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━ CIAJ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」 QMS委員会

       「知的好奇心をくすぐる秋冬イベント満載!」

                      2008年9月24日発行 第27号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ CIAJ ━
≪ 第27号 目次 ≫

 ・はじめに
 ・<<急募!!>>ISO/DIS 9004の妥当性確認作業参画のご案内
 ・CEATEC JAPAN 2008 クエストフォーラム TL 9000関連講演のご案内
 ・5年目を迎える吉川先生による BSC 構築セミナー
 ・ISO 9000 改訂動向「ISO 9001:2008(FDIS)追補改訂情報」
 ・TL 9000コーナー 「 BPC ,要求事項 R5.0 最新情報」
 ・知識活用型企業への道「QMS における知的資産運用への取り組み」
 ・編集後記

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●はじめに
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QMS委員会会員の皆様,こんにちは。
暑さ寒さも彼岸まで,やっと秋の気配が感じられる今日この頃です。

秋といえば,食欲の秋,読書の秋,スポーツの秋,それとも,勉強の秋…。
秋の連休の計画をされている方も多いのではないでしょうか。

QMS委員会では,吉川先生のBSC構築セミナーを皮切りに,近藤先生による人に
スポットをあてたプロジェクトマネジメントのセミナー,イノベーティブ企業
への異業種見学会,ISO 9001追補改訂対応企画など知的好奇心をくすぐるイベ
ントを行ってまいります。

また,幕張メッセで行なわれます CEATEC JAPAN 2008 は,CIAJが主催3団体の
取りまとめでの開催です。今年はQMS委員会の招請によるクエストフォーラムの
TL 9000の講演も行われます。
皆様お誘い合わせのうえ,ぜひ会場にお出かけ下さい。

それでは,メルマガ第27号をお楽しみ下さい。


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●<<急募!!>>ISO/DIS 9004の妥当性確認作業参画のご案内
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ISO 9004の改訂作業は2007年3月の委員会ドラフト(ISO/CD 9004)の段階を経て,
全面的な見直しを行い国際規格ドラフト(ISO/DIS 9004)の段階に移りました。

QMS委員会では,ISO 9001の CD,DISに続いて,国際規格の妥当性確認作業に
参画することになりました。CIAJとして意見をまとめて業界の意見を国際規格
に反映する機会となります。
今回は,以下の通り,短期間での作業となっておりますが,多くの方のご参加
を歓迎します。

既に,9月18日には会員企業各社のQMS委員会窓口の方へ「妥当性確認PJ参画」
登録のご案内メールをお送りしております。
参加ご希望の方は, 以下の必要情報をそえてメールにて登録願います。
9月25日期限につき急ぎ登録をお願い致します。


<妥当性確認作業日程>
  ・参加登録締切:   9月25日(木)
  ・資料配布:     9月26日(金)
  ・回答締切:    10月 6日(月)
  ・委員会案作成承認:10月 9日(木)
  ・TC176国内委員会への報告書提出:10月15日(水)

<参加登録の必要情報>
①氏名,②企業名および所属,③メールアドレス(資料送付先),④勤務先住所

 登録申込み先:
   情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ) 事務局:菅野 清裕
   メールアドレス: kanno@ciaj.or.jp


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●CEATEC JAPAN 2008 クエストフォーラム TL 9000関連講演のご案内
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アジア最大級のIT・エレクトロニクス総合展である CEATEC JAPAN 2008 は,
9月30日(火)−10月4日(土)幕張メッセで開催されます。

  http://www.ceatec.com/2008/ja/

QMS委員会の関連では,クエストフォーラムがCEATEC JAPAN 2008開催の機会に
来日し,その最新活動内容および通信品質マネジメントシステム規格TL 9000
の世界での展開状況を,米国,インドおよび日本の実例を含めて紹介戴くこと
になっております。

 ■日時場所:10月1日(水)15:30-16:30 国際会議場3F 302号室
 ■講演題目:「正しいICTのグローバルな普及へ向けて」
      〜 揺りかごから墓場まで,通信品質規格TL 9000の紹介 〜

http://www.ceatec.com/2008/ja/conference/track/detail.html?lectue_id=10804

聴講を希望される方は,以下のウェブサイトよりCEATEC JAPAN 2008の入場事前
登録ならびにコンファレンス予約をお願いいたします。(事前登録は無料)

https://service.ceatecjapan.net/ja/ceatec2008.php

多数の方に聴講戴けますよう,よろしくお願いいたします。


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●5年目を迎える吉川先生による BSC 構築セミナー
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前号に続いてのBSC構築セミナーのご案内です。実は,このセミナーは今年で
5年目を迎えます。この間,最初は BSCを一人でも多くの方に理解してもらおう
ということでスタートしましたが,各企業が導入を開始する頃から正しいBSCの
理解をして戴くことに主眼をおき,昨年からは,定員制2日間コースとして開催
しております。

QMS委員会では, 以下の3つのねらいをもって,受講者のスキルアップと柔軟思考
による実践的な人材育成支援に役立てて戴くことを考えております。
是非,この機会をお見逃しのないよう受講者の選定・派遣の計画をお願い致し
ます。詳細については,10月上旬にメールにてご案内を致します。

 ◆BSC構築セミナーの3つのねらい
  ・吉川教授の直接指導で,BSC 構築ステップの体得 :本来の目的
  ・演習を通して,柔軟な思考を養う:日常業務やマネジメントへの効果大
  ・演習による受講者間コミュニケーションの醸成:受講者へのインパクト

 ◆開催日: 2008年11月17日(月),18日(火)
 ◆講座名: QMS 戦略セミナー
        バランススコアカードの基礎から構築まで(定員制2日間コース)
 ◆講師:    横浜国立大学大学院 吉川武男名誉教授
 ◆募集定員数: 30名程度(最大)
 ◆会場:    JEI浜松町ビル3階 CIAJ会議室


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●ISO 9000 改訂動向「ISO 9001:2008(FDIS)追補改訂情報」
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9月2日に今年度第2回の品質マネジメントシステム規格国内委員会(TC176)が,
開催されました。
今回の話題の中心は,ISO 9001:2008(FDIS)にあります。このメルマガでも
何度か発信しておりますが,今回の追補改訂作業は,2000年版に対して,

 ① 要求事項の明確化
 ② 公式解釈を必要とするような曖昧さの除去
 ③ ISO 14001との整合性の向上

を目的として行われました。

結果は,今回の作業過程で要求事項の意図変更につながる提案などが多々あっ
たものの,作業範囲を超えているため,最終的には採用されなかった懸案が
ありました。これらは,次回の改訂に議論,検討されることになりました。
主な変更点は以下の通りです。

★★主な変更点★★

 ① “consistent pair”の概念 → ISO 9004とISO9001の構成内容が一致
      しなくなったため consistent pair の概念から「章構成の一致」という
      定義が外された。

 ② “Output Matters”への対応 →中間製品などが製品かどうかという議論
   について,QMSの有効性を序文でのべるものの,追補の範囲を超えるため
   次回改訂で検討することになった。

 ③ 要求事項の明確化 → サービス業への適合可能性を考慮し,各箇条の
   記述見直し,修正を行った

  a) 記録の作成と記録の管理との区別
  b) 管理責任者の任命 → 組織の管理層の中から任命したものと明確化
  c) “equipment”と“device”→ deviceはequipmentに包含されて統一し
   ている。device という語彙は今回の規格ではequipmentに書換
  d) 是正処置,予防処置のレビューの対象 →“実施された活動の有効性”
    であることを明確化
  e) 製品の範囲 →「1.1 適用範囲 一般」の注記に記載
  f) アウトソースしたプロセスの管理 →「4 品質マネジメントシステム
    4.1 一般要求事項」で注記を追加,アウトソースしたプロセスの管理の
       内容及び範囲,及び「7.4 購買」との関係の説明
  g) 製品品質 →「6.2 人的資源」では“製品品質”とは何であるかを明確
    にするため,“製品要求事項への適合”と変更した。さらに,
      「6.2.1 一般」に注記を追加
  h) 作業環境の対象 →作業環境が,製品要求事項への適合に影響を与える
    ものに限定するものであることを明確化
  i) 引き渡し後の活動 →「引き渡し後の活動」を明確にするために,事例
    を追加
  j) 設計・開発の“レビュー”,“検証”,“妥当性確認” →それらを組み
    合わせて実施してもよいことを注記に追加
  k) 監視,測定における適切な方法 → 監視,測定に適切な方法は,組織の
    品質マネジメントシステムの有効性への影響に応じ,個々のプロセスに
    適切なものを考慮することを注記に追加
  l) 合否判定基準への適合の証拠と記録との関係,→合否判定基準への適合
    の証拠が必ずしも記録ではないことを明確化
  m) 不適合製品の管理 →“該当する場合には”を挿入し,サービス業にも
    明確になるように規定

 ④ ISO 14001との整合性の向上 →使用する用語,語順,センテンスの順番,
   パラグラフの順番などを可能な限りISO 14001と揃え,整合性の向上を
   図った。

 ⑤ ISO 9001における整合性,一貫性の向上→用語,表現を可能な限り統一し
   た。

 ⑥ 翻訳上の変更 →“shall”の訳を“すること”から“しなければなら
   ない”という表現に変更した。

★ 移行期間 
   現在IAF及びISOにおいて移行期間について協議中。(9月2日時点の情報です)
        
<ご参考>
・ISO 9001:2008の動向
 日本適合性認定協会が8月29日に公開した資料:
 「ISO 9001:2008への移行に係るISO-IAF共同コミュニケの発表について」に
 よると,2008 年10 月にはISO のウェブサイト紹介,2008年末までには出版
 予定と紹介されました。
 http://www.jab.or.jp/news/2008/att/08082902-0.pdf

 品質マネジメントシステム規格国内委員会が8月に公開した資料:
 「ISO 9001の2008年改訂について」によると,
 ISO 9001:2000 の追補改訂版が2008年第4 四半期に発行と紹介されました。
 http://www.jsa.or.jp/stdz/iso/pdf/200808_kaitei.pdf


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●TL 9000コーナー「 BPC ,要求事項 R5.0 最新情報」
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■2008年 BPC 開催
 9月15日〜19日の5日間,アメリカ・コロラド州デンバーにてBPC (Best
 Practice Conference) が開催されました。
 今回で第9回目となるBPCでは通信業界における生産,販売,サービスの更な
 る品質向上に関する様々な事例が紹介されました。
 詳しくはこちら: http://questforum.org/bpc2008/index.html

■TL 9000 要求事項ハンドブックR5.0改訂状況
 TL 9000規格改訂を担当するIGQ (Integrated Global Quality) 作業グルー
 プから8月26日,要求事項ハンドブックR5.0ドラフトがクエストフォーラム
 会員向けに公開され10月17日までにコメント受付を開始しました。
 R5.0ドラフトでは,ISO 9001:2008年追補の反映のほか,CMMIやTS 16949 か
 らリスクマネジメント,製造容易化設計,供給者パフォーマンス管理などの
 基本概念が取り入れられ,内部プロセスにおける設計指標が強調されていま
 す。2009年に正式発行の予定です。


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●知識活用型企業への道「 QMS における知的資産運用への取り組み」
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前号は,「行動できないものは改善もできないという」という結論で終わりま
した。そして教育だけでなく「訓練」という面でQMS をもう一度見直したらと
述べました。そこで,「訓練」とはどのようなことなのかを,今回は考えてみ
たいと思います。

広辞苑によれば,「教育」とは“教え育てること。人を教えて知能をつけるこ
と”となっています。一方,「訓練」とは“実際にある事を行って習熟させる
こと”とあります。「習熟」とは“慣れて十分に会得すること”とあります。

そうすると,「訓練」とはやはり行動が中心となりそうです。英会話の例をと
れば文法を覚えることは教育かもしれませんが,英単語や発音を覚えることは
訓練のほうに近い感覚です。スポーツはまさに訓練が主流です。いくら本でゴ
ルフのスイングを学んでもうまくなることは簡単ではありません。やはり練習
場で球を打たなければ習熟できないでしょう。英会話もスポーツも,私には体
で覚える,すなわち「身体知」というものに見えるのです。英会話も本や教材
だけでなく実際に生活の中で使わないと受験英語であり,本物にはならないと
考えます。

さて,話をQMSに戻しますと,企業活動の中にも経験から学んできた経験知が,
「身体知」という形で個人に蓄積されています。実際にはこの「身体知」を中
心に企業活動が行われている場合が少なくないのです。なぜなら,QMSの規格
や手順類を見なくても仕事はできると考えている人が多いからです。終身雇用
の環境があった時代にはこれらの「身体知」は先輩からOJT の中で伝承され,
また,実際に多くの機会がありました。

しかし,現在のようなめまぐるしく変化するビジネス環境や企業内環境では,
そもそも「訓練」自体が容易でなくなってきたように見えます。伝承する機会
が少なくなってきており,貴重な経験が共有されない可能性があります。
そうすると,十分に「習熟」していない人々により企業活動が行われることに
なりそうです。

アメリカ企業のように,あるスペックにあった人を雇い実行できなければ直ち
に解雇する仕組みを,社会として持っている場合はスペックにあった人を雇う
ことが重要です。ゆえに企業から高額で雇ってもらえる知識と技能に「習熟」
することは個人の責任と努力です。企業を渡り歩きながら様々な経験を積み上
げるキャリアプランは重要な個人的課題です。
ゆえによい人材を得るために会社が企業目的にあった質のより教育や訓練の場
を提供します。これを目的に就職する人もいます。一方,成果が出なければ
すぐにクビになります。チャレンジもできますが,かなり厳しい環境です。

一方で,国内ではこれまでは長期雇用が前提であったため,OJTが訓練の中心
だったわけです。しかし,その前提が崩れた現在,抜本的に教育だけでなく
訓練のあり方も考え直さなければならない時代になったと言えます。
なぜならば,アメリカ型のように個人が自らチャレンジするといった個人の
モチベーションから発したものでなく,企業から与えられたものを受講する受
け身的なものが多かったからです。また,受けたからと言ってプロモーション
されるわけでなかったからです。
逆にできが悪くてもクビにならなかった訳です。

今, 国内の企業は,過去の日本企業が伝統的に行ってきた企業環境を,望むと
望まざるとにかかわらず変化させなければなりません。なぜならば,一部の企
業を除いて創発的製品開発力やコスト競争力が,維持できなくなってきている
からです。とはいうものの,国内のビジネス環境をアメリカ型に急激に変える
ことはできません。むしろ,国内の過去の成長の源泉となってきた組織力を使
った総合力に再度,磨きをかけたほうが得策です。なぜならば,日本のような
家族的な企業環境をアメリカ型のビジネス環境では整えることができないから
です。これは,見方によれば弱点でもありますが,強みでもある訳です。

ここまでは,個人の知識や経験についてお話ししましたが,力量を個人の責任
で向上させれば企業活動はうまくいくのか,という疑問があります。組織とし
て結果を出すには,個々人の力量だけではなく,それらが組み合った「組織知」
とか「組織IQ」とか言われるものがあります。これが,組織活動の結果に大き
な影響を与えます。

個々の人の力量アップとして,個人の能力を向上させる努力は不可欠ですが,
組織力を中心にしてきた日本型企業では,QMS がしっかりできていれば,座学
だけでなく訓練の道具としても文書類は活用できると考えています。これほど
体系的に企業活動を明文化したものはないでしょう。概念と建前だけで構築さ
れたQMS は活用が難しいのですが,具体的に記述されたものであれば訓練にも
活用したいものです。

余談ですが,最近ゴムボートで川を下るラフティングをやってきました。見知
らぬ人と同じボートに乗り,オールを使い前進後退をしながら岩場を抜けて川
を下るものですが,息が合わないとボートは思った方向に進みません。下手す
ると沈没します。(安全装備は万全ですから危険はないのですが)水を頭の上
からかぶりながら,また岩を擦りながら何とか目的地に着くわけです。

たった数時間でも同じ船に乗った人は,昔から知っていいた人たちのように親
しくなりました。それは,共同作業を通した一体感から生まれるものなのです
ね。教育・訓練の本質はこんなところにあるのかもしれません。ボートのリー
ダーが漕ぎだす前に「私は,漕ぎ方がうまいかどうかでは怒りませんが,“歓
声”と言ったら,オールを持ち上げて“ウォー”と息を合わせて叫ぶこと。こ
れをやらなければ本当に怒りますよ」と言いました。

最初は冗談だと思っていたのですが,ひとつ急流を抜けるたびに“ウォー”と
歓声を上げてきたのですが,本当に達成感のある“ウォー”が次第に叫べるよ
うになり,チームとしての一体感を体験することができました。

最初の時にリーダーが歓声をあげる意味がわからなかったのですが,達成感と
チームワークを作るのに必要なのだということがわかりました。
企業の社長さんも,何かを達成したら“ウォー”と吠えてもらいたいですね。
そして,感極まって“何も言えねー”と言ってくれたら,社員は燃えるでしょ
うね。一度,職場で行かれたらよろしいかと思います。
波をかぶりながら“ウォー”と叫んでいるうちに上司も部下もなくなります。
ゴールに着くころには一つのチームに,きっとなっていますよ。


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●編集後記
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関東地方では今年の夏は天候が不順で,午後なると一点にわかに掻き曇り猛烈
な雷雨となり,外に出かける気の削がれる日も多かったですね。

そんな中,政治の世界では総理大臣は突然の辞任表明がありました。
自分の思い通りに事が進まない逆境の中で舵取りは難しかったとは推測します
が,なんと無責任な対応かと腹立たしい思いをしました。これは私だけでなく
多くの国民が同じ思いをしていることが世論調査でも分かりました。

また,食品に関する不正は後を絶たず,「事故米」を食料品向けに転売すると
いう新たな問題が発覚しました。企業の社長は自らの責任を認めていますが,
起こした問題への反省をしているのかと疑いたくなります。
犠牲者は消費者だけでなく,その企業の従業員,また,その事故米を使用して
製造をした会社など多岐にわたります。食に対する不信感をさらに増大させた
罪は許されるものではありません。
もしも,自分の会社の社長だったらと考えるとぞっとします。

気候もようやく秋らしくなってきました。
虫の音を聞きながら,我が家にあるまだ封を切ったばかりの焼酎のビンを眺め,
「リーダーシップ」「 CSR 」「経営者とは」「倫理観」などの言葉が頭を過り
ながら,秋の夜を過ごしています。

本号も最後までお読み下さいましてありがとうございました。


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──「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」──

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 qmsmelg@ciaj.or.jp
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* 発行:情報通信ネットワーク産業協会 QMS委員会メルマガ編集部
 http://www.ciaj.or.jp/top.html
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* 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(菅野 清裕)
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