> > > > プレスリリース 2011 > 2010年度(4-3月)通信機器 生産・輸出入概況~通信機器国内生産1兆3,384億円(前年度比10.9%減)、5年連続のマイナス~

お知らせ

2010年度(4-3月)通信機器 生産・輸出入概況~通信機器国内生産1兆3,384億円(前年度比10.9%減)、5年連続のマイナス~

2011年6月15日

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、この度、2010年度(4-3月)通信機器生産・輸出入の概況をまとめました。
2010年度の日本経済は、世界経済の回復とともに持ち直してきましたが、東日本大震災による一時的な企業活動の低下、設備投資や消費マインドの悪化など、大きな打撃を受けている状況にあります。
通信機器市場においては、端末機器国内生産は前年度比で14.9%減と、携帯電話がスマートフォンによる市場の活性化が図られ需要は拡大しましたが、ス マートフォンを中心とした海外製品の導入や海外生産へのシフトが進み、生産は昨年に続き大きく減少しました。ネットワーク関連機器国内生産は前年度比で 4.5%減と、基地局などの無線ネットワーク関連機器が大幅なマイナスとなりましたが、交換機、搬送装置など有線ネットワーク関連機器は下げ止まりまし た。通信機器国内生産全体では、1兆3,384億円、前年度に比べ10.9%減と5年連続の減少となりました。輸出総額は4,268億円(前年度比 21.6%減)、輸入総額は1兆2,736億円(前年度比27.1%増)となりました。

I.国内生産

 2010年度の生産金額は、1兆3,384億円。
前年度比▲10.9%と、5年連続のマイナスとなった。

【機種別】

・有線端末機器 906億円(同▲2.0%)
・移動体端末機器 7,237億円(同▲16.2%)
うち、携帯電話 6,231億円(同▲21.3%)、
公衆用PHS端末 277億円(同+83.2%)
・有線ネットワーク関連機器
3,770億円(同+ 2.7%)
うち、交換機 1,326億円(同+ 7.9%)
搬送装置 2,445億円(同+ 0.1%)
・無線ネットワーク関連機器 1,043億円(同▲25.4%)
うち、固定通信装置  726億円(同▲22.6%)
基地局通信装置 317億円(同▲31.2%)
・ネットワーク接続機器 268億円(同+ 6.4%)
・有線部品 160億円(同+17.5%)

《主な機種の2010年度の動向》

  • 有線端末機器は906億円(前年度比2.0%減)。うち電話機98億円(同5.6%減)、電話応用装置698億円(同1.7%増)、電信・画像装 置111億円(同17.8%減)。有線端末機器は、民間設備投資の持ち直しが見られるなかで、市場そのものが減少傾向にあるためやや減少した。インターホ ンは358億円(同2.7%増)で住宅着工件数の増加により前年を上回った。
  • 移動体端末機器は7,237億円(前年度比16.2%減)。うち携帯電話は6,231億円(同21.3%減)。スマートフォンやデータ通信端末に よる新規需要、買い替え需要が拡大し、携帯電話加入純増数は753万加入と9年ぶりの高水準となった。海外製品の市場導入や海外生産へのシフトが進み、生 産は昨年に続き大きく減少した。公衆用PHS端末は277億円(同83.2%増)と低価格の音声通話料金サービスが市場に受け入れられ、大幅な増加となっ た。
  • 有線ネットワーク関連機器は3,770億円(前年度比2.7%増)。うち交換機1,326億円(同7.9%増)、搬送装置2,445億円(同 0.1%増)。交換機は、局用交換機が前年並みに投資が継続され、PBXは民間企業の投資回復により大幅なプラスとなった。デジタル伝送装置は、トラ フィック増に対応した投資が昨年と同水準で実施され、ほぼ横ばいで推移した。光搬送装置を含むその他の搬送装置も、NGNのエリア拡大に伴う設備投資が継 続し増加した。
  • 無線ネットワーク関連機器は1,043億円(前年度比25.4%減)。うち固定通信装置726億円(同22.6%減)、基地局通信装置317億円 (同31.2%減)。固定通信装置は官庁市場が大幅に減少、基地局通信装置はトラフィック増への対応やLTEサービスのエリア拡大への投資が行なわれた が、小型基地局の設置や既存施設の更新が主体となり、また海外製品の導入も増大した為、生産は大きく減少した。
  • ネットワーク接続機器は268億円(前年度比6.4%増)。NGNサービスに向けての需要は継続され、さらにLTEサービスに向けての需要が拡大 した。一般企業においては、IPネットワーク拡大に伴い、ネットワークの信頼性向上、機能拡充、セキュリティー強化、トラフィック増などに対応した設備投 資は景気の持ち直しと共に回復に向かった。
  • 有線部品は160億円(前年度比17.5%増)と、景気の持ち直しに伴い前年を上回った。

II.輸出

2010年度の輸出総額は、4,268億円(前年度比21.6%減)、3年連続の大幅な前年割れとなり、2007年度実績の51%の水準まで落ち込んだ。

・電話機及び端末機器は 65億円(同▲71.3%)
携帯電話 15億円(同▲89.7%)
ファクシミリ 13億円(同▲89.7%)
コードレスホン 16億円(同▲10.8%)
その他 21億円(同▲ 6.3%)

・ネットワーク関連機器は1,633億円(同▲10.4%)
基地局 181億円(同▲48.4%)
データ通信機器  1,396億円(同▲ 2.1%)
その他ネットワーク関連機器 57億円(同+ 20.6%)

・部品 2,569億円(同▲24.3%)

電話機及び端末機器は携帯電話、ファクシミリの大幅な落ち込みで、前年比71.3%減となった。ネットワーク関連機器も、データ通信機器が昨年と ほぼ同水準であったが、基地局が大幅な減少したため、前年比10.4%減と大きく前年を下回った。地域別には、アジアへの輸出の構成比が4.6ポイント下 がり、北米への輸出が4.8ポイント高まった。

III.輸入

2010年度の輸入総額は1兆2,736億円(前年度比27.1%増)、2007年1月の輸出入品目改正以降最高となった。

・電話機及び端末機器は5,275億円(同+60.0%)
携帯電話 5,049億円(同+63.2%)
ファクシミリ 71億円(同▲ 7.0%)
コードレスホン  89億円(同+34.5%)
その他 67億円(同+ 9.5%)

・ネットワーク関連機器は4,596億円(同+29.6%)
基地局 647億円(同+48.8%)
データ通信機器 3,774億円(同▲28.2%)
その他ネットワーク関連機器 148億円(同▲1.4%)

・部品は2.865億円(同▲9.9%)

電話機及び端末機器は携帯電話がスマートフォンに牽引され、前年比63.2%増と大幅に増加、ネットワーク関連機器も基地局, データ通信機器が大幅に増加し、前年比29.6%増となった。部品は前年比9.9%減となった。地域別には、アジアからの輸入の構成比が1.0ポイント高 まり87.1%となった。

IV.地域別構成

●輸出の地域別金額・前年度比・構成
1位 アジア 2,831億円(同▲26.7%)
構成:66.3% (▲4.6P)
2位 北米   838億円(同+ 4.0%)
構成:19.6% (+4.8P)
3位 欧州   426億円(同▲15.6%)
構成:10.0% (+0.7P)
●輸入の地域別金額・前年度比・構成
1位 アジア 1兆1,087億円(同+28.4%)
構成:87.1% (+1.0P)
2位 北米   756億円(同▲9.8%)
構成: 5.9% (▲2.5P)
3位 欧州   661億円(同▲74.5%)
構成: 5.2% (+1.4P)

本リリース内容に関する問い合わせ先

調査統計部
TEL:03-5403-9356 FAX:03-5403-9360

広報に関する問い合わせ先

情報通信ネットワーク産業協会 広報部
TEL:03-5403-9351 FAX:03-5403-9360