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    「QMSを経営に生かしたいあなたに贈る」 QMS委員会

「ISOを“楽しむ”という観点から使いこなそう!」

                      2007年3月27日発行 第18号

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≪ 第18号 目次 ≫

  ・はじめに
  ・ISO 9000sの改訂動向「ISO規格類の妥当性確認が開始されました」
  ・QMS戦略セミナー「プロジェクトで必要なスキル」を終えて
  ・TL9000コーナー「TL 9000/QuEST Forumの動向について」
 ・QKM「e-ラーニングサービス」(新人教育での活用のご提案)
 ・トピックス「JAB/ISO 9001公開討論会」
  ・編集後記
 ・CIAJ事務所移転のお知らせ

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●はじめに
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桜の便りが聞かれるようになりました。
日本の春は,勉強やスポーツといろいろな活動を,始めるのに相応しい季節で
はないでしょうか?

すでに,サッカーJリーグが開幕し,その後,春の選抜高校野球, プロ野球開幕
と,新しいシーズンに入り,お気に入りのチームや選手を応援し,感激・感動
しているかもしれません。

QMS委員会は,会員の皆様に感動して頂けるような活動を,目指しています。
なかでも,QMS戦略セミナーは,アンケートでも好評を得ています。
まだセミナーに参加してない方は,是非とも足を運んで頂き,感動を共有でき
たらと思います。 

直近では,QMS委員会の5月末総会において,戦略セミナーの講演を計画して
います。別途,ご案内を差し上げますので,是非ともご参加下さい!

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●ISO 9000sの改訂動向「ISO規格類の妥当性確認が開始されました」
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すでにQMS委員会の会員の皆さんにご案内を差し上げたISO 9001CD1(追補案),
9004CD1(改訂案) の妥当性確認の作業が始まりました。
この妥当性確認に,今回20名を超える皆さんが参加を申し込まれ,大変ありが
たく思っております。

ISO規格の内容を追補または改訂のドラフト段階で検討し,規格類の内容の理解
をさらに深めることができると思います。
さらに,現場で多くの経験をもたれている皆さんの現実的なご意見が,規格類
の内容を充実させることと確信いたします。

今後の日程としては,妥当性確認に参加された皆さんの内容を収集し,整理し
QMS委員会として今月末に結果を報告する予定です。


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●QMS戦略セミナー 「プロジェクトで必要なスキル」を終えて
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 2/14に松尾谷徹講師をお招きして,『プロジェクトで必要なスキル』
〜「人材育成」から「チーム育成」へ〜 と題して,今年度,そして, 大手町
サンケイビルで最後のQMS戦略セミナーを開催致しました。

◆ セミナーの概要

 IT業界は,生産プロセスの形態が変化し,戦略製品をいち早く立ち上げる
組織能力が求められている中で,依然として失敗するプロジェクトが多く,
そこにはチームが一体となって職務遂行ができない実態がある。
 一方,プロジェクト成果は,メンバの能力とモチベーションで決まると言わ
れるが,モチベーションは人により多種多様であり,時間とともに変化すると
いう側面がある。

 今回のセミナーでは,人間系の要素が多いプロジェクトマネジメントにおい
て,講師の豊富な経験とデータに基づき,

  ・モチベーションのセルフコントロール
  ・モチベーションと社会的サポートの関係
  ・チーム形成段階とパフォーマンスの関係
  ・チームビルディングの実践と事例

に焦点を当てて,わかりやすい講義をして戴きました。


◆ セミナーを終えて

 今回の参加者は42名で,そのうちプロジェクトマネージャ/プロジェクト
リーダ:8名,プロジェクト員:6名,間接的なプロジェクト関係者:15名
と約7割の方がプロジェクトに関わっている方々であるということで,ご多忙
の中でご参加いただけたことは誠に喜ばしいことと受け止めています。

 参加者からは,一応に高い満足度を得るとともに多くの気づきがあったとの
コメントを戴きました。その一部を次に示す。
 
  ・仕事をしているだけではチームはできないということ
  ・モチベーションが大きく成果に係わっているということ
  ・チームビルディングがまだ理解されていないこと
  ・生産プロセスが大きく変化していること
  ・モチベーションは自分でコントロールできるということ

 さらに,参加者の関わっているプロジェクトの状況について,以下の状況で
あることがわかりました。

 ◇ プロジェクトメンバ間のコミュニケーションについて:
   ⇒ 良好/良好でないが概ね半々の状況でした。
 ◇ チームビルディングの実施について:
   ⇒ 「目標・目的の明確化」,「OJTなどを通じて実施」という意見
    がある一方で,約2割は「何もしていない」という状況でありました。
 ◇ プロジェクトにおける技術面な課題について:
   ⇒ 「仕様変更への対応」「テスト関連の技法」「要求分析のプロセス
    が弱い」といった課題がある。

 セミナー終了後の恒例のフリートーキングコーナーでは,モチベーションの
測定方法,外国人を含むプロジェクトでの注意すべき点など,最後まで活発な
意見交換が行われ,盛況のうちに終了いたしました。

 なお、皆様より頂戴したアンケート結果は,QMS委員会ホームページの会員
専用ページで公開しております。

   QMS委員会ホームページ   http://www.ciaj.or.jp/qms/

 会員企業の方でID/パスワードをご存知でない方は,お手数ですが,QMS
委員会事務局宛お問い合わせください。


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●TL9000コーナー「TL 9000/QuEST Forumの動向について」
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前回のメルマガでご案内のとおり,2006年度はTL 9000品質システムの要求事項
と測定法が改版されました。
現在,当委員会 研究分科会のTL 9000 WGでは,2006年末に改版された,
TL 9000測定法の翻訳委員会に参加すると共に内容調査,分析を行っています。

QuEST Forum 関係では,以下の主要な会議が予定されています。

 ◆ 欧州,中近東およびアフリカ地域会議
   開催地:イタリア・ローマ,開催日:2007年4月24日,25日(2日間)

 ◆ 作業グループミーティング
   開催地:米国・Denver,開催日:2007年5月7〜10日(4日間)

 ◆ ベストプラクティス会議
   開催地:米国・Dallas,開催日:2007年9月24〜26日(3日間),
   特記事項:講演募集が始まりました
   このベストプラクティス会議へは,当委員会 TL9000WGから代表者を
   派遣し,結果情報を発信予定です。


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●QKM「e-ラーニングサービス」(新人教育での活用のご提案)
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もう春です。春といえば,新人が入社してくる季節です。
皆さまの会社では,受入教育をどのように行なっていますか?

ご存知の通り,
CIAJ QMS委員会では,会員企業向けにQKM(Quality Knowledge Meister)
e-ラーニングシステムサービスをご提供しております。

このサービスは,通信業界のエキスパートが,知恵を絞って,オリジナルで
作り上げた教材です。新人向け品質教育は,QKM e-ラーニングサービスを
ご利用することも選択肢のひとつです。

この機会に,下記のコンテンツの構成・目次一覧をご確認戴き,是非とも受講
をよろしくお願い致します。

◇QMS基礎講座
 http://www.ciaj.or.jp/qms/pdf/mokuji-1.pdf

◇ISO9001 2000年版 規格解釈コース
 http://www.ciaj.or.jp/qms/pdf/mokuji-2.pdf

受講手順は,下記のURLのページの文末に「お問い合わせ先」を掲載してあり
ますので,メールにてお問い合わせ下さい。
http://www.ciaj.or.jp/qms/7.html

QKM e-ラーニングサービスは,
おかげさまで,サービス開始以来,多くの方に受講いただき,好評をいただい
ております。もちろん!会員企業の皆さまは,無料で受講できます!!

QMS委員の英知を結集し作成したコンテンツですので大変有益な内容です。
会員の皆様の積極的なご利用をお待ちしております。(^0^)/


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●トピックス「JAB/ISO 9001公開討論会」
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3月12日(月)毎年恒例の,JAB主催「ISO 9001公開討論会」がビックサイトで
開催され参加しました。その一部をご紹介します。

今年のテーマは「ISOを楽しむ」でした。
会員企業の皆様は,ISOを楽しむという観点から使いこなそうと考えたことは
ありますか?ISOは道具ですから上手に使いこなそうとのメッセージが伝わっ
てきた公開討論会でした。

内容は,主催者挨拶,基調講演,JAB/ISO 9001研究会報告,
その後,パネルディスカッションというプログラムでした。

◆飯塚教授の基調講演<ISOを楽しむ>から
 ・ISO 9000=ISO 9001QMSモデル+ QMS認証制度
  適用組織にとっての意義と社会制度としての意義がある。
 ・今回の狙いは,「トップ/経営者を動かすにはどうしたら良いか。」
  に対し,少しでも応えたい。

◆JAB/ISO 9001研究会報告
 以下の,3つのテーマでのWGの報告がなさました。
 WG1 : 基盤構築
 WG2 : 技術能力向上
 WG3 : トップを動かす
 
◆パネルディスカッション後の締めくくりから
 「ISOの大会では,いつも同じ話となる。
  要は,目的をきちんと定めること。
  日本人は割合,自律的でない。周りを気にする。
  自分自身がどうなったら良いかという姿を描けないと,
  ISOというツールを使えない。」

会員の皆様でご参加された方がいらっいましたら,是非,感想などを事務局に
メールして頂けると幸いです。qmsmelg@ciaj.or.jp

CIAJ QMS委員会では,会員の皆様が,ISOを使ってより良い経営基盤を築いて
頂けるよう,前向きな活動をしていきたいと考えております。

早速ですが,QMS委員からホットな感想が届いています。紹介いたします。

■<JAB/ISO 9001公開討論会について参加して感じたこと>

 JAB/ISO 9001公開討論会参加してきました。
 その理由としてテーマ:<ISOを楽しむ>がとても新鮮に思えたからです。
 
 ISO規格類を活用し,企業は身の丈にあったQMSを構築し,それが経営業績に
 貢献できれば,ISOを楽しむ余裕もできるかも知れません。経営者も認める
 QMSが構築できれば,担当組織の人間は大いに充実感を感じ楽しむ余裕も出
 てくるものと思います。

 一方,討議の内容は企業のトップの参画を得てこそ,マネジメントシステム
 の基盤構築が重要だと言う主張しています。
 その通りなのですが,どのようにしたらそれが達成できるか企業の現場では
 悩んでいることであり,またまだこれらを実現するためには不断の努力を
 続けなければならないのかもしれないなと感じる次第です。

 確かに,ISO導入により「余分な仕事が増えた」などの意見が代表するよう
 に, 形骸化したQMSを構築しただけでは,実務とかけ離れた部分も少なく
 なく,また“楽しむ”などといった感覚は持ちづらいものです。
 
 現実に規格認証の維持だけが目的となってしまう場合,“ISOを楽しむ”と
 いった感覚は,出てこないように見えます。

 今回の討論会では,“ISOを楽しむ”というチャレンジングな標題を目指し
 での,基盤構築や固有技術の充実と言った討議でしたが,実現への道のりは
 まだまだ遠いという印象を持ちました。
 テーマ自体は良いので,プログラム内容をより具体的にしていけば,さらに
 有意義になるのではと感じるものでした。

 “忙しい,忙しい”と毎日過ごしていると“楽しむ”という余裕はなかなか
 持てないものです。
 「忙しい」とは「心を亡くす」と書きますが“ISOを楽しむ”前に,まずは
 自分自身の心に余裕を持つことからは始めなければと,個人的には感じる
 次第です。

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●編集後記
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地球温暖化の影響により,今年の冬は豪雪地帯においても降雪量が異常に少な
くこれらの地域では,今年の米作の作柄への影響が心配されているそうです。
人間である私たちも少しずつ,温暖化の影響を受けているのではないでしょう
か。今後新たなインフルエンザが大流行すると予測され,その影響で多くの
人命も危機に晒されると危惧されています。

さて今月号のメルマガはいかがでしたでしょうか。
毎回,「QMSを経営に生かしたいあなたに贈る」をキャッチフレーズにお届
けしてきましたが,いよいよ今年度のメルマガをお届けするのは,最後になり
ました。最後まで,愛読していただいた皆様に厚くお礼を申し上げます。

CIAJから既にご案内のように,いよいよ新年度から,CIAJの拠点が
浜松町界隈へ移転し,新たな活動を開始いたします。
(4月9日新拠点で活動開始)

当QMS委員会も新たな気持ちで,新年度の事業計画を立案し,必ずや会員
各位のご期待に沿うべく意義ある活動を展開いたします。
会員各位様におかれましては,かわらぬご支援,ご協力を賜りますようお引き
立てを御願いいたします。

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●CIAJ事務所移転のお知らせ
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すでにご承知の方もいらっしゃることとは存じますが,有史以来ここ大手町に
居を構えて参りましたが,来る4月9日(月)よりCIAJ事務所を浜松町へ
移転いたします。
4月9日以降開催いたします総会などの行事は新事務所での開催となりますの
で,お間違えの無いよう皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
また,移転に伴い4月6日(金)14:00から電話・FAX・メールが不通
となります。
ご不便,ご迷惑をお掛けいたしますが,何卒ご容赦下さい。
移転先詳細は以下URLをご参照願います。

http://www.ciaj.or.jp/content/topics/070302.html


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──「QMSを経営に生かしたいあなたに贈る」──

* 配信追加は下記にお知らせください。
 mailto:qmsmelg@ciaj.or.jp
* 発行:情報通信ネットワーク産業協会 QMS委員会メルマガ編集部
 http://www.ciaj.or.jp/top.html
 http://www.ciaj.or.jp/qms/(QMS委員会ホームページ)
* 発行責任者:QMS委員会メルマガ編集部事務局(菅野 清裕)
* 皆様のご意見・ご要望をどしどしお寄せください!
 qmsmelg@ciaj.or.jp
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