CIAJは、この度「2013年度 携帯電話の利用実態調査」を実施し、報告書としてとりまとめました。
今回はスマートフォン、フィーチャーフォン別に利用実態の調査を行い、購入重視点やよく利用されている機能等も明らかにしました。本調査により、性・年 代別の利用実態の違いや、スマートフォン、フィーチャーフォンの二極化、利用サービスの変化等を浮き彫りにすることができました。
概 要
本調査は、国内携帯電話・PHS利用実態を把握することを目的に、1998年より毎年4月に定点調査を実施しており、1年で最も販売の多い3月商戦の結果を反映するものとしています。
調査対象は、関東、関西在住の携帯電話利用者1,200人(19歳以下男女各100人、20-29歳男女各100人、30-39歳男女各100人、 40-49歳男女各100人、50-59歳男女各100人、60-69歳男女各100人)です。なお調査は郵送留置により実施しました。
本年の調査結果の特徴的な点は以下のとおりです。
(1)利用端末の動向
<所有端末の種類>
- 調査対象者1,200人が所有している端末は全部で1,369台であり、所有端末の種類は下表のとおりとなっています。主たる利用端末(1台目と して利用)は、フィーチャーフォンが594人(49.5%)に対して、スマートフォンは573人(47.8%)となり約半々となっています。
所有端末の種類 | 所有している台数 | 主たる利用 (1台目として利用) |
---|---|---|
フィーチャーフォン | 604(50.3%) | 594(49.5%) |
スマートフォン | 578(48.2%) | 573(47.8%) |
タブレット(Wi-Fiのみ) | 55(4.6%) | 0(0.0%) |
モバイルWi-Fiルータ | 53(4.4%) | 2(0.2%) |
PHS | 45(3.8%) | 31(2.6%) |
タブレット(回線あり) | 38(2.8%) | 0(0.0%) |
合計 | 1,369 | 1,200(100.0%) |
<スマートフォン利用者数は急増>
- 2013年度調査では、前年度よりも利用者が9.4ポイント増加しており、この結果からもますますスマートフォンシフトに拍車がかかっていることが見て取れます。
<スマートフォン利用者の経年変化>
(2)端末の買替え
<買替え期間は横ばい>
- 現在利用している端末の前機種の利用期間は、スマートフォン利用者が30ヵ月、フィーチャーフォン利用者が40ヵ月でスマートフォン利用者の増加が進むことから、今後買い替え期間短縮の可能性が出ています。
<現在使用している端末の買替え意向は引続き上昇傾向>
- 調査対象者のうち、約4人に3人(全体の73.8%)が現在の機種の買替え意向を持っているという結果となりました。引き続きの端末購入需要は多くあることが、この結果からもうかがえます。
<スマートフォンの今後の購入意向は顕著に上昇>
- 現在使用中の端末の買替え意向者のうち、スマートフォンの購入意向者は99.5%で、前年より約6.9ポイントアップしています。
<スマートフォンの今後の購入意向の経年変化>
(3)端末の購入重視点は・・・
<スマートフォン、フィーチャーフォン別の購入時に重視する点>
- 次回購入時に重視する点は、スマートフォン、フィーチャーフォンとも価格が1位、2位であるが、4位以下が異なっています。スマートフォンでは 「サイズ(手に持ったフィット感)」、「メーカー・ブランド」「タッチパネル操作」「さくさく動作」「最新バージョンOS」と機能が中心でフィーチャー フォンは外観などとなっています。
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(4)スマートフォンとフィーチャーフォンの利用の違い
<メール・電話の利用>
- スマートフォン利用者が増加したことにより、キャリアメールが減り、インターネットメール及びSNS系のメール(LINEなど)利用率が増加している。
また、従来からの通話はスマートフォン及びフィーチャーフォン利用者ともに全年代で利用されているが、スマートフォンでは10代から30代男性においてIP電話(LINEなど)の利用が多い。
2012年度 | 2013年度 | ||||
---|---|---|---|---|---|
スマート フォン |
フィーチャー フォン |
スマート フォン |
フィーチャー フォン |
||
キャリアメール | 88.4% | 83.8% | → | 72.9% | 79.6% |
インターネットメール | 46.7% | 9.0% | → | 54.1% | 12.5% |
SNS系メール | 調査なし | → | 65.6% | 3.7% |
<スマートフォン利用者のWi-Fi利用>
- スマートフォン利用者が中心となるWi-Fi利用では、昨年の71.8%利用から本年は66.8%に減少している。理由としてはスマートフォン利 用者層の変化によるものと思われる。Wi-Fiを利用しない理由に「必要がないから」(61.1%)とともに「Wi-Fiが何かわからない」 (24.2%)が指摘されている。
なお、本報告書は日本語版のみですが、1部¥49,000(税別)、入力データCD-R付を¥59,000(税別)にて販売いたします(7月31日発刊予定、部数限定)
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