概要
これまでCIAJ画像情報ファクシミリ委員会(委員長:受川 猛)では、いつでもどこでも簡単に情報通信が行える利便性の高いファクシミリ通信に おいて、電話回線のみならず、インターネット回線を使用して通信コストを大幅に削減できるインターネットファクシミリの愛称とロゴを統一し、各社で協調し てプロモートしてまいりました。
この度、急速に拡大するカラーニーズに対応したカラーインターネットファクシミリ機器に対しても通信・接続ガイドラインを制定し、このガイドラインに準拠するファクシミリ機能を有する装置に表示する愛称及びロゴを決定しました。
カラーインターネットファクシミリの特徴は下記となります。
1)モノクロ原稿に加えて、カラー原稿を送受信することが可能
2)インターネットを使用して通信を行うため、通信コストを大幅に削減
1.愛称
● “W-NET カラーFAX”(ダブルネット カラーファクス)
● “W-NET カラーFAX ダイレクトSMTP”
(ダブルネット カラーファクス ダイレクト エス エム テー ピー)
(注) ダイレクトSMTP :
メールサーバを介さず直接インターネットファクシミリ間で通信する方式
ダイレクトSMTP方式では以下の特徴があります。
- ファイアウォールを超えないイントラネットファクシミリ通信によりセキュリティを確保
- リアルタイムな通信形態により、確実な通信が可能
- イントラネットの利用により、通信コストの削減が可能
- メールサーバ設置不要により初期コストの削減
2.ロゴマーク
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W-NET カラーFAX | W-NET カラーFAX ダイレクトSMTP |
3.機能の特徴
インターネットファクシミリとは、従来、電話回線上で送受信していたファクシミリデータをインターネット及びイントラネットなどを利用して送受信すること、あるいはネット上でファクシミリを送受信することができる機器、サービス、ソフトウェアのことです。
インターネットを使用して通信を行うため、通信コストを大幅に削減できるとともに、既存のG3ファクシミリからの受信文書を直接パソコンへ転送することによるペーパーレス化により、用紙コストの削減等を可能にします。
ダイレクトSMTP方式では、企業のイントラネットに接続し、メールサーバを介さず直接インターネットファクシミリ装置間で通信を行うことがで き、企業のファイアウォールを越えることがないためファクシミリ情報が外部に流出することがありません。加えてメールサーバを介さないことによりリアルタ イムな送信が可能となり、到着までの遅延がなく安心です。
4.参加企業及び通信の相互接続性
2013年5月現在、下記の3社にて、W-NET カラーFAXの相互接続試験を実施し、異なるメーカの製品間の相互接続性を確認しており、順次各社から商品を提供していきます。なお、ロゴマークはこの通信の相互接続性を確認した企業のみ表示可能です。
キヤノン(株)
コニカミノルタ(株)
パナソニック システムネットワークス(株)
(五十音順)
ロゴマークの付いたカラーインターネットファクシミリ同士では基本用紙サイズ(A4判)・解像度(200x200dpi)での通信の相互接続性を確認済みです。相互接続試験は、HATS推進会議にて実施、管理されています。
実施要領: HATS-F-0004 及び HATS-F-106
5.今後の予定
参加各社から、このロゴマークのついたファクシミリ機器が発売され、カラー画像の送受信による利便性の向上や通信コストの削減の提案が進められて いきます。今後も、画像情報ファクシミリ委員会では、ファクシミリ機器のさらなる機能向上やセキュリティの確保などに向けて、活発な活動を進めてまいります。
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