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2010年度(4-6月)通信機器 生産・輸出入概況~生産:4年連続の減少(前年同期比13.8%減)~

2010年9月24日

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(以下、CIAJ)は、この度2010年度(4‐6月)通信機器生産・輸出入の概況をまとめました。
通信機器国内生産は、3,381億円、前年同期比13.8%減と大幅なマイナスとなり、4年連続で減少しました。全体の6割を占める携帯電話は、新販売 プランの導入と不況の影響による買い替え需要の低迷が長期化し、前年を大きく下回わりました。また、トラフィックの急増に対応するためインフラ設備拡充へ の投資が期待されるものの、NGNへの大型投資がひと段落し、通信事業者の設備投資は抑制傾向にあります。
輸出総額は1,126億円(同比27.3%減)、輸入総額は2,896億円(23.6%増)となりました。

I.国内生産

 2010度第1四半期の生産金額は3,381億円。
前年同期比▲13.8%と大幅な前年割れとなり、4年連続して減少している。

【機種別には以下の通り】

・有線端末機器211億円(前年同期比▲7.6%)
・移動体端末機器2,062億円(同比▲16.1%)
うち、携帯電話1,909億円(同比▲17.7%)、
公衆用PHS端末54億円(同比+47.9%)
・有線ネットワーク関連機器 791億円
(同比▲9.1%)
うち、交換機277億円(同比+1.1%)、
搬送装置 515億円(同比▲13.8%)
・無線ネットワーク関連機器230億円
(同比▲18.6%)
うち、基地局通信装置 81億円(同比▲27.5%)
・ネットワーク接続機器47億円(同比▲18.1%)
・有線部品39億円(同比+61.1%)

《2010年度第1四半期の主な機種の動向》

  • 有線端末機器は、市場自体の縮小に伴い減少が続いているが、ボタン電話装置、ファクシミリはここのところ下げ止まりの傾向にある。
  • 移動体端末機器は、携帯電話の加入者数は微増しているものの、新販売プランの導入と不況の影響による買い替え需要の低迷が長期化し、前年を大きく下回わった。公衆用PHSは、昨年の反動の影響で大幅に増加した。
  • 有線ネットワーク関連機器は、交換機は構内用交換機が前年を大きく上回り、全体ではプラスとなっている。搬送装置はデジタル伝送装置及び変復調装置が大きく減少、その他の搬送装置(光伝送装置)はインフラ設備への投資が持続され好調に推移している。
  • 無線ネットワーク関連機器は固定通信装置、基地局通信装置とも前年を大幅に下回った。

II.輸出

 2010年度第1四半期の輸出総額は1,126億円(前年同期比▲27.3%)であった。

・電話機及び端末機器は12億円
携帯電話 4億円
ファクシミリ 3億円
コードレスホン 2億円
その他 4億円
・ネットワーク関連機器は379億円
基地局 37億円
データ通信機器 324億円
その他ネットワーク関連機器 19億円
・部品は734億円

第1四半期の実績を前年と比較すると、ほぼ全ての機器が大きく減少した。携帯電話(同比▲95.5%)、基地局(同比▲59.3%)、データ通信機器(同比▲16.2%)、部品(同比▲23.0%)が減少、その他NW関連機器(同比+98.2%)は増加した。

III.輸入

 2010年度第1四半期の輸入総額は2,896億円(前年同期比+23.6%)であった。

・電話機及び端末機器は1,179億円
携帯電話 1,121億円
ファクシミリ 21億円
コードレスホン 21億円
その他 16億円
・ネットワーク関連機器は908億円
基地局 103億円
データ通信機器 770億円
その他ネットワーク関連機器 36億円
・部品は809億円

第1四半期の実績を前年と比較するとほぼ全ての機器が大きく増加した。携帯電話(同比+62.9%)、基地局(同比+49.7%)、データ通信機器(同比+10.8%)、部品(同比+0.4%)が大きく増加、その他NW関連機器(同比▲13.3%)は減少した。

IV.地域別構成

●輸出の地域別金額・前年同期比
1位 アジア 775億円(▲27.5%)
2位 北米   202億円(▲14.5%)
3位 欧州   107億円(▲22.2%)
●輸入の地域別金額・前年同期比
1位 アジア 2,507億円(+ 25.0%)
2位 北米   178億円(+128.4%)
3位 欧州   169億円(▲ 22.8%)

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