WCAG 2.0 達成方法集

Skip to Content (Press Enter)

-

H49: 強調又は特別なテキストをマークアップするために、セマンティックなマークアップを使用する

達成方法に関する重要な情報

これらの達成方法(参考)の使用法及び、それらがWCAG 2.0 達成基準(規定)とどのように関係するかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用(対象)セクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法があるからといって、WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成する際に、常にその技術が使用可能であるわけではない。

適用(対象)

HTML 及び XHTML

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

ユーザエージェント及び支援技術によるサポート

H49 に関するユーザエージェントサポートノート (英語)を参照のこと。

解説

この達成方法の目的は、強調または特別なテキストのマークアップをするとき、プログラムで解釈可能なようにする方法を示すことである。また、強調または特別なテキストのマークアップにセマンティックなマークアップを用いることで、その文書に構造を与えることができる。例えば、ユーザエージェントは、構造が異なるものは異なる視覚表現にしたり、聴覚表現で異なる声やピッチにしたりすることで、利用者の構造の理解を促すことができる。

大部分のユーザエージェントは、セマンティックなマークアップによって特定されたテキストを、ほかとは別の見た目にする。支援技術の中には、セマンティックなマークアップを適切に用いることで、コンテンツの特性を決定するためのメカニズムを提供するものもある。

事例

事例 1

この事例では、テキストの強調に em 要素と strong 要素を利用する方法を示している。em 要素と strong 要素は、構造的な強調を示すのに用意されているものであり、さまざまな形式で描画されうる(フォントスタイルの変更、読み上げ時の抑揚の変更など)。

コード例:

……彼女が<em>本当に</em>言いたかったのは、&quot;オーケーどころか、 
 <strong>すばらしい</strong>&quot;ということでした!…… 

事例 2

この事例では、長い引用文をマークアップするのに blockquote 要素を利用している。blockquote 要素ではパラグラフ分けが必要となる場合もある。また、参考資料を示すのに cite 要素も利用している。

コード例:

<p>次の文章は、ヘレン・ケラーの<cite>The Story of my Life</cite>からの引用である。</p>
 <blockquote>
  <p>私は先生が来る前日でさえ、四角い硬い生け垣を這うような気分になって、
  そして、嗅覚に導かれて、最初のスミレとユリを見つけました。
  そこで気分が良くなったあと、私は落ち着く場所を探しに行き、
  涼しい葉と草に熱くなった顔を隠しました。</p>
 </blockquote> 

事例 3

この事例では、短い引用文のマークアップに q 要素を利用している。q 要素を引用符で囲んであるのは、ユーザエージェントの多くがいまだにこの要素をサポートせず、適切に表示しないからである(前述「ユーザエージェント及び支援技術によるサポート」を参照)。CSS で引用符を自動生成しないように設定し、q 要素をサポートしているユーザエージェントに適用することで、自動生成された引用符とコンテンツ制作者が付けた引用符が二重に表示されてしまう問題を避けている。将来、q 要素が広くサポートされるようになれば、引用符を付けたり、ブラウザの引用符生成を避けたりする必要はなくなるだろう。

コード例:

q:before { content: ""; } 
q:after { content: ""; } 

コード例:

<p>ヘレン・ケラーは、"<q>自己憐憫は私たちの最大の的であり、もし屈してしまうなら、 
私たちはこの世で何も良い事を行えない。</q>"と述べている。</p> 

事例 4

上付き文字と下付き文字を、sup 要素と sub 要素を使って生成している。

コード例:

<p>ベスは第9<sup>回目</sup>の科学大会で1<sup>位</sup>になりました。<p>
<p>水の化学式は、H<sub>2</sub>O です。</p> 

参考リソース

この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。

検証

チェックポイント

  1. コンテンツにテキストの表現を変えることで伝達できる情報がある。

  2. 適切なセマンティックマークアップ(emstrongciteblockquotequotesubなど)が、テキストの変化を通じて情報を伝達するテキストをマークアップに用いられていることを確認する。

判定基準

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、このチェックポイントや判定基準を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。