2012年1月6日(金)、東京プリンスホテル「プロビデンスホール」において、一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ) 新年賀詞交歓会が開催されました。
約1,200名の来賓並びに会員の方々にご出席いただき、大坪CIAJ会長の挨拶の後、松下経済産業副大臣、森田総務大臣政務官より新年のご挨拶を賜り、三菱電機㈱下村会長による乾杯の発声後、懇談に入りました。
一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会大坪会長の挨拶を下記に掲載いたします。



[一般社団法人 情報通信ネットワーク産業協会 大坪会長挨拶]
新年あけましておめでとうございます。2012年の年頭にあたりまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2011年は、中東・北アフリカ革命、東日本大震災、台風12号による近畿地方を中心とした水害、欧州財政危機、そしてタイの洪水等が立て続けに起こり、まさに「異変」とも言える一年でありました。とりわけ東日本大震災は大変悲しい出来事であり、各方面で大きな被害をもたらしました。しかしながら、国内外からの非常に多くの、そして多岐にわたる支援や取り組みが進められたことにより、復旧が遂げられつつあります。日本の団結力、底力を私たち日本人が改めて認識し、日本全国に大きな自信と誇りも生まれました。日本のおかれている状況は決して楽観できるものではありませんが、本年は必ずや立ち上がる、そんな確信が私には芽生えております。
昨年12月にCIAJが公表いたしました「中期需要予測」によりますと、通信機器市場の国内需要は、2011年度3.6兆円、前年に比べ3.7%プラスと、2年連続での増加となっております。ICT産業界は、クラウドコンピューティングやスマートフォンに代表されるような新技術・新商品にまつわる新しいビジネスモデルの出現により、世界全体で市場の活性化が進んでおります。また、3.9Gや4Gといった高速無線通信やSNSなどの新しい技術・サービスによる市場拡大への期待も大きいものがあります。一方で、こうした成長を支える新しいビジネスモデルの創出は米国企業がリードしております。さらに、製品については韓国・中国メーカーの国際競争力向上が顕著であり、国内市場も海外メーカーの参入拡大が続いております。日本メーカーは付加価値の高い製品やサービスを提供していくことで国内市場の足場を固め、同時に国際競争力を確保していく必要があります。そして、アジアを始めとした新興国の成長とともに、わが国自身も成長していく姿を描くことが極めて重要です。ICT利活用を推進し、国内で実現させた先進的なICTソリューションを海外に展開することにより、新たな事業機会の創出が実現できると考えています。
CIAJでは現在、「政策提言力の強化」を重点事業にかかげています。そして先般、その方針に基づき「ICT利活用促進に向けて」の提言を広く公表し、またICT産業界の要望をまとめて、総務大臣、経済産業大臣に直接お願いいたしました。主な提言内容は3点です。1点目は国の主導による情報通信ネットワークの構築です。具体的には、災害に強いネットワークインフラの構築、およびクラウドなど情報通信技術を活用した「電子行政」の普及促進と「共通番号制度」の実現です。2点目は、グローバル市場におけるICT産業振興策の推進とインフラの海外普及促進です。そして3点目は、ICTの利活用促進による新事業機会の創出、ICT利活用による新しい街づくりであります。CIAJでは本年もこのような政策提言の具体化に向けて積極的に取り組んでまいります。
さて、ご高承の通り、昨年末に発表された「今年の漢字」は「絆」でした。「つながり」を示す言葉として、震災後に多く用いられましたが、いうまでもなく、ICTは世界全体の人間を結ぶ「絆」でございます。
ICTが国民生活を支える社会インフラとして、豊かで安全・安心な社会や低炭素社会の実現に大きく貢献し、わが国の経済成長を支える原動力となることは、今回の震災を機により広く認識されるようになりました。ICT産業界を代表するCIAJは、グローバル社会の大きな潮流を的確にとらえ、我が国の情報通信ネットワーク産業の成長に貢献していく所存でございます。皆様のより一層のご支援とご協力をお願いいたします。
新しい年が皆様にとりまして、実り多いものでありますよう、心から祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。