデルにアウトカム概念がすでに導入
されておりました。しかし, そこに導入されているアウトカム概念について議
論が多々あるようです。そもそも, 過去EUでは概念が明確でないままアウトカ
ム(Outcome) という言葉がさまざまな文書に使われ混乱を招いたとし, EU文書
として数年間にわたりアウトカムという言葉を使用禁止し, 代替としてリザル
ト(Result)という言葉を使うように指導したと聞いております。この事例から
アウトカムの明確な概念定義がないまま QMSで安易に使うと同じような混乱を
招くと懸念されます。今後の動きに注目したいと思います。

さて, このようにさまざまな混乱を起こしてきているアウトカムという言葉で
すが, QMSの形骸化と有効性への疑問がある以上, QMSモデルもアウトカムを
一考する必要がありそうです。今後の動きは分かりませんが, 仮に QMSのアウ
トカム審査が考慮されるとすれば QMSの企業貢献を考えるきっかけになるでし
ょう。


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●トピックス 小冊子『知識活用型企業への道』への想い
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 QMS委員会では,ここ数年「QMSをいかす」というテーマで活動して参りまし
た。このテーマには“ISO 9001規格要求事項の解釈だけでは「QMSをいかす」
ことはできない。”という思いが込められています。

では,「QMSをいかす」ためには,何が必要なのでしょうか? ISO 9001規格
要求事項を文書化しただけでは自分たちのQMSにならないことは,QMSに携わる
皆様はご存知のことでしょう。そして,我々は,「QMSをいかす」ためには,
ISO 9001規格要求事項に加え,各社に存在する知的資産を活用し,QMSを補完
しなければならないと考えております。さらに,補完すべき活動は数多く存在
するとも考えています。

我々は,これらの考えをメルマガを通して会員の皆様に情報展開して参りま
した。そして,この考え方をバックボーンに,多角的な視点からQMSを深堀り
すると,QMSはいろいろな姿に見えてくることも「QMSをいかす」ためのヒント
として発信して参りました。

さらに,この情報を役立てていただくために,メルマガ記事を小冊子として
再編することにより,点在していた情報を塊として捉えて戴き,今までの情報
を包括的に俯瞰してもらいたいと思っています。
各記事からは,QMSの原理・原則,構造が見え,QMSの持つ本質が見えてくるの
ではないでしょうか。

各記事は完成した知識ではありませんが,これをきっかけに会員企業の皆様
に,QMSや知識の活用などについて議論を膨らませていただきたいと願ってお
ります。

そんな想いで完成させた小冊子『知識活用型企業への道』をQMS委員会総会へ
ご出席される会員の皆様にお配りさせて戴きます。是非ご参加戴けるよう重ね
てお願い致します。(申込み期限は5月31日(金)です。急ぎお申込みください。)


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●編集後記
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今週は沖縄から関東甲信地方まで梅雨入りが発表されました。梅雨と言えば
「今年は雨が多いのか」「梅雨明けはいつかな」「梅雨が明けたら暑いのかな」
などを考えながら,雨の日は少し憂鬱な気分になったりするものですが,私の
周りには明るい色の傘を持ち明るい気分で雨の日を楽しんでいる方がいますが
これもありかもしれませんね。

ところで,皆様はどのような傘をお使いですか?梅雨明けと共にやってくる暑
い夏に対して,UVカット機能を施した晴雨兼用の傘が売られているのをご存
知ですか。昨年は暑かったせいもあり品薄で手にすることができなかった方も
多かったと聞いています。先日訪れたショップでは昨年よりは入荷が多いと言
っておりました。

世の男性の多くは「夏に日傘!?」と思われる方が多いと想像しますが,昨今
の夏の暑さを乗り切るには大きな武器になるのではないでしょうか。18世紀の
英国では雨の日に傘をさす人を特異な目で見ていたようですが,今は傘をさす
のは当たり前。地球温暖化の中,「あなたはなんで日傘をささないの!?」と
なる日が来るのも近いかもしれませんね。

最後までお読み戴き,ありがとうございました。


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──「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」──

* 配信追加は下記にお知らせください。
 mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp
* 発行:一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会
    QMS委員会メルマガ編集部
 http://www.ciaj.or.jp/top.html
 http://www.ciaj.or.jp/qms/(QMS委員会ホームページ)
* 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(菅野 清裕)
* 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください!
 qmsmelg@ciaj.or.jp
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