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お知らせ

CIAJ 2016年新年賀詞交歓会 開催される

2016年1月7日

2016年1月6日(水)、東京プリンスホテル「プロビデンスホール」において、一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)新年賀詞交歓会が開催されました。

約1,200名の来賓ならびに会員の方々にご出席いただき、遠藤CIAJ会長の挨拶の後、松下総務副大臣ならびに鈴木経済産業副大臣より新年のご挨拶を賜り、山本CIAJ常任運営幹事による乾杯の発声後、懇談に入りました。

遠藤会長の挨拶を下記に掲載いたします。

 

[一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会 遠藤会長挨拶]

新年あけましておめでとうございます。CIAJ会長の遠藤でございます。
2016年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年は、政府や日銀の政策対応等により、企業業績の向上、雇用の拡大、経常収支の改善などが進展いたしましたが、年後半においては、中国経済の成長率鈍化などに伴い、世界経済の見通しは不透明さを増しています。
一方、TPPの大筋合意、協定の具体化に向けた動きや、法人実効税率の引き下げなど、我が国の国際競争力強化に向けた環境整備が、大きく前進した年でもありました。
日本は2020年、あと4年と半年で、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を迎えます。これを契機として、元気な日本を世界に発信していくことが重 要であると考えます。1964年の東京オリンピックでも、新幹線、高速道路、衛星通信等、日本のその後の発展の基礎となるインフラが、官民一体となって築 かれました。
安心・安全にオリンピックが運営され、日本のおもてなしを世界の方々にお届けするとともに、これを機会として、日本の発展、更には人間社会への大きな貢献の基礎を築くことが重要であると思います。

そうした、我が国の成長を実現するうえで、大きな役割を期待されているのがICT産業であります。
我が国においては、高齢化・人口減少が進展する中、現在よりも少ない人口でも支えられる、効率的な社会システムが求められています。一方、新興国等におい ては、人口の増大や都市化の進展による、エネルギーや水、食糧の需要の急拡大に対応できる、新たな社会システムが求められています。
この様な中で、ICTが果たす役割は非常に大きく、社会全体のICT化により個々の課題解決を図るとともに、安心、安全、効率、公平の観点からも大きな、 価値提供が出来ると信じています。これらの課題解決と共にICT産業も進化しながら、社会価値の創造に資する、新たなビジネスモデルが生まれることが期待 されており、我々CIAJが果たすべき役割は益々大きく、重要であると認識しています。

ICTは、即時に価値を創りあげるリアルタイム性、変化に即応できるダイナミック性、そして空間の制約を超えて価値の共有を実現するリモート性、と いう、社会ソリューションを作り上げる上で基礎となる、3つの重要な機能を作り上げる能力を有しています。技術革新によって、コンピューティングパワー や、ネットワークのブロードバンド化、及びダイナミックな変化対応力を有する仮想化、そしてソフトウェアによるソリューション創造力が飛躍的に向上し、い ままでにない革新的な価値が創造できるようになってきました。
更に、いま、あらゆるモノがインターネットに接続されていく、「IoT」の流れが急速に進展しています。IoTによって集められる膨大なデータを、「情 報」として整理・見える化し、さらに高度なソフトウェアで分析を加える事で、それを「知識」や「知性」にまで高めて、新たな価値を創りあげるAI(人工知 能)の技術がめざましく進化しています。こうした、クラウド・ビッグデータ・IoT・AIの活用によって起こる「第4次産業革命」の波により、安心、安 全、効率、公平という観点からの、新たな価値創造を通じて、あらゆる産業において、ビジネスモデルや業界構造の変革が起こりつつあります。
通信機器産業に加え、ネットワーク・サービスや放送なども含め、全体では売上高90兆円を超える我が国の基幹産業であるICT産業が、この波に乗って、より大きな社会価値を創造し、引き続き日本経済の牽引役にならなければならないと、考えております。
日本のICT産業を代表する団体の一つであるCIAJとしましては、こうした時代の変曲点を的確に捉え、ICTによる新たな価値創造を通じて、わが国の成長と、産業競争力の強化に貢献してまいりたいと考えています。

2016年度に向けては、これらの状況を踏まえ、次の2つの視点での活動が重要であると考えています。
一点目は、様々な社会的課題の解決、及び社会価値を創造できるICTの力、すなわち、クラウド、ビッグデータ、IoT、AIの将来の利用価値を、より深く追求する事でICTの技術課題を明確化することです。
とりわけ、我々が担うネットワークの領域において、ICTの基本機能を高めることへの貢献は価値創造の観点から極めて重要です。特に、2020年には、現 在の6倍近い44兆ギガバイトにまで増えるという大量のデータ、更にはこれを使ったソリューションを処理できる能力が期待されますし、ロボットや、自動車 等をリモートで制御するうえで要求される、高いレベルのリアルタイム性も重要な要素となります。
これらを実現する上で必要なネットワークの容量、遅延の最小化、更には、ネットワークの仮想化をともなった「エッジコンピューティング」への取り組み等も継続していかなければなりません。
二点目は、All Japan 官民連携の取組みの具体化です。ドイツやアメリカを始めとする世界の各国・地域で、ICTを活用した新たな産業やビジネスモデルを推進する官 民連携の動きが活発化しており、これらの動きとも連携を取りながら、日本国内でもネットワークにとどまらない、ICT業界一丸となった取り組みが必要で す。特に、国際標準化の動きに対して積極的にイニシアティブをとって、それを先導して進める必要があります。

我が国においても、昨年10月の「IoT推進コンソーシアム」の設立により、まさにここにお集まりの皆様を中心に、官民連携、省庁・産業横断的な体 制が整ってまいりました。CIAJは、こうした活動に積極的に参画し、通信ネットワークの整備、セキュリティ対策の強化、標準化の推進、人材の確保・育成 など幅広い貢献をしてまいりたいと考えております。
CIAJではこれまで、ICT産業の発展に向けた政策提言や、意見の発信、業界共通課題の解決などに取り組んでまいりました。
2015年は、グローバル市場における技術基準認証制度のあり方や、調査統計のあり方に関する研究をはじめ、IoT時代の到来と社会の変化に関する、様々な調査研究にも取り組んで参りました。
2016年度においては、IoT社会の具体化を睨んだ新市場の開拓や、グローバルな視点での市場拡大について、具体的な事業計画を進めるとともに、ICT 産業の活性化に向けた政策提言と、様々なガイドラインや法規制への対応、ガバナンスとコンプライアンスの徹底など、ICT産業を取り巻く課題への取組も強 化してまいります。
ICT産業はもとより、他産業分野・関係省庁様、関連するステークホルダーの皆様との密接な連携を図り、ICT産業の成長と国民の生活向上に、しっかりと貢献できるよう活動していく所存でございます。

新しい年が皆様にとりまして、明るく実り多いものでありますよう、心から祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。