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2012年度(4-3月) 通信機械生産・輸出入概況 ~円安による環境改善も国内生産活動への効果は限定的~

2013年6月19日

一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、この度、2012年度通期(4-3月) の通信機器生産・輸出入の概況をまとめました。
通信機器国内生産は、1兆1,765億円(前年度比11.2%減)となりました。2011年度は5年ぶりに下げ止まり感があったものの、2012年度は 再び大幅な減少となりました。輸出総額は2,955億円(前年度比11.5%減)、輸入総額は2兆1,516億円(前年度比31.6%増)となりました。
国内市場の環境は、一昨年に発生した東日本大震災の復興需要により2012年度前半は緩やかに回復し、12月の政権交代以降、日銀の金融緩和政策による円安や株価高が進み企業心理や消費マインドの改善から漸く景気回復の兆しが見えてきた状況にあります。
一方、2012年度の国内通信機器市場は、スマートフォンの急激な普及やトラフィック急増の対応によりその関連需要は旺盛であったものの、国内生産は2 桁の減少となりました。特に、端末機器は携帯電話を中心に海外への生産シフトや海外製品の流入が急増し、国内生産や輸出は大変に厳しい結果となりました。 しかし、日本経済の回復に伴い国内の通信機器市場でも活性化が見込まれ、グローバルな通信機器市場も大幅に需要が伸びていることからその需要を取り込むこ とが期待されます。今後、会員各社のグローバルな生産・出荷活動を十分に見極めることが重要となっています。

I.国内生産(経済産業省「生産動統計調査」より)

2012年度の生産実績金額は1兆1,765億円。2011年度は5年ぶりに下げ止まり感があったものの、2012年度は再び大幅な減少となりました。

クリックして拡大出所:経済産業省「生産動態統計調査」クリックして拡大出所:経済産業省「生産動態統計調査」

【機種別には以下の通り】

  • 有線端末機器691億円(前年度比▲9.2%)
    うち電話機58億円(同比▲42.0%)、
    電話応用装置633億円(同比▲4.2%)
    注)電信・画像装置は区分統廃合により2012年度は秘匿
    2013年度より「ファクミリ」のみの区分にて表示。
  • 移動体端末機器5,422億円(同比▲23.8%)
    うち、携帯電話4,537億円(同比▲27.5%)
    公衆用PHS端末145億円(同比▲37.7%)
  • 有線ネットワーク関連機器3,392億円(同比▲5.2%)
    うち、交換機1,255億円(同比+3.9%)
    搬送装置2,137億円(同比▲9.9%)
  • 無線ネットワーク関連機器1,623億円(同比+38.6%)
    うち、固定通信装置616億円(同比▲7.9%)
    基地局通信装置1,007億円(同比+100.4%)
  • ネットワーク接続機器439億円(同比+3.1%)
  • 有線部品198億円(同比+1.8%)

《2012年度の主な機種の動向》

  • 有線端末機器は、ボタン電話の買い換えやファクシミリの複合機へのシフトにより需要は増加しました。しかし、市場全体の縮小傾向に加えて海外生産へのシフトが進み、国内生産は減少しました。
  • 移動体端末機器は、この数年、携帯電話加入者数は増加するものの海外製品の市場流入や海外生産へのシフトにより国内生産は大幅に減少しています。特に携帯電話は2008年度の半分以下に落ち込みました。
  • 有線ネットワーク関連機器は、局用交換機が前年を上回り、デジタル伝送装置やその他の搬送装置(光伝送装置を含む)の生産は通信事業者の設備投資が一段落したため前年度を下回りました。
  • 無線ネットワーク関連機器は、LTEサービスの普及やトラフィックの急増に対応して基地局が増設されたため、基地局通信装置の生産は前年度の約2倍に増加しました。
  • ルータ、LANスイッチ等のネットワーク接続機器や有線部品関係は、トラフィックの急増に対応した設備増強に加えて無線LAN普及による需要が堅調であり、生産は3年連続して増加しました。

II.輸出

クリックして拡大(出所:財務省貿易統計調査)

2012年度の輸出総額は2,955億円(前年度比11.5%減)と2008年度から毎年減少が続いています。

  • 電話機及び端末機器は 65億円
    携帯電話 32億円
    ファクシミリ 9億円
    コードレスホン 5億円
    その他 18億円
  • ネットワーク関連機器は 1,351億円
    基地局 110億円
    データ通信機器 1,201億円
    その他ネットワーク関連機器 40億円
  • 部品は 1,540億円

2012年度を前年と比較すると携帯電話(前年度比+29.1%)は増加しました。ファクシミリ(同比▲47.8%)、コードレスホン(同比 ▲75.5%)、基地局(同比▲38.4%)、データ通信機器(同比▲8.0%)、その他NW関連機器(同比▲6.3%)、部品(同比▲10.5%)は減 少しました。

地域別では、アジアが1,768億円(前年同期比▲12.2%・構成比59.8%)、うち中国は613億円。
北米は733億円(同比▲7.8%・同比24.8%)、うち米国は683億円。
欧州は285億円(同比▲16.9%・同比9.6%)、うちEUは 225億円でした。

●輸出の地域別構成比(前年度比)
1位アジア59.8%(同比 -0.5%)
2位北米24.8%( 同 +1.0%)
3位欧州9.6%( 同 -0.7%)
その他地域5.7% ( 同 +0.1%)
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(出所:財務省貿易統計調査)

III.輸入

クリックして拡大(出所:財務省貿易統計調査)

2012年度の輸入総額は2兆1,516億円(前年度比+31.6%)と3年連続し2桁の増加となりました。

  • 電話機及び端末機器は 1兆2,537億円
    携帯電話 1兆2,354億円
    ファクシミリ 62億円
    コードレスホン 66億円
    その他 55億円
  • ネットワーク関連機器は 6,027億円
    基地局 670億円
    データ通信機器 5,139億円
    その他ネットワーク関連機器 218億円
  • 部品は 2,952億円

2012年度を前年と比較すると、携帯電話が4年連続で大幅に増加しました。携帯電話(前年度比+49.3%)、ファクシミリ(同 比+6.3%)、データ通信機器(同比+17.5%)、その他ネットワーク関連機器(同比+30.0%)が増加し、コードレスホン(同比▲7.1%)、基 地局(同比▲2.8%)は減少しました。

地域別では、アジアが1兆9,851億円(同比+35.7%・構成比92.3%)、うち中国は1兆5,221億円。
北米806億円(同比▲4.8%・同比3.7%)、うち米国は777億円。
欧州は469億円(同比▲24.0%・同比2.2%)、うちEUは 459億円でした。

●輸入の地域別構成比(前年度比)
1位アジア92.3%(同比 +2.8%)
2位北米3.7%(同 -1.5%)
3位欧州2.2%(同 -1.6%)
その他地域1.8% (同 +0.2%)
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(出所:財務省貿易統計調査)

注)上記の概況値は、現時点での集計値です。今後、修正が入る場合もあります。

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