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お知らせ

「技術ナビゲーション2016」を発刊~ 87のキーワードによる動向予測とIoT/CPSの適用検討 ~

2016年4月20日

技術企画部会は、CIAJの部会の中でも技術に対する目利きを行う唯一の組織として、CIAJの「技術の羅針盤」を合言葉にICT関連技術に関する 最新動向、および将来の社会基盤やサービス・アプリケーション変化に対応した関連分野の技術の方向性を示すことを方針として活動して参りました。昨年度に 引き続き2015年度の活動成果を「技術ナビゲーション2016」として、以下の3つの観点からまとめました。

  1. 昨年度のキーワードに対して、1年間の変化を折込んで、ICT関連の87のキーワードを抽出して、技術分野への整理・分類を行いました。
  2. 分類された技術分野に対して以下の3種類の分析を実施することにより、技術の重要性・方向性を示しました。①技術の適用領域との間の相関分析、②技術の重要性分析と官民連携の必要性の調査・分析、③将来に対する(2020年までの範囲)トレンド分析(将来予測)。
  3. 今年度は「IoT/CPS」を重点技術分野として選定して、官の取り組み状況、市場動向や適用事例調査、ICTに及ぼす影響等の調査・考察を行い、CIAJ関連企業への取組みに対する提言をまとめました。更に、IoT市場規模についても検討を行いました。

1.技術の方向性を示すキーワードの抽出と分類

技術動向の指標となるキーワードについて、昨年度の成果(69のキーワード)をさらに進化させ、最新のICT動向を勘案して、社会や環境の変化を キャッチアップすべくアップデートを行うことにより、87のICT関連用語を抽出・選択して、分類整理(4階層×4分野)を行いました。これらのキーワー ドは、我々を取り巻く技術環境を示すと同時に、今後の技術動向を示す材料として本報告書の中核と位置づけられます。更に、全キーワードの詳細な用語説明も 記述することにより、ICT用語集としても活用可能なレベルとなっています。

87のキーワードに対して同一分野の類似用語をまとめて、32の技術分野に整理しました。32分野の構成と技術が提供する価値及び技術の適用分野を1枚にまとめた全体の枠組みを以下の図に示します。


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2.技術分野に対する分析

32の技術分野に対して、適用分野との関連性や重要技術分野、将来動向等を明らかにするために、以下の3種類の分析・検討を実施しました。

2.1.技術の適用領域に対する相関分析
技術の適用される分野を第一次産業、第二次産業、第三次産業、生活・福祉、環境に整理して、各分野に対して相関性分析を実施しました。適用分野毎に、結びつきの強い技術は何であるか評価を行うことにより、それぞれの領域で必要とされる技術を示しています。

2.2.技術の重要性分析と官民連携の必要性の調査・分析
CIAJの技術企画部会参加各社、および技術系委員会の有識者へのアンケート調査(有効回答30)を基にして、技術の重要性および官民連携の必要性につ いての調査、分析を行いました。有識者からの意見に基づき、2015年と2020年における重要技術を順位付けすると同時に、官民の連携を期待する技術分 野についても順位を示しています。
以下に、2015年および2020年において、重要性が高いと判断された技術分野の推移を示します。

2.3.技術のトレンド分析(将来予測)
技術の将来予測に関しては、各分野に対して、5年後(2020年)に対する動向予測を行いました。なお、予測にあたり、比較の意味も含めて現在 (2015年)の状況と2020年の予測を検討しました。32の全技術分野に対して到達点や動向の予測を行い、詳細な記述をしています。更に全体を俯瞰で きるように、32分野の将来動向を一覧の形式でまとめています。

3.IoT/CPSの市場動向とICTへのインパクト

IoT/CPSを重点技術分野として選定して、調査・検討を行いました。IoT/CPSへの政府の取組みの調査を行い、更に適用領域を個人・家 庭、企業活動、社会の3領域に分けて、適用事例や動向を含めた調査・検討を行いました。まとめとして、IoTのもたらす価値や社会へのインパクトと課題に ついて示し、最後にIoT/CPSに対する今後の取組みへの提言を行っています。

項目提言
官民のIoTフレームワーク作成・実証実験への参画と貢献IoT推進コンソーシアムが中心となって、官民産業分野別(水道分野、医療・健康等)のIoTフレームワーク策定、実証実験の推進が予定されている。このような官民取組みに参加し、通信に係るフレームワーク策定に貢献することが重要である。
社会インフラシステムの信頼性検証のためのテストベッド環境の活用電力小売り自由化、スマートシティ、HEMS等の環境変化における大規模社会システムの基盤となる通信システムの事前検証は重要である。StarBED3※1等の大規模テストベッド検証環境を推進する研究グループと連携し、社会システムにおける通信インフラの信頼性検証を進めることは有効である。
自動車通信V2X※2、ロボット・AI通信等の先端分野におけるIoTセキュリティ動向把握のための調査の実施AIの進展に伴い、大きな市場拡大が予想される自動車、ロボットの自動化分野において、その基盤となる自動車通信(V2X)、ロボット・AIを相互連携させる通信技術の最新動向を把握する必要がある。
※1 理論シミュレーションからソフトウェア実装レベルまでを含む世界最大規模のエミュレーション基盤

<div “=””>※2 車車間通信および路車間通信。自動車と自動車(V2V)、または自動車と信号機や道路標識などのインフラ(V2I)がクラウドを通さず直接に相互通信し、効率的な交通システムの構築と自動車事故の未然防止を目的とする仕組み

IoT関連市場の規模の推定については、国内および、グローバルそれぞれに対して2020年までのIoTの通信関連部分の規模推定を行い、今後大きく市場が成長する可能性について示しました。

4.あとがき

技術の方向性を示すキーワードの選択の観点からは、官民で公表される各種の資料に登場するICT関連用語を確認してもほとんど網羅されており、重 要なキーワードを不足なく示すことができました。また、技術の重要性や動向を示すために3種類の分析を行い、目的に応じた結果を達成することができまし た。特に、技術の重要性と官民連携の必要性についてのアンケート調査では、CIAJ関係者の意識調査の側面からも今までにない重要な結果を得ることができ ました。
重点技術分野の深耕に関しては、「IoT/CPS」を取り上げました。まさに、時宜を得たテーマを選定して、現時点で必要とされる情報を提供でき、提言についてもまとめることができました。
CIAJ会員企業及び各位が、「技術ナビゲーション2016」を国内外の技術の方向性を知るために「技術の羅針盤」として有効に活用していただければ幸 いです。技術企画部会では、今後も技術の進展を先取りした活動により、ICT産業の進むべき方向について提言を行って参ります。

「技術ナビゲーション2016」の全文はこちら[PDF:6.15MB]

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