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2013年度(4-6月) 通信機械生産・輸出入概況 ~海外生産シフトが加速し、円安でも輸入が大きく増加~

2013年9月25日

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(以下、CIAJ)は、この度2013年度(4-6月)通信機器生産・輸出入の概況をまとめました。
通信機器の国内生産は、2,041億円(前年同期比23.4%減)となり、昨年度5年ぶりに微増であった第1四半期は、一転し大幅なマイナスとなりました。
通信機器市場は、4-6月の受注出荷が前年同期比ではプラスとなったものの、生産は端末機器の約6割を占める携帯電話が国内メーカーの海外生産シフトと 海外メーカーの流入により大きく落ち込み、ネットワーク関連機器も通信インフラ投資が昨年から続くものの、前年好調であった無線ネットワーク関連機器が減 少したことにより、第1四半期の国内生産は減少に転じました。
輸出総額は809億円(前年同期比16.1%増)となり、輸入総額は5,613億円(同比34.2%増)となりました。

I.国内生産

2013度第1四半期の生産金額は2,041億円。前年同期比23.4%減*となり、昨年度の第1四半期は5年ぶり増加したが、2013年度は一転し大幅なマイナスとなった。

*2013年1月以降「生産動態統計調査」の「電信画像装置」区分が廃止。(前年同期比はこの内容を反映)

【機種別には以下の通り】

  • 有線端末機器181億円(前年同期比+15.9%)*
  • 移動体端末機器693億円(同比▲45.1%)
    うち、携帯電話543億円(同比▲51.6%)、
    公衆用PHS端末 25億円(同比▲37.5%)
  • 有線ネットワーク関連機器 712億円(同比▲9.0%)
    うち、交換機239億円(同比▲22.6%)、
    搬送装置 473億円(同比▲0.2%)
  • 無線ネットワーク関連機器295億円(同比▲6.5%)
    うち、基地局通信装置205億円(同比▲16.2%)
  • ネットワーク接続機器111億円(同比+11.8%)
  • 有線部品50億円(同比+1.4%)

《2013年度第1四半期の主な機種の動向》

  • 有線端末機器は、市場自体の縮小が続いているものの、景気回復による設備投資の再開や買い替え需要がプラス要因となり、ボタン電話やインターホンなどの生産が前年同期比で増加した。
  • 移動体端末機器は、携帯電話のスマートフォン比率が拡大しているものの、国内メーカーの海外生産シフトの加速や海外メーカーの流入増加により国内生産は大きく減少した。公衆用PHS端末は、スマートフォンとのデュアル機器へのシフトが進み、生産は大幅な減少となった。
  • 有線ネットワーク関連機器は、昨年国内生産が好調であった交換機やデジタル伝送装置が減少に転じたことにより、前年同期比は減少となった。
  • 無線ネットワーク関連機器は、固定通信装置が前年同期比で増加したものの、昨年まで好調に推移していた基地局通信装置が落ち込み、全体では前年同期比は減少となった。
  • ルータ、LAN等のネットワーク接続機器や有線部品関係は、トラフィック急増対応やLTE基地局拡充などモバイル環境整備が好調なため、昨年に続き前年同期比で増加となった。

II.輸出

2013年度第1四半期の輸出総額は809億円 (前年同期比+16.1%)であった。

  • 電話機及び端末機器は 24億円
    携帯電話 18億円
    ファクシミリ 1億円
    コードレスホン 1億円
    その他 5億円
  • ネットワーク関連機器は 370億円
    基地局 14億円
    データ通信機器 346億円
    その他ネットワーク関連機器 10億円
  • 部品は 415億円

第1四半期の実績を前年と比較すると、携帯電話(同比+304.3%)、データ通信機器(同比+18.2%)、部品(同比+25.8%)などが増加し、ファクシミリ(同比▲65.4%)、コードレスホン(同比▲36.8%)、基地局(同比▲71.6%)が減少した。

III.輸入

2013年度第1四半期の輸入総額は5,613億円(前年同期比+34.2%)であった。

  • 電話機及び端末機器は 3,553億円
    携帯電話 3,508億円
    ファクシミリ 12億円
    コードレスホン 16億円
    その他 17億円
  • ネットワーク関連機器は 1,397億円
    基地局 107億円
    データ通信機器 1,236億円
    その他ネットワーク関連機器 54億円
  • 部品は 663億円

第1四半期の実績を前年と比較すると、基地局(同比▲58.5%)、ファクシミリ(同比▲10.3%)、部品(同比▲6.7%)などが減少したが、携帯電話(同比+79.6%)、データ通信機器(同比+6.1%)が増加し、全体として同比+34.2%の増加となった。

IV.地域別構成

●輸出の地域別金額・前年同期比
1位 アジア 471億円(+13.0%)
2位 北米 237億円(+37.1%)
3位 欧州 68億円(+1.8%)
●輸入の地域別金額・前年同期比
1位 アジア 5,196億円(+ 37.0%)
2位 北米 215億円(+ 8.4%)
3位 中南米 106億円(+27.4%)

注)上記の概況値は、現時点での集計値です。今後、修正が入る場合もあります。

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