一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(以下、CIAJ)は、この度「グローバル通信機器市場の動向調査」を発刊しました。
これまでの日系メーカーの国内生産・出荷統計だけでは把握できないグローバルでの活動を、通信機器市場全体と携帯電話、デジタル伝送装置、携帯基地局、 固定無線機器の4機種を対象にして2012~2014年の実績を調査し、それぞれで特徴のある生産・出荷の構図を明らかにしました。
1.概要
近年、グローバルの通信機器市場は需要拡大の傾向にありますが、国内の通信機器市場では日系メーカーの国内生産や国内出荷が減少傾向となっています。
この要因として、① 日系メーカーの海外生産シフト、② 海外メーカーの日本市場参入が想定されますが、これまでの統計では、国内生産・出荷統計の統計があるものの、グローバル市場で日系メーカーがどの程度のグ ローバル販売や海外生産を行っているか把握する統計データがない状況でした。そこで、①と②に関する数値を調査した結果、
- 日系メーカー生産額の約2/3は海外生産であり、かつ海外生産し海外市場に出荷している額が約1/3を占めているため、従来の国内生産・出荷統計だけでは日系メーカーの生産・出荷の実態と乖離していた。
- 日本市場全体のうち、海外メーカーが44%を占めているため、国内生産・出荷統計では日本市場の実態の約半分しか把握できていなかった。
という活動実態を把握することができました。
2.通信機器市場全体の日系メーカー生産・出荷フロー推移
これまでの日系メーカーの国内生産・出荷統計で把握してきた実態では、図表1のように国内生産-国内出荷(In-In)は2012年 1兆1,583億円から2014年7,154億円(2014年/2012年比38%減)と減少しており、この結果だけでは日系メーカーの国内でのプレゼン スは非常に低調と見られていました。
一方で、今回の調査結果を基に、海外生産-海外出荷(Out-Out)や③海外生産を金額面で見ると、図表2のように日系メーカーの世界全体のプレゼン スは国内のプレゼンスほど大きく落ち込んでいないことが明らかになりました。日系メーカー生産全体(③海外生産+④国内生産)は2012年2兆9,169 億円から2014年2兆7,095億円(2014 年/2012年比:7%減)の減少であり、In-Inの減少傾向とは大きく違いがあることがわかりました。
3.その他
本調査では、通信機器市場全体のほか、携帯電話、デジタル伝送装置、携帯基地局、固定無線機器を対象として同様の調査を行い、それぞれで特徴のあ る生産・出荷の構図を把握することができました。今後もグローバルな構図を把握する必要性が高まると考えられますので、このグローバル市場動向調査を継続 して実態を把握できるように検討を進めていきます。
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