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    「QMSを経営に活かしたいあなたに贈る」 QMS委員会

「知識活用型の企業を目指そう!」

                      2007年7月27日発行 第20号

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≪ 第20号 目次 ≫

 ・はじめに 
  ・ISO 9000sの改訂動向「ヘルシンキ会議」
  ・TL 9000コーナー「TL 9000規格改訂とQMS委員会の対応について」
 ・QMSレベルアップセミナー「信頼性講座開講」 
 ・知識活用型企業への道「QMSにおける知的資産運用への取り組み」
 ・総会記念講演アンケート結果
 ・編集後記 


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●はじめに
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会員企業の皆さま,梅雨明け間近の暑い気候が続いておりますが,いかがお
過ごしでしょうか?

QMS委員会では5月末の総会でご承認いただいた,年度計画を基に活動を進めて
おります。会員の皆様が感心を持って参加いただける行事を企画しており,
これから逐次実施しますので,ぜひご活用いただきますようお願いいたします。

今回はISO 9000s,TL 9000の近況をご報告するとともに,8月に実施するQMS
レベルアップセミナーについてご紹介いたします。

また,近頃企業の間でも注目されている知的資産経営について,QMS委員会メ
ルマガでは,今回から「知識活用型企業への道」と題し,シリーズで掲載して
まいりますので,ご期待下さい。

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●ISO 9000sの改訂動向「ヘルシンキ会議」
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TC176国際会議が,6月11日〜15日にフィンランドのヘルシンキで36ヶ国122名
参加し,開催されました。以下に会議の概要をお知らせします。

(1) ISO 9001:2000の追補のコミッティ・ドラフト(CD)は, 内容が充実してきた
  と判断されDIS(Draft International Standard)の段階に入りました。

(2) 前回行われたCD段階で多くのコメントが関係者から寄せられたISO 9004:
  2000改訂版は,まだ成熟状態に至っていないと判断され,再度レビュー
  のために第三回CDとして修正されコメントを求めることとなりました。
 
これにより,ISO 9001は2008年10月を目途に発行される予定となり,ISO 9004
は2009年8月までに発行されるかどうかも分からない状況となりました。

この結果,実際的な結論としてISO 9001とISO 9004の共同開発という手法は
もはや無いであろうという結論に達したようです。

今までは,ISO 9001は要求事項を定め,ISO 9004はそれをベースに活用・発展
という視点で発行されて来ましたが,今後はそのような関係は少なくなってく
るかのように見えます。

◆参考情報◆

ISO 14000環境マネジメントシステムに関するTC207総会も6月22日〜29日に
中国の北京で開催されました。
現在,TC207ではISO 31000,"Risk management - Guidelines on principles
and implementation of risk management"が,リスクマネジメントのフレーム
ワーク規格として開発されており,実質的にはマネジメントシステム規格に
近いものとなっていることから,ISO 9000s TC176に検討依頼が来ております。


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●TL 9000コーナー「TL 9000規格改訂とQMS委員会の対応について」
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TL 9000の要求事項ハンドブック及び,測定法ハンドブックが改訂され,この
7月から最新版での運用が必須となりました。

国内でのTL 9000認証取得企業は,微増の状態ですが,去る5月のQMS委員会の
総会アンケートから,潜在的需要企業を含め,10社以上から今後の動向や最新
規格などの情報収集を希望する回答を得ています。

TL 9000WGでは,この結果を受け止め,最新情報を必要としている企業にとって
役立つものをTL 9000の改訂版ハンドブックから見出そうと調査を開始しました。
7月に第一回目の会合を開き,TL 9000固有の要求事項90項目の中から,動向を
知る上で役立ちそうなものとして23項目を抽出しました。これらには,業界内
ベンチマーキングへの活用,製品ライフサイクルの考え方,NQAS要求事項との
関連性,異常試験の考え方などが含まれています。

今後もTL 9000WGの活動成果を,QMS委員会会員企業の財産として提供していき
たいと考えています。

<TL 9000 関連の主要会議予定>
 ◆ ベストプラクティス会議
   開催地:米国・Dallas,開催日:2007年9月24〜26日(3日間),
   当委員会 TL 9000WGから代表者を派遣し,収集情報を発信予定です。

 ◆アジア地域会議
   開催地:インド・Mumbai,開催日:2007年10月25〜26日(2日間)


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●QMSレベルアップセミナー「信頼性講座開講」
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この度,QMS委員会参加企業の皆様を対象に,QMS基礎講座『信頼性解析』
を開催いたします。

本講座は昨年も開催しており,大変ご好評を頂戴しております。
本年も,演習なども踏まえた集合教育形式で行います。
是非この機会に,ご参加を賜りますようご案内申し上げます。

開催日時 8月24日(金)10:00〜17:00(集合時間 9:50)
開催場所 CIAJ 会議室A
定  員   20名様(先着)※残席わずかですのでご希望の方はお早めに。
参加費   QMS委員会参加企業 無料
申込先   CIAJ QMS委員会事務局 菅野宛

◇QMS基礎講座
 http://www.ciaj.or.jp/qms/pdf/mokuji-1.pdf


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●知識活用型企業への道「QMSにおける知的資産運用への取り組み」
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新しくこのコーナーを担当するQMS委員会フェローの山本です。

<背景>
このコーナーを担当させていただく背景として,今年5月に開催されたQMS委員
会の記念講演で発表させていただいた「知識活用型企業におけるISOの活用」
の講演アンケートの分析結果として
97%方々が「良かった/やや良かった」と回答していただいたにもかかわらず,
91%方々が「難しい/やや難しい」という意見を持たれたことに起因しており
ます。

私の説明不足もあるかと思いますが講演会という限られた時間では,なかなか
伝えることが難しい課題でもあるようです。そこで,メルマガを通してQMSに
おける知的資産の運用という視点から,私なりの考えを雑談的にお話させて
いただこうかと考えています。

<知的資産とQMS>
そもそも,知的資産をQMSと連携させて考えてみるという発想は企業に在籍し
ていた時に,ISO 9001をベースとしたQMSの導入の責任者として,いくつかの
カンパニーを担当した頃に遡ります。
担当したカンパニーは設計・開発など知的活動が軸となる組織体で,創発的
活動が主体となる企業活動であり,品質マネジメントシステムの原則である
プロセス・アプローチを使って,例えば,業務フローとそれに使われる基準書,
ノウハウ集を体系化し運用をしたとしても,実態を適切に現すことができるのか
という疑問がありました。

<QMSの構築>
不明確であった業務内容を,QMSを構築していく過程で整理し,明らかにして
いく活動自体は苦労はあるものの組織的な活動を効果的に行うためには必要で
あるという理解で多くのマネジメントの皆さんが積極的に参加してくれました。

<QMSの形骸化>
しかし,構築後はQMSの有効性をそれ以上には体験できず,次第に維持管理が
目的となり定期監査の期間を除けば,それほど活発にQMSを活用してるように
見えない場合があります。
また,CIAJの中の皆さんとのお話の中でも形骸化など同様な意見を聞く機会が
少なくありません。

<QMSへ組み込むものとは?>
ISOの認証取得を目的とした実態と合わないQMSを構築し運用しているかのよう
に装う場合を除けば,なぜこのような認識が生まれてくるのでしょうか?
①ISO規格の解釈や,その実現方法に課題があるのでしょうか?
②さらに,QMSとして組み込まなければならないものがあるのでしょうか?
③あるとすれば,それは何でありどのようにQMSに組み込むのでしょうか?
④そもそもQMSに取り込めるのか?
などの疑問がわいてきます。

<知的資本、知的資産とQMS>
さまざまな,背景や理由があるかと思いますが企業にとって現在のQMSが適切
に貢献していないのではと,考えられている方々がいるとすれば,知的資本,
または知的資産といわれる事柄をQMSと関係づけて考えることもそれなりに,
意味があるのではと見ています。

知識を対象として取り扱うことは,極めて難しい事柄でもあり何が正しいとは
言えない場合が少なくありません。
例えば,その企業が求められている特性や組織規模とその複雑性,さらには
その組織で働く人材の質や特性などさまざまな要素が関係するので,これが
正しいなどととても言えるものではありません。

<知的資産と組織活動>
知的資産の運用というと,知財戦略として例えば特許,ブランドなど権利化さ
れたものを想像されるかもしれません。
または,人によってはナレッジマネジメントシステムなどに使われるデータ
ベースシステムを思い浮かばれる方もいるかもしれません。
しかし,このシリーズではもう少しスコープを広げて,職場に働く人々と組織
活動という視点から雑談的に述べてみたいと考えています。

<競争優位>
グローバル経済のもと,企業の競争力の源泉がその企業の持っている知的資産
に依存しているのでは,と考えられるようになってきました。企業が所有する
設備の優位性で企業の競争力を説明しようとしてもうまくできない状況です。

例えば,ある産業分野で規模が大きい企業が必ずしも競争優位にあるとは言え
ない場合があります。
また,企業規模とは関係なく固有の技術を持っているがゆえに競争優位を保っ
ている企業もあれば,固有技術が有ったがゆえに逆に企業を取り巻く外部環境
(例えば市場の変化,顧客層の変化)に対応できず,苦戦している企業もあり
ます。

(参考資料:知的資産に関する各種の情報は、経済産業省「知的資産経営
ポータル」サイトを覗いてみてください。 さまざまな活動や考え方が
出ております。
http://www.meti.go.jp/policy/intellectual_assets/index.html)

<知的資産経営とは?>
このように,企業の競争優位を確保するためには,単に知財戦略やデータ
ベースなどで語れない多面的要素や背景を考えに入れる必要がありそうです。
例えば,企業の知的資産経営力みたいなものが,その企業の戦略,組織構造,
人材育成などに影響を与えているかに見えます。これらの事柄をQMSを使った
知的資産の運用という視点で何かヒントになりそうなものを,これからお話さ
せていただこうかと考えています。


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●総会記念講演アンケート結果
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5月29日の総会に続けて行なわれた,総会記念講演では,40名の多くの会員の
皆様にご参加いただきました。以下に,総会アンケート結果を報告致します。

1. 講演1「知識活用型企業におけるISOの活用」

 ・知的資産ベースQMSの具体的な内容,進め方を知りたい。
 ・QMSを良いものにするヒントになると思った。
 ・文書化することの意味を再認識した。
 ・組織能力と経営パフォーマンスの関係を知りたい。
 など、他にも,興味を持った旨のコメントが多数ありました。

 また、講演内容は良かったが,短時間で理解するには少し難しかったという
 アンケート集計結果を受け、今メルマガより,新コーナー「知識活用型企業
 への道」を設置しました。

2. 講演2「審査のパターンを変える」

 ・プロセスの改善につながる気持ちがあると感じられた。
 ・審査の具体的な情報,傾向,説明は大変参考になりました。
 ・社会に役立つ審査を実現するために難しい問題があることが分かった。
 など,JABの考えを伺えて良かった旨の意見がありました。

3.その他の質問から,

 ・ISO9000sは知的財産の活用を実現する上で役立つと思う … 55%
 ・QMS戦略セミナーの企画で興味のあるテーマで多かった回答は,
  「知識の伝承」,「リスクマネジメント」,「現場に役立つセミナー」
 ・QMS委員会に期待する内容で多かった内容は,
  「QMS戦略セミナー」,「メルマガ」,「QKM e-ラーニング」

今回のアンケートで,会員の皆様から戴いた貴重なご意見を基に,よりお役に
立てる情報発信,企画提供を行なって参りますので,これからも宜しくお願い
します。

◇アンケート詳細
 http://www.ciaj.or.jp/qms/ の「会員専用」タグをクリック下さい。

 ※「会員専用」ページへのアクセスID・パスワードがご不明な方は,事務
  局宛てお問い合わせ下さい。


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●編集後記
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いつも「QMS委員会メルマガ」をご愛読していただきありがとうございます。

おかげさまで、「QMS委員会メルマガ」も, 今回で第20号の発行に至りました。
他のメルマガと比べますと、20号はまだまだ かけだしの“ひよっこ”ではあ
りますが, 二ヶ月に一度の発行と考えますと, 3年以上も継続できていること
は、それなりに評価されるべきと思います。これも、会員の皆様のご理解の
賜物と受け止めております。

第1号発行当時は, どんな情報を掲載すべきか, 編集部の中でも議論がありま
した。とにかく, 「新鮮でタイムリー、お役にたつ情報提供を!」をスロー
ガンに,事務局全員が一丸となって活動してきた成果だと思います。

会員の皆様におかれましては, 引き続き「QMS委員会メルマガ」にご愛顧いた
だくとともに, 「こんな情報がほしい」「この件はどうなっているのか」など
ご意見がございましたら, 編集部事務局までお知らせくださいますようお願い
いたします。

◇メルマガ創刊号から19号までのバックナンバー
  http://www.ciaj.or.jp/qms/3.html


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──「QMSを経営に生かしたいあなたに贈る」──

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* 発行:情報通信ネットワーク産業協会 QMS委員会メルマガ編集部
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* 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(菅野 清裕)
* 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください!
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