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2011年度(4-3月) 通信機械生産・輸出入概況~国内生産は5年ぶりに減少傾向に歯止めがかかるが厳しい状況~

2012年6月27日

一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、この度、2011年度通期(4-3月) の通信機器生産・輸出入の概況をまとめました。
通信機器国内生産は、1兆3,416億円、前年度に比べ0.5%増と2005年以来5年ぶりのプラスとなりました。但し、2007年比で47%減であり 国内生産の減少傾向は続くものとみられます。国内市場の環境は、昨年発生した東日本大震災により甚大な打撃を受けたものの、予想を上回る生産活動の立ち直 りにより早期に回復するかに見えました。しかし、夏以降の円高やタイの洪水、ヨーロッパ金融危機による投資抑制や消費マインド悪化などから低迷が続き、年 度末に漸く回復の兆しが見えてきました。
通信機器市場は、移動電話端末機器や基地局関連機器がスマートフォンの急激な普及やトラフィック増加対応により需要が順調に回復し、国内生産は5年ぶり に大幅な減少傾向に歯止めがかかった状況に見えます。但し、スマートフォンを中心に国内需要は拡大しましたが、海外メーカーのシェアが大幅に拡大し、国内 メーカーによる受注状況は厳しい結果が続いています。
輸出総額は3,339億円(前年度比21.8%減)、輸入総額は1兆6,354億円(同比28.4%増)となりました。

I.国内生産(経済産業省「生産動統計調査」より)

2011年度の生産実績金額は1兆3,416億円。
前年度に比べ+0.5%と2005年以来5年ぶりのプラスとなりました。

クリックして拡大出所:経済産業省「生産動態統計調査」クリックして拡大出所:経済産業省「生産動態統計調査」

【機種別には以下の通り】

  • 有線端末機器908億円(前年度比+0.7%)
    うち、電話応用機器701億円(同比+1.2%)
    電信・画像装置108億円(同比▲2.2%)
  • 移動体端末機器7,137億円(同比▲1.5%)
    うち、携帯電話6,279億円(同比+0.5%)
    公衆用PHS端末233億円(同比▲15.9%)
  • 有線ネットワーク関連機器 3,579億円(同比▲3.9%)
    うち、交換機1,208億円(同比▲5.6%)
    搬送装置2,371億円(同比▲3.0%)
  • 無線ネットワーク関連機器1,171億円(同比+12.3%)
    うち、固定通信機器668億円(同比▲7.9%)
    基地局通信装置 502億円(同比+58.5%)
  • ネットワーク接続機器426億円(同比+59.2%)
  • 有線部品195億円(同比+21.6%)

《2011年度の主な機種の動向》

  • 有線端末機器は、市場そのものが縮小傾向にありますが、震災後の部品供給の回復や民間設備投資の持ち直し、買い替え需要により微増となりました。また、インターホンは昨年に続き前年を上回りました。
  • 移動体端末機器は、この数年、携帯電話の加入者数増加にもかかわらず海外製品の市場流入や海外生産へのシフトにより大きく減少していましたが、今年度になり下げ止まりました。公衆用PHS端末は、台数は伸びましたが価格の低下が影響し金額ベースでは減少に転じました。
  • 有線ネットワーク関連機器は、デジタル伝送装置が前年を上回りましたが、NGN対応の設備投資が一段落した為、交換機やその他の搬送装置(光伝送装置を含む)が前年を下回り、全体として減少に転じました。
  • 無線ネットワーク関連機器は、固定通信装置が前年を下回ったものの基地局通信装置が大幅に前年を上回り3年ぶりに2桁の増加となりました。
  • ルータ、LAN等のネットワーク接続機器や有線部品関係は、従来からのネットワーク設備増強に加え震災以降のBCP対策の需要が堅調であり、昨年に続き2桁の増加となりました。

II.輸出

クリックして拡大(出所:財務省貿易統計調査)

2011年度の輸出総額は3,339億円(前年度比▲21.8%)と2008年度から毎年20%程度の減少が続いています。

  • 電話機及び端末機器は 91億円
    携帯電話 25億円
    ファクシミリ 17億円
    コードレスホン 20億円
    その他 28億円
  • ネットワーク関連機器は 1,527億円
    基地局 179億円
    データ通信機器 1,305億円
    その他ネットワーク関連機器 43億円
  • 部品は1,721億円

本年度実績を前年と比較すると携帯電話(同比+67.5%)、コードレスホン(同比+27.6%)は増加しましたが、基地局(同比▲0.8%)、 データ通信機器(同比▲6.5%)、その他NW関連機器(同比▲24.4%)、部品(同比▲33.0%)が大きく減少しています。

地域別では、アジアが2,013億円(前年同期比▲28.9%・構成比60.3%)、うち中国は792億円。
北米は795億円(同比▲5.2%・同比23.8%)、うち米国は763億円。
欧州は343億円(同比▲19.4%・同比10.3%)、うちEUは 241億円でした。

●輸入の地域別金額・前年同期比
1位アジア2,013億円(▲28.9%)
2位北米795億円(▲ 5.2%)
3位欧州343億円(▲19.4%)
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(出所:財務省貿易統計調査)

III.輸入

クリックして拡大(出所:財務省貿易統計調査)

2011年度の輸入総額は1兆6,354億円(前年度比+28.4%)と2年連続で前年比2桁の増加でした。

  • 電話機及び端末機器は8,461億円
    携帯電話 8,274億円
    ファクシミリ 58億円
    コードレスホン 71億円
    その他 58億円
  • ネットワーク関連機器は5,230億円
    基地局 690億円
    データ通信機器 4,373億円
    その他ネットワーク関連機器 168億円
  • 部品は2,663億円

本年実績を前年と比較すると、携帯電話が2年連続で大幅に増加しています。携帯電話(同比+63.9%)、データ通信機器(同比+15.9%)、 その他ネットワーク関連機器(同比+13.5%)が2桁増加し、ファクシミリ(同比▲18.0%)、コードレスホン(同比▲20.2%)が大きく減少して います。

地域別では、アジアが1兆4,632億円(同比+32.0%・構成比66.1%)、うち中国は1兆808億円。
北米846億円(同比+11.9%・同比5.2%)、うち米国は809億円。
欧州は617億円(同比▲6.8%・同比3.8%)、うちEUは 609億円でした。

●輸入の地域別金額・前年同期比
1位アジア1兆4,632億円(+ 32.0%)
2位北米846億円(+ 11.9%)
3位欧州617億円(▲ 6.8%)
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(出所:財務省貿易統計調査)

注)上記の概況値は、現時点での集計値です。今後、修正が入る場合もあります。

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