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お知らせ

*技術マップ2012報告書を発刊 ~情報通信の進化とマーケットの変化~

2013年6月19日

一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)技術企画部会では、ICT産業の事業構造や新しいネットワーク技術の変化を踏まえ、新しい市場・技術トレンド を、サービス、技術そして利用者の視点から検討を推進しており、将来のICT技術を見通すことを目指しております。
CIAJ技術企画部会は、技術系委員会を取りまとめる組織として、必要に応じ、技術系委員会の事業活動を支援するための助言・指導を行い、関係する部会との連携を図り、事業活動を推進しております。
2012年度は、昨年度発刊した技術マップ2011のフォローアップとして、新たに取組むべき領域の明確化、技術面からの課題見直しなどを行う場合の参 考指標となることを基本方針として、次世代のキーワードリストの作成、その中よりSDN、クラウド、M2Mを中心に検討を進め、「技術マップ2012報告 書」として纏めました。

1.背景と経緯

(1)2012年度は、2011年度(*1)の フォローアップとして、特に市場に与えるインパクト・比重の大きいと考えられる次世代のキーワード(SDN、クラウド、M2M)を、社会構造の変革・産業 界へのインパクト、適用領域・展開見通しなどを条件として篩にかけて抽出し、次世代のキーワードリストの作成と新しいネットワーク構造イメージを纏めまし た。

*1:2011年度は、過去に取りまとめた技術動向(*2)を 主軸として整理した技術マップを基礎としつつ、最近のグローバルな情報通信技術とその利活用サービスや応用領域における市場ニーズの変化を鳥瞰しました。 すなわち、マーケットの変化やプレイヤの変化、さらにプラットフォーム化がICTインフラの構築において重要な位置づけとなり、その中でネットワークに求 められる要件の変化などを正しく把握することが必要となってきました。
そこで、これまでの技術動向を中心とした技術マップに、新たにマーケット動向の変化をプラスして検討し、新しいフェーズでの整理を実施しました。

*2: 当初は電話網の技術開発とともに主な活動を展開し、NTTの民営化、通信の自由化の環境変化に対応してきました。通信網の技術は、携帯電話、インターネッ ト、ITS、IP電話網、IPTV網等オープンかつ多様なネットワークサービスに広がり、次世代といわれていたNGNもLTEも商用導入されてきます。将 来の新しいネットワークとして、新世代ネットワークの研究が始まっており、電話網だけだった時代から、新しい網やネットワーク技術、そして新しいサービス やプレイヤが出現している現代への変化を把握し、将来の技術動向に対する見解を示していく必要があります。

2.次世代のキーワードについて

政策提言として2011年度にまとめた「魅力ある街づくりに向けたICT利活用提言プロジェクト」にて提言した「強いネットワーク」、「優しい ネットワーク」、「柔らかなネットワーク」を実現するうえで重要となる技術も踏まえて、上記の抽出条件により篩にかけて、SDN、クラウド、M2Mを重要 なキーワードとして抽出しました。
コンピュータがオープン技術を中心としたクラウドシステムへ、同様にネットワークについても、SDNに基づくOpenFlow技術によるネットワークの 仮想化(ネットワーク資源、コンピュータ資源、センサー資源(M2M))も、サービスと密接に連携した形で実現されていくものと考えられます。今後、コン ピュータの仮想化とネットワーク仮想化の融合により、システム全体の柔軟性・信頼性の向上を図るための新しい技術開発が必要となります。

3.新しいネットワーク構造

SDNとネットワーク仮想化、どちらが上位の概念として位置付けられるのかは、一般的に意見が分かれていて、Open Flowはその実現手段と理解されています。
SDNの概念には、「スピード」、「柔軟性」、「コスト」にあると理解されていますが、だれが、どのようにメリットを享受するかに関わってくることと考えます。
通信事業者は、「柔軟性」、「コスト削減」がメリットとなると考えられますが、一方OTT(*)は、自由度の柔軟性を享受できると考えており、データセ ンターはプレイヤが一人なので、ネットワーク、コンピュータ仮想化を全て保有しており、自分のメリットとして展開しやすい状況にあります。しかし、公衆網 となると、投資判断が必要で、色々な意見・考えがあります。
ベンダーのメリットはどこにあるのか、コモディティ化の中で、将来の技術動向に対する見解を纏め、CIAJの事業活動に反映させていく必要があると考えています。
新しいネットワーク構造のイメージにありますように、多様なアプリケーションが想定されており、必要となる所から徐々に導入されると考えられます。

*: OTTとはOver The Topの略。通信事業者を介さず既存のブロードバンドネットワーク上で提供されるテレビ放送や動画配信等をPC、タブレット型PC、スマートフォン等で視 聴するサービスです。サービス提供者はOTTプレイヤーと呼ばれ、スマートフォンの普及とモバイルブロードバンド通信の進化によって、その市場機会は拡大 傾向にあります。
米国ではApple TVやRoku などが着実に伸びており、グーグル社のGoogle TVもOTT-STB市場に登場しています。
OTTサービスの中には音声通話やメッセージ等競合するものもあるため、通信事業者にとっても脅威となっています。

4.今後の取り組み

ICT分野においては、クラウド技術による安価・高信頼のサービス提供の普及や、M2M技術によるビッグデータの収集・分析による新たな価値の創造の実現に向けて、その新しいサービスを支えるネットワークインフラ技術としてのSDNの進展が期待されています。
CIAJとしては、新たな技術の進展、市場の動向を把握し、サービスの多様化にあわせて、CIAJ活動の枠組みを拡張・発展させていくことが必要と考えております。
さらに、業界として取り組むべき方向性を示すことで、CIAJの事業活動、政策提言に反映できるように進めていきます。

◆本報告書のPDFはこちらからダウンロードできます。
http://www.ciaj.or.jp/ciaj-wp/topics/topics2013/2013/05/08/10447/

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