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お知らせ

「2014年度 携帯電話の利用実態調査」を実施 ~70代も加えた1,400人への留置調査実施 既存キャリアサービス以外の利用の活発化も~

2014年7月30日

CIAJは、この度「2014年度 携帯電話の利用実態調査」を実施し、報告書としてとりまとめました。
今回は新たな試みとして70代にまで調査対象を拡大し、昨年に続いてスマートフォン、フィーチャーフォン別に利用実態の調査を行い、購入重視点やよく利 用されている機能等も明らかにしました。本調査により、男女・年代別の利用実態の違いや、キャリア提供サービスからSNSへの変化の流れ等を浮き彫りにす ることができました。

概 要

本調査は、国内携帯電話・PHS利用実態を把握することを目的に、1998年より毎年4月に定点調査を実施しており、1年で最も販売の多い3月商戦の結果を反映するものとしています。
調査対象は、関東、関西在住の携帯電話利用者1,400人(19歳以下男女各100人、20-29歳男女各100人、30-39歳男女各100人、 40-49歳男女各100人、50-59歳男女各100人、60-69歳男女各100人、70-79歳男女各100人)です。なお調査は郵送によりアン ケート票を対象者に送り後日に回収する方法(留置調査法)で実施しました。
本年の調査結果の特徴的な点は以下のとおりです。

(1)利用端末の動向

<所有端末の種類>

  • 調査対象者1,400人が所有している端末は全部で1,835台であり、所有端末の種類は下表のとおりとなっています。主たる利用端末(1台目として利用)は、スマートフォンは831人(59.4%)、フィーチャーフォンが526人(37.6%)となっています。
<調査対象者の所有端末の種類>
所有端末の種類 所有している台数 主たる利用
(1台目として利用)
スマートフォン 833(59.5%) 831(59.4%)
フィーチャーフォン 537(38.4%) 526(37.6%)
モバイルWi-Fiルータ 183(13.1%) 0(0.0%)
PHS 104(7.4%) 43(3.1%)
タブレット(回線あり) 100(7.1%) 0(0.0%)
タブレット(Wi-Fiのみ) 78(5.6%) 0(0.0%)
合計 1,835 1,400(100.0%)

<スマートフォン利用者数は順調に増加>

  • 2013年度調査では、主たる利用端末としてフィーチャーフォンとスマートフォンが拮抗していましたが、今年度はスマートフォンが約6割まで増加 しています。また下図に示すように、スマートフォン利用者の経年変化では年々10%程の勢いで増加しており、この結果からも継続的なスマートフォンへのシ フトが起こっていることが見て取れます。

<スマートフォン利用者の経年変化>

<2台目の端末はフィーチャーフォンからタブレットへ>

  • スマートフォン利用者のうち、複数台利用者は253人(31.2%)となっています。2台目の端末としては、昨年度はタブレット(回線有り)が 27.6%、フィーチャーフォンが11.5%であったのに対し、今年度はタブレット(回線有り)が36.7%、フィーチャーフォンが4.8%と、2台目の 端末はフィーチャーフォンからタブレットへ移行しつつあります。

(2)端末の買替え

<買替え期間は横ばい>

  • 現在利用している端末の前機種の利用期間は、スマートフォン利用者が29.6ヵ月、フィーチャーフォン利用者が50.9ヵ月で、買替期間の変化を 昨年と比較すると、スマートフォンはやや短期間化しているのに対しフィーチャーフォンは大幅に長期間化しており、両者の二極化が進んでいます。

<買替え期間の経年変化>

<現在使用している端末の買替え意向は引続き高いレベルを維持>

  • 調査対象者のうち、現在使用している端末の買替え意向は67.9%(スマートフォン利用者88.1%、フィーチャーフォン利用者37.2%)の人 が持っています。最近の4年間では7割前後で推移しており、スマートフォンの本格的販売が始まった2011年度から引き続き端末購入需要は多くあること が、この結果からもうかがえます。

<買替え意向の経年変化>

(3)端末の購入重視点は・・・

<スマートフォン、フィーチャーフォン別の購入時に重視する点>

  • 次回購入時に重視する点は、スマートフォン利用者では、「バッテリー持ち時間」、「メーカー・ブランド」、「端末購入価格」、「月々の支払」、 「液晶画面がきれい」、「タッチパネル操作」、「CPU」、「OS」、「防水・防塵」「高速サービス」が上位となっているのに対して、フィーチャーフォン 利用者では、「端末購入価格」、「月々の支払」、「操作性が良い」、「バッテリー持ち時間」、「サイズ」(軽さ)が上位に入っています。
  • 昨年度はスマートフォン、フィーチャーフォンとも、上位2位は「端末購入価格」、「月々の支払」であったのに対して、今年度はスマートフォンでは価格を越える魅力点が重視されてきています。
<スマートフォン、フィーチャーフォン別の購入重視点>
順位 スマートフォン(n=830)
1 バッテリー持ち時間 70.2
2 メーカー・ブランド 54.7
3 端末購入価格 53.4
4 月々の支払 52.0
5 液晶画面がきれい 46.4
6 タッチパネル操作 44.5
7 CPU 42.7
OS
9 防水・防塵 41.3
10 高速サービス 41.1
11 サイズ(軽さ) 38.3
表示画素数
13 カメラ機能 37.2
14 通信キャリア 36.6
15 サイズ(薄さ) 35.4
16 液晶画面の大きさ 34.3
17 サイズ(手に持ったフィット感) 32.0
18 SNSの閲覧・書き込み 31.9
19 パソコン用Web閲覧 28.0
20 デザイン 26.6
順位 フィーチャーフォン(n=503)
1 端末購入価格 79.7
2 月々の支払 77.7
3 操作性が良い 41.2
4 バッテリー持ち時間 34.0
5 サイズ(軽さ) 31.6
6 防水・防塵 29.4
7 サイズ(薄さ) 28.2
8 液晶がきれい 18.7
9 液晶画面の大きさ 17.5
10 サイズ(手に持ったフィット感) 17.1
11 カメラ機能 15.3
12 表示画素数 15.1
13 文字が大きく見やすい 14.3
14 パネル操作 13.9
15 13.7
16 デザイン 13.5
17 CPU 11.3

(4)スマートフォンとフィーチャーフォンの利用の違い

<電話の利用>

  • 通話はスマートフォン及びフィーチャーフォン利用者ともに全年代で利用されていますが、スマートフォン利用者のIP電話(LINEなど)利用は、最近3ヵ年では毎年急激に増加しています。

<スマートフォン利用者のIP電話利用率の変化>

<メールの利用>

  • スマートフォン利用者ではキャリアメールの利用率が減り、インターネットメール及びSNS系のメール(LINEなど)利用率が大きく伸張しています。既存キャリア提供サービスからSNS系のサービスへの変化等が如実に現れています。

<メール種別の利用率の変化>

(単位:%) スマートフォン フィーチャーフォン
2013年 2014年 2013年 2014年
SMS/MMS 34.2 65.8 42.4 49.3
キャリアメール 72.9 30.5 79.6 49.9
インターネットメール 54.1 74.1 12.5 42.5
SNSメール 65.6 87.9 3.5 4.6

なお、本報告書は日本語版のみですが、1部¥49,000(税別)、入力データCD-R付を¥59,000(税別)にて販売いたします(7月31日発刊予定)。(部数限定)
ご希望の方は株式会社シード・プランニング 担当 杉本(TEL:03-3835-9211)までご連絡ください。

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