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お知らせ

ローカル5G市場のユーザーニーズ調査 ~地域内を対象に、遠隔操作、医療やVRなどを活用したソリューションへの関心が高かった~

2020年10月14日

一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、このたび「ローカル5G市場のユーザーニーズ調査」を実施いたしました。CIAJでは、今後の進展が期待される「ローカル5G」に関して事業展開を検討する際に役立つ情報を提供するため、どのようなソリューションやサービスが注目されているかというニーズアンケート調査を行いましたので、その内容を報告します。

Ⅰ.調査対象

(1)事前調査の12,471サンプルでは、ローカル5Gを知っている=32.1%、事業化を検討している=3.4%、すでに事業化している=0.4%、知らない(興味がない)=64.1%となったため、知らないを除いたサンプルで本調査を実施し、2,085サンプルのデータを収集しました。

(2)調査対象では、特定の会社や業種を指定せず、日本標準産業分類に基づく23の産業分類から幅広くアンケートを行いましたので、社会全体での認知度や期待度がリアルに近いデータであると考えられます(23の産業を11の業種に集約して分析を行いました)。

(3)調査項目では、6種類の大括りのニーズ「生産性改善への関心」、「人手不足解消への関心」、「データ利活用への関心」、「個人サービス向上への関心」、「安全やセキュリティ向上への関心」、「豊かな社会生活への関心」において、それぞれで興味がある項目を選択する方法とし、自由記述欄も設けました。

Ⅱ.調査結果の概要

(1)すでに「事業化を考えている、事業化している」が多かった業種は、製造業、金融・保険業、エネルギー・インフラ業、通信業、農林水産業等でしたが、まだ10~20%程度の活用度であり、本結果を活かしてローカル5Gの導入推進を図っていくことが必要と思われます。

(2)全業種、全調査項目を横並びして、ニーズの多い順でみると、「テレワークによって働き方改革」がもっとも多く、「災害時のネットワーク確保」、「通信機器の更新コストを安く」と続きました。全体を集約してしまうと、直近での注目度が高い「テレワーク」や「災害」、普遍的なニーズである「コストダウン」というキーワードに注目が集まりました。

(3)ソリューションから見た場合には、地域内(閉域)を対象として、低遅延を活用する遠隔操作や、高精細映像を活用するソリューションへの注目が高くなりました。

  • 遠隔操作への関心が高かった。製造/生産の業種では「現場の高精細の遠隔監視」、エネルギー・インフラ業では「作業員のHMD作業支援や体調管理」が高く、「地域内での買い物支援、自動配送」などへのニーズも高かった。
  • 医療分野への関心の高さも垣間見れた。各業種に共通して「遠隔医療や遠隔診療」、「医療機器間の無線化で医療機器の病室間の移動が簡単に」の項目が高くなりました。
  • VRもキーワードのひとつ。金融・保険業では高齢者や障碍者向けサービス「体験型旅行、体験型ゲーム」に注目しています。「伝統工芸・伝統舞踊の技の継承」、「仮想体験で事前学習」のニーズもありました。

※本調査は、調査統計委員会が調査対象や調査項目を企画し、委託先である(株)情報通信総合研究所がアンケートおよび分析を実施しました。10月21日にCEATEC ONLINEコンファレンスでの発表と、報告書全編の一般販売(CIAJホームページにて)を予定しています。

【報告書の購入申込み】

E-mailもしくはCIAJ受付にてお申込みください。

申込み詳細 CIAJホームページにて
【申込受付中】「ローカル5G市場のユーザーニーズ調査」を発刊しました。
形態 198ページ、製本レールファイル
販売価格 一般(CIAJ会員外):19,000円(本体価格)+消費税

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